今日は朝早くから母を連れて整形外科を受診しました。

母は左の変形性股関節症があり身体が傾きやすいのか、転倒することが増えました。

もしインソールでも使用して転倒が減るならばと受診した訳ですが、

装具を使うほどの事でもありませんでした。

 

ちょうど会計を済ませて母の元に戻ると、車椅子の女性と話してました。

前のデイサービスで一緒だった方らしいです。

その方はやや呂律が回らない感じでしたが、母と会えたことがとても嬉しい様子で、

最後には「本当に良い方 ! 老人のお手本 !」なんて話してました。

後で母に聞くと、話の内容はほとんど聞こえてなかったとのこと。

こんな事言ってたよと母に話すと、ただ黙ってにこにこしてただけだけどねと。

 

私にとっては望むような母親ではなかったけれど、外で誰かに迷惑をかける事もなく、

良い印象を与えていたのなら、それで良かったのかなあと素直に想えました。

 

と同時に、ふと斎藤工監督映画「blank13」を思い出しました。

借金ばかり作って13年前に蒸発した父親が、余命3ヶ月となり亡くなって迎えたお葬式。

知らない人物が次々に弔問に訪れ、一人ひとりが想いを語っていく訳ですが、

今までに聞いたこともない人情味溢れる父親の姿を

知ることになるというようなSTORYでした。

 

例えば私から見た母、また他人から見た母の顔も母に変わりが無いとすれば、

母は母で自分が良しとする人生を生きていたんだとそう想えました。

だから一面を見てこんな人と決めつけることは、とても傲慢なことだったと反省しました。

人間って、矛盾する感情も持ち合わせていたり、色々な顔を持つものと当たり前に想っていた方が良さそうです。