昨日の夜、太い友人から久しぶりに呑みに誘われた。
体も太いが、中身も、なかなか太い奴だ。
日本の歴史上で太っとい人といえば、
そりゃあ西郷どんだろうな。
この人は体も太かったらしいが、
中身も、そりゃあ相当太かったそうだ。
ある時、メイドさんが、味噌汁に味噌を入れ忘れて、
西郷さんに出したことがあった。
だからまぁ、ただの湯に豆腐やワカメが入ってるだけ。
それでも西郷さんは、何も文句を言わず、
その味噌汁を二杯もおかわりしたそうだ。
そして次に、食事にやって来た人が、
メイドさんに、味噌を入れ忘れていることを伝えて、
みんなで、 「西郷さんは、文句一つ言わず、
寛容で、太い人だなぁ」 と、話したことがあったそうだ。
まぁね、人間だから、ミスなんて誰でもするよ。
大きなミスもあれば、小さなミスもね。
ウチの奥さんなんか、
料理も美味ければ、
デザインもするし、
オイラの髪も切れば、
秘書的な仕事もこなせば、
情報収集までしてくれて、
しっかりしている反面、
そりゃあ相当のオッチョコチョイだから。
ミスなんか日常茶飯事。
でも、そのミスを一々言ってたら、
そりゃあ互いに人生つまんねぇ。
細かいミスを突いてたら、
きっと笑いなんか無くなるんだろうな。
だからさ、ミスを教えてあげることも大切だが、
時にはミスに気づかないフリをして、
楽しく過ごすことも大切だろうね。
笑いが無い人生なんて、やってられねぇ。
かつての神代の時代。
弟のスサノオの乱暴狼藉があまりにも酷いために、
天の岩戸に閉じこもったアマテラスに対して、
幾多の神々が説得しても、
アマテラスは岩戸を開けなかった。
だがウズメノカミが、肌もあらわに踊り、
神々がいっせいに笑い始めると、
アマテラスも気になって、
岩戸から外を覗いてみた。
その隙にタヂカラノオが、岩戸を開けて、
アマテラスを連れ出した。
アマテラスってぇのは、天皇家の先祖だから、
この日本は昔から、
「笑い」をとても大切にしていたんだな。
もっとこの日本を、
本当に人々が笑える国にしようじゃねぇか。
そう、あの太い西郷どんのように生きてさ