高崎芸術劇場と

群馬交響楽団主催で

開催された

「オペラ・ガラ・コンサート」

 

 

オペラの指揮では定評のある

沼尻竜典さんと

日本を代表する、かつ

世界で活躍中の若手歌手の方々。

 

プログラムの前半はプッチーニ

後半はヴェルディの

有名アリアや合唱。

オケは群響。

 

知っている曲も多いし

有名な方が多いから

きっと楽しいだろうな…という

軽ーい気持ちで行ったのですが

 

これが

 

ものすごく良かったんです。

 

ソリストでは

「砂田愛梨」さん

 

「椿姫」のヴィオレッタが歌う

ああそはかの人か~花から花へと

 

ソプラノと言っても

ヴィオレッタは強靭な声を

必要とする役柄。

 

ただ高い声がキレイに出るだけでは

ヴェルディの音楽性は表現できません。

 

砂田さんはの声は

強靭さと美しさを兼ね備えており

なおかつ、しっかりと磨かれた声と

役柄を通して観客に「納得」させる存在感。

 

これからも活躍されることでしょう。

心から応援したいと思います。

 

そしてバスの

「妻屋秀和」さん。

ドン・カルロのフィリップ2世のアリア

「ひとり寂しく眠ろう」

 

若い妻が自分のことを

愛していない…という現実に

迷い、苦悩する王の心の叫びを

多いなる威厳を保ちながら

歌いあげました。

 

すぐに物語に引き込まれ、

王の苦悩に涙さえ浮かんだ私。

 

感動。。。。

 

アリア1曲だけなのに

まるでオペラ1本を観たかのような。

 

オペラの中には

人間のあらゆる感情が

詰まっているということが

よくわかった妻屋さんの

アリアでした。

 

 

そしてこの日の合唱は

この公演のためにソリストや合唱で活躍する

実力ある若手オペラ歌手で構成された

GTシンフォニック・コンサート・プロフェッショナル・シンガーズ

 

この合唱がとにかく素晴らしくて

合唱というのは、こんなにも

迫力があって聴きごたえがあるものなんだ

ということを改めて知ることが出来ました。

 

この公演は

ソリストによるアリアだけでなく

アイーダの凱旋行進曲のように

オケと合唱が楽しめる楽曲も

構成されていて

オペラの美味しいとこどりをしたような

しかも楽しいコンサートでした。

 

群馬だけではもったいないので

全国を回って欲しいな。

 

2023年の聞き納めとなった

コンサートですが

最後にこんなに素晴らしい

コンサートが聴けて本当に

良かったと思いました。