中華思想とは、
東夷(とうい)、
西戎(せいじゅう)、
北荻(ほくてき)、
南蛮(なんばん)といって、
つまり「漢民族が生きている土地からみて、
東に位置する日本や朝鮮半島に住んでいる民族も、
西のチベットやウイグルや西アジアに住んでいる民族も、
北のモンゴルなどに住んでいる民族も、
南の東南アジアからやったきた民族も、
全て劣等民族であり、
漢民族こそが最も優れた民族であり、
漢民族が住まう土地こそが、
世界の中心の華である」と考える思想です。
この何とも傲慢な思想があるゆえに、
私たちの隣の国は、今でも「中華人民共和国」と名乗っているのです。
この中華思想は、
原則として中国以外は「国」として認めていません。
中国に「国」として認めてもらうためには、
「朝貢(ちょうこう)」といって中国に頭を下げて、
「家来にして下さい」と頼みこまなければならないのです。
そして朝貢することによって、
「冊封体制(さくほうたいせい)という枠の中に入り、
中国の属国となれるのです。
日本は卑弥呼の時代に朝貢して、
冊封体制(さくほうたいせい)に入って、
中国の属国となりました。
そして聖徳太子の時代に、
中国に「対等な国」として認めさせて、
東アジアの中で唯一、冊封体制から抜け出して、
きちんと独立国家になったのです。