アゼルバイジャンが謎の鎖国政策を続けているせいで、バクー~トビリシ(~バトゥミ)の国際列車はコロナ禍以降運休が続いています。

同様の理由で国際バスも止まっているので、この区間を陸路で移動しようとするとなかなか大変です。

 

バクー駅8時ちょうどの Aghstafa 行きで終点 Aghstafa まで、5分延くらいで到着。乗車前日の朝に予約しようとしたら残席わずかで冷や冷やしました。駅のホームは写真を取りづらい雰囲気。

 

 

Aghstafa に着くと厄介なタクシー客引きが声を掛けてきます。観光客を見かけたら"Red Bridge?" "Красный мост?" って言ってたら国境まで連れてってくれるはずです。料金は知らん。

 

公共交通で国境まで行きたい場合は、恐らく直通ではいけないので、一旦ミニバスでQazaxまで移動して、別のミニバスに乗り換えます。Qazax行きのミニバスは駅前にいました。運賃1マナト。

 

※この記事を執筆している2025年7月現在では Aghstafa の先、Qazax(Gazakh) まで運転してみるみたいです。Qazaxまで乗り通して、マルシュかタクシーでQazaxのミニバスターミナルに行ってもいいかも。

 

Qazaxのミニバスターミナル(41.090394, 45.352030)は混沌としていますが、ここでも客引きのあんちゃんが"Красный мост?" "ジョージア?"と声を掛けてくれるので、それにホイホイついていったらよいです。国境まで1.50マナト。満席でQazaxを出発しますが皆途中で降りてしまいます。国境手前の駐車場みたいなところ(41.328221, 45.077426)で降ろされました。

 

国境は徒歩で越える必要がありますが、往来は激減しているのでスムーズに越境することができます。アゼルの出国審査、ジョージアの入国審査はともに穏やかな感じでした。ATMあり。

 

少し厄介なのが、ジョージアに入国してから首都トビリシまでの移動です。最初は(ボッタクリとの噂の)タクシーを拾って行こうかと思っていましたが、ちょうどマルネウリの街に行くバスを見つけたので乗ることにしました。

車内に貼られていたバスの時刻表。Красный мост 15:30発に乗りました。

 

 

マルネウリからトビリシはミニバスが頻発しています。マルネウリのバスターミナルの場所に注意(41.480057, 44.806619)。予め切符を買ってからバスに乗り込むスタイルです。ミニバスはそのままトビリシ駅の前まで行ってくれました。

 

おしまい。

 

 

2025/2/16, 17 烏魯木斉→伊寧→アルマトイ

 

新疆ウイグル自治区の中心都市・烏魯木斉(ウルムチ)からカザフスタンの中心都市・アルマトイへの移動に関する記録です。

 

***

 

烏魯木斉~アルマトイはコロナ禍前までは直通列車が週に2本くらい走っていましたが、2025年3月現在も運休が続いています。国境を超える区間の列車の運行は今のところありません。

 

この区間の移動で、現在利用可能な主なルートは以下の通りです。

 

①烏魯木斉~アルマトイの直通バス

②烏魯木斉~伊寧は鉄道、伊寧~アルマトイはバス

③烏魯木斉~ホルゴスは鉄道、ホルゴス~アルマトイはバス

④空路(南方航空とエアアスタナが直行便を飛ばしています)

 

他にもルートはあるかもしれませんが(阿拉山口の国境をバスで越えるとか)、以上の3つがメジャーかと思います。

 

①の烏魯木斉~アルマトイの直行バスは、1日1便の運行のようです。烏魯木斉1900発で、運賃は460元。

寝台バスが運行されているようです。

 

②は伊寧まで鉄道、そこから先はバスに乗る行程です。baiduとかで調べる限りは、このルートが最もメジャーっぽいです。

烏魯木斉~伊寧は日中に高速列車が5本くらいあるほか、ホルゴス行きの夜行列車K9789/9790次もあります。

伊寧~アルマトイのバスもそれなりに本数があるようです。伊犂州客運中心がターミナルです。よくわかりませんが0930/1000/1030発あたりがあるようで、運賃は200元です。

 

③は国境に近いホルゴスまで夜行列車で行って、そこからバスに乗る行程。中国語で調べてもあまり情報が出てきませんでした。

手元のメモではバスはホルゴス1100発、160~180元とありますが、情報源を失念しました。

 

***

 

行程の自由度とか面白さとかを総合的に勘案して、②のルートで国境越えすることにしました。

 

夜の烏魯木斉駅。伊寧までK9789次に乗ります。硬臥車の上段しか予約が取れませんでした。狭くて暑くてやかましかったことしか覚えていません。我先に乗り込む乗客を手際よく捌く車掌が羊飼いみたいでした。

 

 

朝の伊寧駅。8時前ですが真っ暗。

 

 

駅から伊犂州客運中心までタクシーで移動しました。最初はアプリで拾おうとしたが、なぜか運転手とうまく合流できず、駅のタクシー乗り場で拾いました。時間が早すぎたせいか建物はまだ開いていませんでしたが、入口の近くに立っているひとに声を掛けられ、アルマトイのバスの料金(確か200元)を払うことができました。バスの出発までまだ時間があったので、現地の人に連れられて食堂で朝食を取ったり(2元くらいだった)、両替したり(100人民元→6,500テンゲ)しました。

 

 

9時くらいに門が開いて、一斉に人がなだれ込みます。バスの運賃を払ったおばちゃんに案内されながらバスに乗り込みました。

 

 

10時くらいまで車内で待ってから出発、南西方向に向かいました。出国はホルゴス国境からだと思い込んでいましたが、都拉塔(ドゥラタ)国境を越えるようでした。交通量まばらな荒野の一本道をひた走り、13時ごろには都拉塔国境に無事到着。

 

都拉塔国境では全員バスから降ろされ、荷物を持って出国審査を受けました。インターネットで、中国の陸路国境の出国審査は過酷だったという話を見てビビッていましたが、荷物を開けられることもなく、質問も無難なものばかりで(中国に再入国するかは訊かれた)、拍子抜けでした。英語も通じました。

 

全員の出国審査が済んだのち、バスに戻って国境を越え、カザフ側の入国審査を受けます。ここではやたらと待たされました。審査自体はザル。ここで3時間時計を戻します(!)

 

カザフに入国してすぐにドライブインに立ち寄り休憩。伊寧以来、久しぶりのまともな食事でした。ラグマンとお茶で2000テンゲでした。

 

 

 

適当にバスを拾って中心部まで向かいました。運賃は現金で100テンゲ。

 

***

 

新疆の陸路国境は厳しい(スマホの写真フォルダ全部見られる、手荷物ひっくり返してぜんぶ調べられる、時間が掛かる)みたいな噂をよく聞きますが、都拉塔国境経由のルポではそんな話をあまり聞かない気がします。面倒ごとを避けたい人は都拉塔国境経由を選ぶといいかもしれません。

2024/3/10 知本温泉(台湾・台東市)

 

台湾は温泉大国で、各地に温泉地があります。せっかく台湾に行ったのに温泉に入らないわけにはいかないと思い、台湾南東部・台東市の郊外にある知本温泉を訪れました。

 

 

高雄駅から新自強号で知本駅へ。ここから路線バスでアクセスします。東台湾客運・温泉線[8129]が台東転運站(旧台東駅)~知本駅~知本温泉を結んでいます。運賃は知本駅~知本温泉:22元、台東転運站~知本温泉:39元。

 

・時刻表

 

あまり滞在時間を取れなかったので、温泉街の散策はせず、入浴だけしてとんぼ返りすることにしました。日帰り入浴できる施設はたくさんあると思いますが、今回訪れたのは「忠義堂」です。知本温泉バス停の次、白玉瀑布バス停目の前。時間制の貸切風呂で、台湾ではよくある形式みたいです。日本の家族風呂みたいな感じですが、自分で蛇口を捻って湯を溜めるのが違うところ。

 

 

 

入ると番台さんがいるので100元払います。持ち時間は30分。タオルや石けん等は要持参。

 

 

源泉温度はかなり高めで、水で薄める必要があります。泉質は滑らかで肌に良さそうな感じ。

 

***

 

参考までに、当日の行程は以下の通りです。皆さんも、夜行乗車前の要入浴廃止にどうぞ。

 

高雄駅1607→知本駅1820 新自強号317次

知本駅1855→白玉瀑布1908 東台湾客運・温泉線

白玉瀑布1937→台東転運站2020 東台湾客運・温泉線

台東転運站2140→台東駅2200 普悠瑪客運・陸海空快線

台東駅2245→台北駅(翌)0440 莒光号667次

2023/09/16 Ancona->Split

 

ドブロブニク Dubrovnik はクロアチア一番の観光都市です。バルカンを旅行する人の多くが訪れる街だと思いますが、クロアチア本土から陸続きになっておらず、他都市からのアクセスが少し大変です。バスや航空機で訪れることもできますが、高速船でアクセスすることもできます。

 

***

 

クロアチアのダルマチア地方には多くの島々があり、フェリー航路が発達しています。多くは本土と島あるいは島どうしを結ぶ航路ですが、離島の港を経由しつつスプリトとドブロブニクを結ぶ航路もあります。夏の観光シーズンは1日4往復就航しています(↓参考)。

 

 

私はスプリトを15:30に出港する Jadrolinija 運航の高速船に乗りました。途中、ヴォル、フヴァル、コルチュラを経由する便で、ドブロブニクには21:25に到着します。運賃は45ユーロ。結構高いね。

 

乗船券はアンコーナからの夜行フェリーを降りたところにあったターミナルで購入しました。恐らく船会社ごとにカウンターが分かれています。

 

ターミナルの外に荷物預かり所がありますが、鉄道駅のコインロッカーの方が安いです。

 

 

 

今回乗った高速船です。かっこいいね。

 

 

スプリトを出た時点では写真の通りガラガラでしたが、経由港で結構客の入れ替わりがありました。乗り通す人はあまりいないみたい。

 

 

ドブロブニクまで6時間弱の長旅ですが、船内後部に売店があるので飲食で困ることはありませんでした。写真は私が頼んだエスプレッソ(2ユーロくらい)。

 

 

ほぼ定刻通りドブロブニクに到着。すっかり日も落ちて真っ暗です。スプリトとは対照的に、ドブロブニクの港はコンパクトです。大型船のターミナルの南にある埠頭に着きました。

 

 

***

 

以下、その他のアクセス(陸・空)について簡単に示します。いずれの交通手段も冬になると便数が激減するので注意。

 

1.陸路

ドブロブニクには鉄道が通じておらず(クロアチア本土はスプリトまで)、陸路で訪れる場合はバスに乗る必要があります。クロアチア本土とドブロブニクの間にはボスニア・ヘルツェゴヴィナのネウムが挟まっており、かつてはドブロブニクに行くのに2回国境を越える必要がありましたが、2022年にペリェシャツ橋 Pelješki most が開通し、交通の便はかなり良くなりました。スプリトからだと4~5時間くらい?フェリーより本数が多くて安いです。

 

 

2.空路

ドブロブニク近郊にドブロブニク空港があり、国内線のほか夏の観光シーズンにはヨーロッパ各都市からの路線があります。

2023/09/25 Ancona->Split

 

ミラノ中央駅7:40発のフレッチャロッサに乗っておよそ4時間、アドリア海沿岸の街アンコーナ Ancona に着きました。ここからアドリア海を渡って対岸のクロアチア・スプリト Split を目指します。

 

アドリア海を横断する航路はいくつかあり、イタリアからだとクロアチア・モンテネグロ・アルバニア・ギリシャに渡ることができます。アンコーナ~スプリトの航路にはイタリアの会社 Snav とクロアチアの会社 Jadrolinija が就航しており、夏季は各社1往復/日運航しています(閑散期は Jadrolinija のみ運航・週2往復くらい)。

 

・アンコーナの港。手前に Jadrolinija のフェリー、MSCクルーズの船の奥に Snav のフェリーがいます。港を出ていく Superfast のフェリーはギリシャのパトラかイグメニツァ行きだと思います。

 

アンコーナは小さな街ですが、鉄道駅とフェリーターミナル、乗船口が離れていて分かりにくいです。まず地図の左のフェリーターミナルで乗船券を手に入れる必要があります。手続きを済ませたら右上の青い四角の場所へ行って乗船します(行き先によっては出国審査)。20番のバス(オレンジのライン)は無料のシャトルバスで、20分に1本走ってます。

 

 

フェリーターミナル内には船会社ごとにチケットブースがあります。ダイレクトフェリーズで予約してたので窓口でパスポートを渡してチケットを入手しました。

 

 

 

チケットを受け取ったら、バスに乗って港の入り口へ移動。このあたりが街の中心っぽい。スーパーも近くにあります。保安施設っぽいプレハブ小屋をスルーしたら埠頭に立ち入ることができます。デカい船がたくさん並んでて圧巻ですが、案内がしっかりしているので迷うことはないと思います。ランプが下りていてその前に人だかりがあったので適当に並んで乗船を待ちました。18:15頃に乗船開始、ランプからぞろぞろ乗り込みます。

 

 

 

個室を予約していたので、乗船券を持って案内カウンターへ向かい、部屋の鍵を受け取ります。予約していたのは2名定員の部屋(インサイド)。予約手数料込みで€90.99(14,000円くらい)でした。2段式プルマンベット、シャワー・トイレ付。日本のフェリーの1等洋室に相当しそうです。

 

 

船内供食はレストランと大衆食堂タイプの2種類ありますが、ほとんどの乗船客は食堂に並んでいました。ショーケースに並ぶ料理から好きなのを選んで皿によそってもらう形式です。イタリア語なんもわからんので指差しで注文しました。

 

夕食と翌日の朝食を食堂で食べました。夕食は15ユーロくらい、朝食はクロワッサンとエスプレッソで3.30ユーロ。

 

 

写真を撮り忘れましたが、船内にピザ窯がありました。レストランでピザを頼んだら窯で焼いてくれるみたいです。

 

自動車の積み込みに時間が掛かったようで、21時頃にようやくアンコーナを出港しましたが、なぜか翌朝のスプリト入港は定刻通りでした。乗船時と同様、車両甲板から下船。約10時間の船旅でした。

 

・着岸直前のスプリト港。同じくアンコーナからの Jadrolinija のフェリーが先に着岸していました。