心さんとは色々なお店に行った。
美味しいご飯、温泉、ディズニーランド。
住んでいる所の近くで
たくさんのお店を発見できた。
月に何回も行くようなお店もできて
店員さんともお話しできるようになった。
心さんといたら、
1人で経験することはなかったであろうこと
食べることはなかったであろうもの
出会わなかったであろう人
いろんなことものに出会わせてもらえて
いろんな世界を見せてもらえて、とても楽しい。
11月
また、新しい出会いがあった。
先輩の紹介で5つ年上の優しい人だった。
私の職場の近くでデート、
魚屋さんでとても美味しい刺身を食べた。
たくさん話して、その後は
彼の終電までコーヒーを飲んだ。
本を一緒に読んで、楽しい時間だった。
元彼と同じようなタイプで
しゃべり下手、おとなしい、優しい
そんな雰囲気。
一緒にいたら、穏やかな気持ちになれた。
ゆっくり時間が過ぎていく人。
どこまでも優しくて、ラインもいつも優しかった。
この人のこと、好きになるのかもとちょっと思った。
次のデートに誘われて、予定を合わせるね、と言って
解散した。
ある日、心さんと出会ってから初めて
本格的に体調を崩した。
心さんに熱があるっていう連絡をしたら
早退をしたわたしを迎えに来てくれた。
ずっと連絡を取っていたその年上の彼にも
体調を崩したことを話した。
心さんはわたしを部屋に送った後
加湿器や飲み物、いろんなものを買って来てくれて
看病してくれた。
その時、年上の彼から連絡が来た。
「心配だから、今から花のところに行く」
1時間以上かかるところを薬を持って
来てくれようとしていた。
そのことを一緒に部屋にいた心さんに伝えた。
・・・・・mistresses story 15