日暮れて尚道遠し (旧:皐月十五ちばる) -34ページ目

日暮れて尚道遠し (旧:皐月十五ちばる)

断捨離と運気アップを図って残りの人生を爆走する

生きるの大変?楽しい? ブログネタ:生きるの大変?楽しい? 参加中

私は楽しい 派!



・・・生きるのは、大変?・・・


そんな声が聞こえた気がした。生きるのは大変かどうか・・・そんな難しいことは判らないが、今は辛い。自分の望んだモノと違う結果ばかりがやってきて、ボクを打ちのめす。


・・・何が辛いの?・・・


ボクの希望と違う職場。ボクの性格と合わない職場の同僚。ボクの意見を聞かない上司。ボクとすれ違う対応をする彼女。ボクの趣味と合わない友人。そんなモノがボクを取り囲んでは、ボクの神経を蝕んでいく。


・・・だったら、捨ててしまえば良いじゃない?・・・


簡単に捨てられれば世話が無い。気に入らないと愚痴をこぼしながら、この不景気な世の中、転職先なんかなかなか見つからない。彼女も捨ててしまえば、また孤独な生活に逆戻り。友人だって簡単には見つからないよ・・・。


・・・それならなぜ不平を抱くの?・・・


そんなの決まってるじゃないか。ボクはボクでありたい。ボク自身がボク自身楽しく毎日を送り、満足した結果を出し、幸せを感じる恋愛をして、友人と楽しく過ごしたいからじゃないか。そんな希望を持っては、いけないとでもいうのか。


・・・いけなくは無いよ。でも・・・


でも?何だよ。ボクはささやかな幸せってやつを手に入れたいだけなんだ。大それたものじゃない。朝目が覚めて、今日も一日頑張るぞって、気合が入る充実した生活を希望しているだけなんだ。


・・・それは、自分を中心にしての幸せじゃないの?・・・


え・・・


・・・相手にとっては、君のわがままにしか思われてないんじゃないの?・・・


なんだそれ、自分が自分を中心にして考えて何が悪い。みんな自分を中心に考えてるし、ボクだってそうして何が悪いのさ?憲法でも【幸福追求権】は保障されてるじゃないか・・・。


・・・君が辛く感じているのは、君が辛い考え方や生き方をしているせいじゃないの?・・・


ボクに、自分を捨てて相手に合わせろというのか?自分が自分を捨てて妥協したら、自分はいったい何になるんだ?自分を捨ててまで生きたいとは思わない・・・。


・・・頑固と頑迷は違うんだよ。ほんのチョッと歩み寄りを見せれば、世界は変わるんじゃない?・・・



歩み寄り・・・なんで歩み寄る必要があるんだ?ボクにとって気に入らない環境は、ボクの気に入る環境に変えてしまえば良い。ボクが変わる必要なんて・・・



・・・だから辛くなるんじゃないの?自分の変えたいように常に変えられるわけじゃない。だったらほんのチョッと自分が変われば・・・



気が付けば、ボクは鏡の前で自分と自問していた。鏡に映るボクは、まるで別人のように、眉はつり上がり、眉間に三本の縦ジワが入って・・・まるで鬼の形相だった。



そうか、そうだったんだ。頑なに自分を変えようとせず、毎日突っ張っては不満を溜め込んでいたから生きるのは辛くなったんだ。ほんのチョッと歩み寄れば、生きるのは楽になるかも・・・しれなかったのに。



生きるの大変?楽しい?
  • 大変
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中華はテーブル回ってほしい? ブログネタ:中華はテーブル回ってほしい? 参加中


・・・回っているのは、料理だろうか?それとも、自分の感情だろうか・・・

友人と中華料理屋で食事をする。なぜこの店で、なぜ中華なんか?過程はまったく思い出せないが、気が付けば目の前に中華テーブル、そしていくつかの料理が載っていた。

料理をふっと眺める。エビチリとチンジャオロースー、トンポーローに水餃子、ボクの好きなものが並んでいた。取り皿にエビチリを盛ろうと、テーブルをまわす。目の前のエビチリを・・・テーブルが回されて遠ざかる。

「おい、今エビチリを取ろうとしてたのに」

「待てよ、まだエビチリは早いだろう。先ずは冷めないうちに水餃子を食べろよ」

友人の勧めにしたがい、水餃子を取るためにテーブルを回す。水餃子が目の前に現れて、取り皿に盛ろうとする。また水餃子が遠ざかる。誰かがまたテーブルを回したのだ。なぜ?取ろうとすればそれは遠ざかり、遠ざかったものを欲しいと思うのは、欲求が充たされること無く不満してるからだろうか。

「おい、水餃子も取れないないじゃないか」

「なぁ、何か勘違いしていないか?」

友人は静かに語り始める。なぜエビチリを食べたいと思うのか?なぜオレが水餃子を勧めれば素直にそれを取ろうとするのか?自分が何を望み、自分が何を選びたいのか、回るテーブルは何を意味するか・・・考えてみたことは有るか?と。

エビチリを食べたいと思ったことに何の意味があるのか?そんなことを深く考えなくてはならないことなのだろうか?目の前の料理に関心を抱き、それを食べてみたいと思うのはいけないことなのか?

「料理は関心を持てば摘むのに、なぜ関心のある異性に積極的にならないのか?」

異性は料理ではない。料理は目の前にあれば旨いか不味いか、自分の好みに合うか否かを試してみても、自分の目の前に現れる異性に関心を持って、常に積極的に慣れるとは限らない。

「お前は頭で考えすぎるんだよ・・・」

中華テーブルに盛られた料理のように、いろんな異性がボクの目の前に現れては過ぎ去っていく。回っているのは料理なのか異性なのか、はたまたボクの感情なのか・・・・。

ボクは・・・そこで目覚めた。なんという訳の判らない夢だろう。

羽根布団をかけていても、身が縮まるような寒さの中で着替えを終え、身支度を済ませ、玄関で靴を履き、ドアを開けて歩き出す。空気は氷のように冷たく、空は果てしなく澄み切っていた。

こんな後味の悪い夢はさっさと忘れたいが、こういった夢ほどよく覚えている。ボクは、たまらなくメリーゴーラウンドに乗りたくなった。ぐるぐる回るだけ。【楽しく回ろうよ】とあからさまな和製英語で名付けられたゲテモノの乗り物・・・。

「確か、【カルーセル】が正式名称だっけ・・・」

回るテーブル、回るカルーセル、回っているのはいったいなんだろう?自分自身の運命なのか?それとも、自分の目の前を通り過ぎていく、掴めない現実世界なのだろうか・・・。

マクドナルドで配達が始まったけど、宅配してほしいものある? ブログネタ:マクドナルドで配達が始まったけど、宅配してほしいものある? 参加中

・・・宅配なんかありえない、でも、あってほしい宅配がある・・・


Side:A【マモル】


地下鉄丸の内線【四谷三丁目】駅の改札を抜けて地上へ。【新宿通り】と【外苑東通り】の交差点を北に上る。しばらく行くと東に向かう小道があり、賑やかな大通りから住宅街へ。ここは【新宿愛住町】、町の名前が気に入って住み始めて、2年になる。


愛が住む町、ロマンティックなイメージとは裏腹に、本当の町の名前の由来を知ってからはむしろ皮肉を感じる。此処に江戸時代、上級武士が愛人を囲っていたことが町の名に由来する。そういえば【四谷怪談】もそんな感じの物語だった。一気に興が冷めた。


興は冷めたが、引っ越す金もなく、また気力もないので今も住んでいる。近所にスーパーもあり、いろんなお店もあるので生活は充実している。充たされないのは、心だけだ


愛の住む町で、愛も無く住むボク。心は充たされること無く空しい気分を抱えたまま、気が付けばクリスマスになっていた。誰もそばに居ない、一人ぼっちのクリスマス。


いったい何時からクリスマスは恋するものたちのイベントになったのだろう?パレスチナの片隅で2010年前に産まれた男の誕生日だっってだけじゃないか。日本には関係ないよ・・・。なんて負け犬のむなしい遠吠えでしか・・・・ないか。



もし宅配してもらえるなら、ボクの運命の女性を宅配して欲しい。変な意味じゃないよ。ボクと・・・赤い糸で結ばれた運命の女性を・・・探すのに疲れてしまったから。



神様、どうか・・・宅配してください。





Side:B【リエ】



「はぁ、クリスマスになっちゃった・・・」



そう、今年のクリスマスまでには、きっと告白して・・・二人で一緒に過ごすつもりだったのに・・・。ほんの僅かの切欠と、ほんのチョッとの自分の勇気があれば・・・きっとダメね。だって、何度か話しかけるチャンスはあったのに、結局は出来なかったんだもの。



同じサークルのマモル君が、まさかあたしと同じアパートの、それも隣に部屋に住んでいたなんて・・・まるで美代左馬之助とかいうブロガーの書いたShortストーリーみたいな偶然があるなんて・・・。


マモル君の事はずーっと気になっていた。その、どこか遠くを見つめている神秘的な眼差し、はにかむとなんとも可愛らしい表情。そして、その優しい仕草の一つ一つが、あたしの心を惹きつける何かを持っていた。



でも、自分から積極的にアタックできない自分の引っ込み思案がつくづく嫌になる。一言、【一緒に帰りませんか?実はお隣同士なんですよ】と言ってしまえばいいのに、その一言がアンドロメダ星雲よりも遠い距離に感じる。実は壁一枚でしか遮られていないのに。



あーあ、今年もまた何も行動できないうちに、きっとクリスマスも年末も、お正月もバレンタインデーも過ぎていくのね・・・なんでこの壁一枚ぶち抜くことが出来ないのよ。



と、思わず頭にカーッと血が上って、壁を滅多打ちに殴ってみた。何であたしはこんなに引っ込み思案なのよ。これじゃ繰るはずの白馬の王子もあたしに気が付かずに素通りしちゃうじゃない・・・。



ハッ・・・何やってんのよ・・・壁滅多打ちにしちゃって・・・馬鹿・・・



「お隣さん、どうかしましたか?」



え・・・壁をたたきまくったから、マモル君が何事かと様子を見に来たようだ。そうよ。此処でさわやかに、【あら、マモル君、偶然ね・・・】っていえば切欠が・・・でも勇気が・・・



えい、もうどうとでもなってしまえ。ドアを開ける。マモル君が立っていた。やばい・・・心臓が・・・



「大丈夫ですか?」



「え・・・ええ。ちょっと季節外れの蚊がハエが飛んでいたので、ちょっと叩いてたんです」



馬鹿・・・なんて言い訳。でも、マモル君、あたしに気が付いて・・・ないのかな?



「あれ?リエさん?隣に住んでたんですか?」



気づいてくれた。よかった。此処から二人のラヴストーリーは始まる・・・かな?



神様ありがとう。壁を滅多打ちにしたら、愛しいマモル君を・・・・宅配してくれて。




映画、本編終わったら席立つ?エンドロールまでいる? ブログネタ:映画、本編終わったら席立つ?エンドロールまでいる? 参加中

私はエンドロールまでいる 派!



・・・映画館は好きだ。大画面で、大音響で楽しむからこそ映画なのだ



だが、映画館は嫌いだ。マナーの悪いヤツが放つ、



【おしゃべり】



【ジャンクフードの香り】



【イビキ】



そんなものを楽しむために映画館に行くわけじゃない・・・






Side A【老人】



久しぶりに映画館で、大画面で、懐かしい映画を楽しむ。東京にまだ数館残ってる【名画座】の一つ、早稲田松竹に入り、懐かしい【フランソワ・トリュフォー】の作品を上映していると知って、いてもたってもいられなくなったのだ。



「あの頃、私は確かに生きていた・・・」



高度成長からバブルまで、日々の生活は厳しく、貧しく、それでも今の時代に蔓延する倦怠感は無かった。なにか、【希望】と言うか、漠然とした明るい光が差し込んでいた。



「がんばれば、何とかなる・・・」



そんなあいまいな衝動に日々突き動かされていた。朝起きて、夜寝るまで猛烈に働き、休みもほとんど無い中でよくがんばれたと今となっては感心する。



「でも・・・・何が残ったと言うのか・・・」



定年を迎え、これでやっとのんびりと出来る。そんな漠然とした、曖昧な生活はたった一枚の紙切れを目の前に差し出され、嗚呼、そうか、自分が今までやってきたことはすべて砂浜に砂の城を築いたように、波に攫われてしまったと気づいた。



「熟年離婚・・・TVドラマの世界のモノだとばかり思っていたよ・・・」



厚生年金の約4割以上と、退職金の大半を持って妻は出て行った。子供は母親にはよく顔を見せるようだが、私の所には顔も出さない。そんなモノを手に入れるために、がんばってきたのだろうか・・・・。



「そういえば、忙しくって・・・映画のエンドロールまでじっくり見たことは無いな・・・」



文字が下から上へと流れる。そんなモノを見る時間は今までは無かった。家に帰っても一人ぼっちの生活、慌てる必要は無い。今日は、のんびりと・・・・。



意識がだんだんと遠くなる。このまま眠りに落ちれば楽になれるのに。







Side:B【青年】



クリスマスだと言うのに、彼女も居ないし、TVも飽きた。たまたま【早稲田通り】を歩いていたら、古ぼけた映画館で【フランソワ・トリュフォー】の作品を上映していた。



「この人、有名だったのかな?」



初めて観る映画、時間はあまるほどあったので気休めに入ってみた。退屈な感じの、退屈な作品だった。



「就職活動大変らしいな・・・」



4回生が苦戦していると、サークルの仲間が行っていた。漠然と大学に入り、そのまま就職し、なんとなく恋をして結婚。ありきたりの人生は、ありきたりではなくなりつつある。重く、薄暗く、そして希望を抱けないような、目の前に捲りきれない分厚いベルベットのカーテンがかかっているような重苦しさを感じる。



「馬鹿臭くってがんばる気にもならねぇや」



何をがんばるのか?がんばったところで報われるような風潮ではない。いかに騙し、欺き、うまく立ち回るやつらばかりが成功するような、そんな社会に嫌気だけが差していた。



「もうエンドロールか・・・まぁ暇だし・・・」



文字の流れを眺めながら、こんな風にスムーズに人生も流れてくれればいいのにと感じた。今じゃ流れるよりは淀んだどぶ川のように、濁って悪臭を放ってる感じがする。



「さて、帰ろうか・・・」



立ち上がると、前の席に座っている老人が、よだれをたらしながら頭を傾けていた。この人は幸せな人生を送っていたのだろうか、その顔はなんとなく微笑んでいるようだった。



「うん?あれ?」



よく老人を見ると息をしていないようだった。まさか・・・。



急いで映画館の職員を呼ぶ。職員が慌てて119番に連絡をした。エンドロールはこの老人の人生のエンドロールであったのかも・・・しれない。




映画、本編終わったら席立つ?エンドロールまでいる??
  • 本編終わったら席立つ
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恋の「寿命」ってどれくらい? ブログネタ:恋の「寿命」ってどれくらい? 参加中

・・・もう、この恋の「寿命」は、とっくに尽きていたのかもしれない・・・


Side:A【サユリ】


今日、弁護士から一通の配達記録郵便が届いた。覚悟はしていた。別居して1ヶ月。そろそろ夫から何らかのアクションがあるんじゃないかと・・・。


封を切って、文書を取り出す。読み始めて・・・ショックを受けた。弁護士の事務的な文書、味も素っ気も無く、感情すら感じさせない。神経を逆撫でられたのは・・・・


【・・・すでに夫婦関係は破綻していると判断されます】


この弁護士は、いったい自分を何様だと思っているのか?弁護士は依頼人の主張を【代理】するだけ。判断を下せるのは、この法治国家の中では【裁判官】だけだ。弁護士が法解釈と判断を下せるわけが無いのに・・・。


そう、夫の【タカシ】との恋の寿命は、結婚前に尽きていた。にもかかわらず結婚したのは、とりあえず三十歳より前には結婚したかったことと、他に相手を探すのが面倒くさかっただけ。


そんな関係のまま結婚してしまい、子供も居なかったから破綻するのは目に見えていた。でも、タカシは良い人だし、優しいし、一緒に居て気を使う必要も無く、ときめきも無く・・・いつの間にか空気のような存在になっていた。


そんなある日、高校の同窓会の通知が来た。卒業して15年、懐かしさに駆られ出席したのが間違いだった。高校の時憧れていた【シゲル】に


「サユリ、昔と変わらないね」


の一言で、少女時代の憧れが甦り、気が付けば・・・・


気づかれるとは思ってなかった。どこかでタカシを舐めていた。ズルズルとシゲルと密会を交わすうちに、証拠写真と現場を押さえられた。もう、どうしようもなかった。


家を出た。というより追い出された。実家には戻れず、レオパレスに入居した。タカシを失い、シゲルにも見放された。所詮は遊び相手と手軽に利用されただけだった。


「タカシ、気づいていたのかな・・・ひょっとして・・・あたしを」


哀れんでいただけ、同情の気持ちで一緒に居ただけだったのかもしれない。捨て猫を一匹拾ったように、雨に濡れて哀れに鳴く子犬を一匹拾った気分で。


すでに寿命の尽きた恋にしがみついていただけの、何の感情もなくただ一緒に居ただけのあたしに・・・哀れんでいただけ・・・。そんな夫婦生活もありえなくはない。


そんなタカシを裏切ってしまった。捨てられて当然かもしれない。どんなに優しい飼い主でも、飼い犬が手をかめば叱り付ける。叱り付けられなければ馬鹿犬としてかって邦題やりまくるだけ。そんなペットに価値は無いから・・・。


弁護士からの手紙を読みながら、自分の行いを省みる。当然の結果、慰謝料として請求された金額よりも、自分の馬鹿さ加減がたまらなく情けなくなった。




Side:B【タカシ】


弁護士から連絡があった。昨日付けで【配達記録郵便】を発想し、【サユリ】と交渉に入ると・・・・。


なぜサユリと結婚したのか?特に感慨はない。大学時代に知り合って、そのまま付き合いを続け、結婚して欲しいとせっつかれたから結婚した。ただそれだけだったのかもしれない。


「いや、オレは責任を取っただけ・・・そう、義務を果たしただけだった」


サユリの、人生の一番良い時期である二十代を捧げさせたのだから、老後まで面倒を見てやるのが義務だと感じていた。すでに、オレのサユリへの恋は、交際を始めて2年もたたないうちにその寿命は尽きていたのだ。後はただ義務感だけで付き合ってきたと、今なら言える。


「でも、裏切りは・・・・」


哀れみをかけたつもりはない。義務感と責任感でサユリとの生活を続けていた。彼女もオレへの恋は寿命は尽きていた。そんなことは常に感じていた。あるのはただの義務感だけだと・・・。


だが、最近高校の同窓会に行くといった後の行動が、微妙に日常とずれ始めた。細かいところが気になるのが、オレの悪いところだ。


最初に気づいたのは、いつもよりの表情に輝きが出てきたことだ。オレはくすんで行くのに、サユリはもう一度輝き始めた。何かある、気づきたくはなかった。日常の変化は望んでいなかったから・・・。


次に匂いが変わった。身につける香水が変わり、身綺麗になる。きっと恋をしている。そう感じた。


「自分だけ、恋しようって・・・・それは許せないよな・・・」



お互いに義務感で一緒に居るならイーブンだ。が、オレの金で養って、オレの金で化粧しながら、オレ以外の男にその身を捧ぐ。身だけでなく心まで・・・そんなの許せるわけがない。


証拠写真を集めた。現場を押さえた。正直、こんな冴えない男と浮気される・・・怒り以外の感情はない。もう、そんな関係を続けたいとは思わない。


「恋の寿命・・・そんなものは精々1年ぐらいじゃないか・・・あとは義務感と責任だけだ・・・オレ的には・・・」


失ったものは何だったのだろうかと考えてみた。失ったのは、自分自身の時間だけだ。義務感に振り返る喜びも楽しみもない。


お互いに、歳だけ食って終わったのさ・・・そんな虚しさだけが残った。




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大好きな人と超ビンボー生活と、好きじゃない人とゴージャスな生活 どっちがいい? ブログネタ:大好きな人と超ビンボー生活と、好きじゃない人とゴージャスな生活 どっちがいい? 参加中

私は 好きじゃない人とゴージャスな生活 派!



・・・中世フランスの、ある田舎の物語・・・



Side:A【エロイーズ】


司祭様、どうか私の懺悔を聞いてください。私は、一人の男性を裏切ってしまいました。


私には、幼馴染の許婚が居ました。私と、許婚の【ジェローム】は隣同士で、親同士も仲がよかったから、必然的に将来は結婚するものと話が進んでいました。なのに・・・・。


16歳になった頃村一番の美貌を噂される私は、ジェロームとの甘い結婚生活を夢見てました。田舎の農家だったので、重い年貢と重労働で生活は厳しかったけど、愛があれば何でも出来ると、未来だけは明るかったのでございますが、一人の男が、私とジェロームの未来を引き裂いたのでございます。


その男は、私にこう言いました。


「君の美しさはこのような野に埋もれさせるには惜しい。是非ボクの妻になってほしい」


と。その男はパリの海運会社の次男坊で、お金だけはたくさん持っていて、方々を旅行して回っていたのです。その男は、たまたま通りがかった村で私を見初め、求婚してきたのです。


もちろん私は断りました。お金は有っても愛の無い生活なんて考えられませんでしたから。でも、私の両親はお金の誘惑に勝てずに受け取ってしまい、私はジェロームと駆け落ちをしようとしたのですが、結局ジェロームは老いたジェロームの母を捨てられず、私はその男と結婚せざるを得なくなりました。


その男、いえ、夫の【ミシェル】との生活は、それはもう苦痛でございました。何しろ彼に有ったのはお金だけで、愛は無かったのですから・・・でも・・・。


はい。正直に申し上げます。最初は確かに苦痛だったのですが、ミシェルはとても優しい人で、私にとても良くしてくれました。深い愛情を注いでくれ、私の凍てついた心も、ミシェルの暖かさによって春の暖かい光で雪が解けるように、だんだんと打ち解けていったのでございます。


そう、若い頃の私は夢見るお馬鹿さんだったのでございます。愛する人と一緒に居れば、お金なんか無くたって幸せ・・・そんな事はありません。愛はいだくだけでなく、育てることも出来るのです。私は・・・ミシェルとの愛を育て、お金もいっぱい有って大変幸せでございました。


懺悔と言うのは、心がすっかり変わってしまい、ジェロームとの愛を捨て去ったことに、一抹の罪の意識があるのです。愛は永遠・・・そんな偽りを口にした自分が・・・どうか司祭様、このような偽りを申した私をお許しください。




Side:B【ジェローム】


壁一枚隔てた隣で、【エロイーズ】が懺悔をしていた。


懺悔を聞きながら、運命の皮肉を笑う。違うんだよエロイーズ・・・君が懺悔なんかする必要は無いんだ。君が悪いんじゃない、オレが悪いのだから・・・。


幼馴染のエロイーズとオレは、当然そのまま結婚し、農作業に汗しながら平凡で苦難多き人生を歩んでいく。そんな先の見えすぎる人生に、オレは絶望以外を感じなかった。男一匹天下に産み落とされた以上、欲望のままに生きて何が悪い・・・と。


そして、転機が訪れた。村一番の地主の未亡人【ニキータ】が、オレを誘惑し始めたのだ。彼女はエロイーズのように若さと美しさは無いものの、野性的で奔放な性格で、それ以上にニキータの資産にボクは惹かれていた。そんな時期に一人の男、【ミシェル】がボクたちの前に現れた。


ミシェルは、ボクとエロイーズが許婚であると知ると、お金で別れてくれないかと持ちかけてきた。その金額は、2年は働かなくても食べていける金額だった。


これでエロイーズをミシェルに押し付け、金をもらってニキータの愛人の座に収まる。そんな計画を思い立ち、エロイーズの両親を、ミシェルと結婚させたほうが幸せだと説き伏せ金を受け取らせた。愛情や外見は、やがていつかは色あせる。黄金のように色あせない永遠の価値に比べるべくも無いのだ。


エロイーズが嫁いだ後、オレはニキータの愛人の座にまんまと収まり、うまく事を運んで夫に昇格させた。資産を丸ごと乗っ取って、聖堂参事会員の資格を買い取って、やがてこの村の小さな教会の司祭にまで登りつめた。


「まさか、エロイーズがここに懺悔に来るとは・・・・」


オレに売られたとも知らずに、心変わりを悔いるとは・・・おめでた過ぎて涙が出る。きっとあいつは、何も知らないことで幸せな人生を歩んできたのだろう。


たとえ最初は嫌いであっても、人の心は変わるもの。黄金やダイアモンドのように不変ではありえない。毎日の生活に困窮する超ビンボーな生活よりも、ゴージャスな人生のほうが・・・・良いに決まっているさ。


しかし・・・


オレの心に、一瞬ふいたすきま風を・・・・否定することもまた出来ないのだ。何が良いかなんて本人が死ぬ前に懺悔すれば・・・・いい。



大好きな人と超ビンボー生活と好きじゃない人とゴージャスな生活どっちがいい?
  • 大好きな人と超ビンボー生活
  • 好きじゃない人とゴージャスな生活
  • どっちも耐えられない!

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浮気はいけないこと? ブログネタ:浮気はいけないこと? 参加中

私は仕方ないと思う 派!



冬空に浮かぶ月が、妖しい光を発しながら・・・夜の街を照らす。明日の朝はこの冬一番の冷え込みだと、朝のNewsでお天気キャスターは言っていた。冷え込むのは体ばかりではなく・・・心まで凍えそうな季節になった。


待ち合わせの場所に着く。時計の針は20時まで5分前、タバコを取り出して一本咥え、マッチを一本摺って火をつける。オイルライターは嫌いだ。簡単に火がつきすぎて、ちょっとした風ではなかなか消えない。まるで・・・禁じられた恋のように・・・簡単についてしまった情熱の炎を消そうと思えば思うほど・・・。


マッチは楽だ。火が付きにくい時もあるが、簡単にその火は消える。変に長引く後腐れがないから、ボクはマッチにこだわるのかもしれない。


「待った?」


今日は珍しく時間通りにやってきた。・・・寒いね・・・と言いながらボクの左の腕に自分の右腕を絡めながら、そっと寄り添ってきた。ほのかに温かみが伝わってくる。こんな関係じゃなければ・・・。


そして、二人寄り添いながらゆっくりと馴染みの店まで歩き出す。季節はクリスマスイルミネーションが鮮やかで、恋に落ちた二人の気分をより高めようと・・・軽薄な感じで輝いている。売り上げを増やしたいだけの下心をいくら隠そうとしても、隠そうとすればするほど醜く塗りたくられた厚化粧のように・・・・。


「この間の話、考えてくれた?」


彼女が、前触れも無く話を振ってきた。【この間の話】と簡単に切り出されはしたものの、歩きながら回答できる簡単な話ではないにもかかわらず・・・。


・・・なぜ・・・こんな事になってしまったのか・・・


ささやかな幸せを望んだだけだった。ボクの育った家庭は決して裕福ではなく、かといって貧しいわけでもなく、どこかの島出身の、中途半端なグラビアアイドルのように野草を食って育ったわけではないが、なぜか家の中は寒かった。


年末年始は、仕事で疲れきった両親の休憩時間でしかなく、GWも夏休みも、クリスマスすら一緒に楽しく食卓を囲んだ記憶は無い。そんな環境だったから、自分の生活には、貧しくとも、暖かく、やさしく食卓を囲むクリスマスが理想だったのかもしれない。なのに・・・。



・・・離婚して・・・



彼女は言った。ボクに妻がいることを知りながら、ボクに言い寄ってきた。最初は・・・本気じゃなくてもいいの・・・と言いながら、深い仲になるにつれ、時間を共にすごすにつれ、やがては妻と別れて一緒になってほしいと言い始めた。



・・・ボクが望んだのは、こんな人生だったのかな・・・



妻は素朴な女だった。大学の新歓コンパで知り合って、学部と学科は違うけど、よく図書館で机を並べた。華やかに着飾るでもなく、目立つわけでなく、野に咲くスミレのようにひっそりと、黒ブチの冴えない眼鏡をかけていた。



やがて卒業し、共に週末を過ごし、ありきたりの路線に乗るように結婚した。不満は無く、満足も無く、ただ、これが人の幸せではないかと・・・漠然と生活をしていた。



・・・貴方、とても魅力的だわ・・・



彼女がボクの前に現れて、ボクを誘った。妻とはまた別の魅力がボクを狂わせた。食べてはいけない禁断の果実、でも・・・我慢が出来なかった。

馴染みの店で食事を取り、ワインを酌み交わし、会話を重ね、テーブルの下では足を絡め合う。こんな生活を続けてはいけない。このままではささやかな幸せが、ボクの望んだ筈の生活が・・・壊れてしまう。



時計の針は午前零時を回り、やがて二人の濃密な時間が・・・ボクは・・・もう後には戻れない。



なぜ・・・浮気なんかするつもりは無かったのに・・・運命に抗うことは・・・・。



違うよ。もう一人のボク・・・いやオレがささやき始める。お前はボク・ボクとのうのうとしながら、ささやかなものを望みながら、すべてをぶち壊すことに悦びを見出す。すべては運命の罪、自分には責任が無いんだと・・・。



退廃的な悦びに浸りながら、自分が壊そうとするものの大切さを思い描きながら、ボクは、もう後戻りは出来ない。




浮気はいけないこと?
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桜吹雪と紅葉の葉が風に舞う感じ、どっちの方が切ない? ブログネタ:桜吹雪と紅葉の葉が風に舞う感じ、どっちの方が切ない? 参加中

私は紅葉の葉が風に舞う感じ 派!



Dark Over ・・・・迫り来る闇・・・・

裏庭の銀杏が紅葉を終えて、赤城颪(アカギオロシ)に煽られて舞い落ちた。敷き詰められた金色の絨毯は、眼にも鮮やかに、ボクを楽しませてくれる。



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今年手に入れたコールマンの【キャンバスチェア】に身をゆだねて、ステンレス製のマグに並々とレディグレイとブランデーを注ぎいれ、茫然と舞い落ちる銀杏の葉を眺めていた。シャツの胸ポケットに【i-Phone】をスピーカーを上向きにして入れ、せつないバラードを奏でさせる。この時期は、心がたまらなく澄み切った気分になる。


『トワイニング リーフティー レディグレイ 85g』
¥525
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Tea-Bagのレディグレイには、矢車菊のフレイバーが無いのでわざわざポッドで入れたにもかかわらず、ブランデーが矢車菊と柑橘系のフレイバーを見事に殺している。この組み合わせはミスチョイスであるとわかっていながら、止められないのは・・・・。



「いつも常に正しい選択をしているわけじゃないから・・・」



きっと、ブランデーを並々と注ぎいれるなら、アッサムにすればいいのだろうが、常にブランデーを入れるわけではない。TPOに合わせて茶葉を変えるほどこだわりが有るわけではない。たまには合わないと思っている組み合わせも・・・・。



「人間関係と同じ。常に気の合う関係じゃない」



そんな事を考えながら茶をすする。空は夏の濁り空ではなく、青く澄み切った空にうっすらと浮かぶ雲は、ボクの心の迷いかもしれない。



「落葉樹の【葉】のように・・・捨ててしまえればいいのに・・・」



春の訪れと共に、葉も出揃う。必要な時期に幹に養分を送り、利用価値が無くなる時期に余分なモノを押し込んで風に任せて捨て去る。自然は人間と違って合理的だ。必要であれば生み出し、要らなくなれば容赦なく捨て去る。そこに感傷の入り込む余地は無い。



「葉は木にとっては要らないモノだが、それを必要とするモノも居る」



葉はやがて枯れ腐り、微生物に分解されて土に還る。そして根からまた植物に吸い上げられ、また再利用される。自然には無駄が無い。人間には、感情という名の無駄が多い。



「ボクは捨てられたけど、どこかにボクを必要とするヒトが・・・・居るのかな」



もう一杯茶をステンレス製のカップに注ぎいれ、ブランデーも加える。ほのかに酔いが回り、楽観した気分になる。



「葉はもう木には戻れない・・・分解されて再構築されない限り」



戻れない過去を懐かしむよりも、明るい未来を強引に思い描くよりも・・・今は今を、今と共に歩みだす以外には無いのかもしれない。過去には戻れない。自分を分解し、再構築できる状態にまでリセットしなければ・・・。



強い風が、地に落ちた銀杏の葉を舞い上げる。ボクは自分の心に・・・風を取り入れようとゆっくりと立ち上がる。



空は、ただ青かった。ボクの心の雲をあざ笑うかのように・・・・。





桜吹雪と紅葉の葉が風に舞う感じ、どっちの方が切ない?
  • 桜吹雪
  • 紅葉の葉が風に舞う感じ

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Dear All


Dark Over ・・・・迫り来る闇・・・・

昨日の夕方、近所のベイシア屋上の駐車場、空に欠けた月がうっすらと浮かんでいた。


澄み切った空は冬の到来を知らせてくれる。


数年来ボクを悩ませてきた問題の6割が、昨日解決した。


相手方の担当者が、ガチガチの石頭だったので話にならないと、ジワリジワリと相手方の会社に、直接的に、間接的にプレッシャーをかけ、担当者を交代させて尚圧力をかけ・・・・。


妥協はしないよ、最悪訴訟だよ・・・と明に暗に強硬姿勢を貫き、


常に強気で交渉を続けて、まぁこの辺で妥協しても良いよ・・・と


自分の望みに近い形で話がまとまった。


久しぶりに、冬空のように澄み切った気分でゆっくり寝られたわ。


人間関係も、交渉事も、絶対にやってはいけないのは


【舐められる】事


いっぺん舐められたら、絶対に自分に有利に事はすすまない。


舐めてる相手の言うことなんか、誰も聞く筈が無いから。


自分の欲しい条件・モノがあるなら、強気で事に当たり続ける事。


しかし・・・・マジで胃が痛くなったわ・・・ハハハ。

唐揚げ、ハンバーグ、生姜焼き、一番美味しいと思うのは? ブログネタ:唐揚げ、ハンバーグ、生姜焼き、一番美味しいと思うのは? 参加中

私は唐揚げ 派!


Side:A


【ガスト】に入る。アルバイトの、たぶん主婦だろうか?多少、年齢のいった女性店員がお決まりの文句を口にしながら、禁煙席へとボクを導く。日替わりランチのハンバーグをオーダーして、持ってきた文庫本の頁をめくる。


「お待たせしました」


運んできたのは、たぶん学生かフリーターだろうか?今度は20代の女性店員がボクの前にハンバーグともう一品乗った皿とライス、スープを並べる。ボクはナイフをそっとハンバーグに差し込む。肉汁がジワっとあふれ出す。


「オレは、今幸せなんだろうか・・・・」



彼女が作ってくれた弁当は、ゴミ箱に捨てた。唐揚げは美味しかったが、一口食べて嫌になった。理由は、ただ寂しかったからオレを選んだのに、アタシは幸せなのかな?と疑問を抱きながら幸せ演じるために、おそろいの弁当を作っているママゴトに付き合う事に気づいてしまったからかもしれない。

【クリスマスの孤独】は、心をボロボロに寂しくさせる。クリスマスから新年の初詣、そして2月14日までの約3ヶ月間は、独り者にとっては自分自身が一人ぼっちの寂しい負け犬であると毎日のように思い知らされる。つらい時期だ。


「ただ・・・寂しかっただけなのかな・・・」


10月初旬の合コンでメアドを交換した女性と、深い関係になっていた。二度目のデートで体を重ね、気がつけばアイツの部屋に入り浸っていた。まだ知り合って2ヶ月にもなってないのに・・・。


「オレは、本当にアイツを愛してる・・・の・・・かな?」


ハンバーグとライスを口に押し込み、喉をなかなか通らないのでスープで流し込む。食事は味わうものではない。生きるために補給する。まるでガソリンをタンクに給油するように、体に食料を流し込む。味なんか二の次だ。


ただ寂しいから、心の隙間を埋めるように、たまたま気のあった女と一緒に過ごしている。そんな感じが頭から離れない。それは、ただ寒いからと言う理由で、好きなデザインでもないダウンジャケットを・・・体を温めるためだけに羽織るようなものかもしれない。



ガストでハンバーグを食べるのは、好きだからじゃなく安いから。そんな決め方で付き合う相手を選択し、クリスマスと年末年始、バレンタインを乗り越えたら、きっとその後に待つのは後味の悪い破局だけ・・・。



そんな物足りない食事に満足を覚えるようなことは無いだろう。始まって二ヶ月で、既に終わりの見えた関係に未来はあるのだろうか。



Side:B



あの人と付き合い始めたのは、ただ心と体が温もりを求めたから。寂しかっただけの。



アタシはお弁当につめてあった唐揚げを一つ頬張り、そんな事を考え始めた。昼休み、職場の近くの公園で一人自分の手作りのお弁当を食べる自分が、たまらなく寂しくて惨めだった。



「ホント、男運悪いのかな・・・」



付き合う男は皆ロクデナシだった。最初は優しいのに、段々本性を現し始め、金をせびってはアタシをほうっておいて遊びまわる。やがてお金を出さなくなると、罵詈雑言をあびせかけ離れていく。



「アタシは・・・ただ傍に居てくれる人が欲しいだけなのに・・・」



一緒に夜食事を取って、休みの日にのんびりと一緒にまったりと過ごし、映画や買い物も一緒に行って・・・一緒に居てくれるだけで幸せを感じられる。そんな相手が・・・欲しかっただけなのに。



【クリスマスの孤独】がたまらなく怖かった。街に行けば、幸せそうに腕を組んだり、手を繋いだり・・・幸せそうな恋人たちが眩しく見える。隣の田んぼが青く見えるだけの錯覚かもしれない。ホントはみんな孤独を恐れるためだけに幸せな自分を演じているのかもしれない。でも・・・幸せそうに見える人たちの側へ、アタシも入りたい。



「アイツ、お弁当食べてくれたかな・・・」



付き合ってる人の為に何かをしている。そんな自分が幸せだと思い込みたいだけなのかもしれない。漠然とした不安を打ち消すために、何かをやる事でそれを振り払っているのかもしれない。



「・・・また・・・ダメになっちゃうのかな・・・」



ふと涙が溢れ出した。始まって2ヶ月でしかないのに、明るい未来よりも、不安だけが明るく光りだしてきた感じが、アタシを切ない気分にさせる。



恋人たちは、一番輝いて見える時期なのに・・・アタシ自身は一番くすんでいく感じだけが、心に広がっている。





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