母の鬱病③ | まぁこの事

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認知症になって12年になる母
明るく社交的で、働き者の母が23年前に躁うつ病になり、12年前にアルツハイマー型認知症になりました


沖縄には、ユタと呼ばれている霊能者や祈祷師のような人たちがいます。

神様から使命を授かり、土地の守神が祀られている場所で祈祷をしたり、人びとの相談事にのったりします。

私の母も、以前から何人かのユタに「子供の頃からユタになると決められているが、その道に進まないから病気になっている」と言われていました。
母の鬱病が、ユタになる事を拒んだから病気になったのか?その真偽のほどは私にも分かりません。

母が鬱病で入院中に不思議な話を聞きました。
同じ病室に入院している50代くらいのAさんが、普段は全く会話を交わさないのですが、ある時、私に話しかけてきました。
「あなたのお母さんは、昔、母親を亡くしていますか?」と、確かに母は5歳の時に沖縄戦で母親と弟と妹を亡くしていました。
そのAさんが言うには、Aさんはユタで、霊が見えるが、病院は沢山の霊がいるから普段は見ないように無視をしている。けれど、私の母の側に居る30代くらいの昔の着物を着た女性の霊が、毎日ずっとシクシク泣いていて、それが気になり霊に話を聞いたとの事。
女性の霊が言うには、「私は小さな子供達と死んでしまって、生きてる私の血縁はこの娘だけだが、私たちは一度も法事を行なってもらえず、思い出してくれる人もいない、だから寂しい」と
確かに31才で戦争で亡くなった祖母と小さな子供たちは、母の家庭の事情で法事も一切行われていなかった。
この話を聞いて、私は驚いたが、母は霊だの不思議な力などという類は信じない人なので、その話を聞く耳も持たなかった。

取り敢えず、母は安定剤などで落ち着き、退院することになった。