みなさまこんにちは。
コンサートサロン
アトリエミストラルの
櫻井紀子です。
昨日(8/29)に開催の
小田裕之ピアノコンサートは
無事終了しました。
お越しいただいた皆様
小田さん、ありがとうございました。
今回、プログラムが変更になり
【前半】
ショパン バラード第3番
ショパン バラード第4番
マルティヌー ファンタジーとトッカータ
ベートーヴェン ピアノソナタ31番
となりました。
緩急組み合わせ
最後に大曲という
1時間のミニコンサート
にはもったいなさすぎる
構成(笑)
小田さんはご自身でも
プレイエルを所有し
普段から弾かれている
からか
プレイエルとの
馴染み方が半端ない!(笑)
アトリエミストラルの
プレイエルは
国内外の様々な
ピアニストに弾いて
いただいているのですが
小田さんの弾きっぷりは
ダントツで
無理がなく、自然
だったと思います。
アトリエミストラルの
プレイエルの個性は
なんといっても
音色のまろやかさ
だと思いますが
最近はクリアさも加わり
115歳にして変化し続ける
恐るべきピアノです。
一音一音に
体温が感じられ
なにか有機的なものの
気配がするような。。。
久しぶりに時空を
超える感覚になりました(笑)
特に印象的だったのは
ベートーヴェンの後期の傑作
として名高いソナタ第31番
アトリエミストラルにいながら
教会の中に美しく響く
コラールを聴いているような・・・
え?
ベートーヴェンて
こんなに美しかったんだ…
小田さんのピアノは
譜面の奥のなにか
「音楽の本質」のようなものに
直接コンタクトを取っていて
べート―ヴェンは
こんなにも自由で
美しかったのか?
とびっくりしました。
目まぐるしく変わる
ストーリーを読み聞かせて
もらっている感じにも似て
感情が揺り動かされ
フーガの前の
「嘆きの歌」は
決壊しそうでした(笑)
事前の話では
アンコールは無し
だったのですが
なんと3曲もやってくださいました。
プレイエルも
なんだか喜んでいるよう。
(私は世界で一番
このプレイエルを聴いているので
ピアノが喜んでいるか
そうでないかは
分かるんです。これホント)
今回、コロナ禍のさなか
だったにもかかわらず
開催できてホッとしました。
もう二度と体験する
ことはできない
一期一会の演奏会に
ふさわしい内容
だったと思いました。
小田さん、素晴らしい演奏を
ありがとうございました。
小田さんのインタビューはこちら