コソボは2008年にセルビアから独立した新しい国です。日本・アメリカなど多くの国が国家承認していますが、ロシア・中華人民共和国などは独立を承認していません。セルビアもコソボの独立を認めておらず、いまでもセルビアの自治州とみなしています。

 

セルビアがコソボを国家承認していないことから、この2国間の越境には注意を払う必要があるようです。他の旅行者のブログに詳しいと思いますが、簡潔に言うと、「第三国→コソボ→セルビア」の順で移動すると、セルビア入国のときに「第三国→コソボ」の越境が不法入国と扱われ、入国できない等の不都合が生じるらしいです。一方、「セルビア→コソボ」の越境は他ブログを見るとあまり推奨されていませんが、特に障壁はないようです。

 

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2023/09/23 Kraljevo->Kosovska Mitrovica

 

セルビア中部の都市クラリエボ Kraljevo からコソボ北部のコソフスカ・ミトロヴィツァ Kosovska Mitrovica へ移動しました。

 

クラリエボのバスターミナルは鉄道駅の近くにあります。近郊路線と乗り場は共通なようです。入場料は取られませんでした。こぢんまりとしていて迷うことはありませんが、peron には野犬と鳩がわんさかいます。

 

バスタに貼ってあった時刻表。コソボ領内だと他に Gračanica, Đakovica 行きがあるみたい。

 

 

クラリエボ10:00発のバスに乗りました。ほぼ定刻通り出発。運賃は車内精算で800din.(≒1,000円)。

 

 

ウシツェ、ラシュカを経由し2時間くらい順調に走っていましたが、国境まで1km手前の何もない場所(43.227707, 20.694915)で突然降ろされました(12:00頃)。一瞬国境が封鎖されてるのかと思って慌てましたが、周りのセルビア人は呑気にタバコ吸ってました。

 

 

待つこと20分、小型バスがやって来ました。国境手前で乗り換えるみたいです。

 

 

すぐに Jarinje 国境に到着。国境越えは極めてスムーズでした。セルビア出境は車内でパスポートを回収されておしまい、コソボ入境は車から降りて入国審査だった気がします。特筆することはありませんでした。

 

コソボ領内に入るとミトロヴィツァまでセルビア人居住地域を通ります。集落のあらゆるところにセルビアの旗。

 

13:25に(北)ミトロヴィツァのバスターミナルに到着。アルバニア側のバスタと別の場所です。

 

 

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コソフスカ・ミトロヴィツァのセルビア人居住地域を含むコソボ北部は、セルビア系とアルバニア系の対立が続いており、外務省の危険情報レベル2に指定されています。2023年5月には NATO の治安部隊とセルビア系住民の衝突が発生したほか、わたしが国境を越えた次の日にはセルビア系の武装集団が警察官を襲う事件が起き、しばらくJarinje の国境が封鎖されたようです。渡航の際は最新の情勢に注意すべきでしょう。