キョウチクトウ

 

 
お盆の頃になると、強いピンクの花を咲かせるのが
キョウチクトウです。
漢字で書くと
夾竹桃
です。
 
鮮やかなピンクの花に、なぜか暗さや怖さを感じてしまうのは
幼い頃に聞いた「毒」と「死」の話が原因かもしれません。
 
西南戦争のときに官軍の兵が折った枝を箸代わりに利用し中毒になった例は様々な形で多くの人に伝えられているような気がしています。
 
Wikipediaによれば以下のような記載があります。
強い経口毒性があり、野外活動の際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要である。花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃やした煙も有毒であり、毒成分は強心配糖体のオレアンドリンなど。腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。
 

病院の高い盛り土の上に咲くシロバナのキョウチクトウ
 
キョウチクトウにはシロバナのものもあり、
こちらにはピンクの毒々しさが無いように感じるのは私だけでしょうか。
 
中島みゆきの歌に「まつりばやし」という曲があります。

 

 

父親の死をモチーフに作られたものだそうです。

その中の一節に以下のようなフレーズがあります

 

眠り続けるお前よ私の所へは
まつりばやしは二度とは来ないような気がするよ
もう赤い花がゆれても

 

この赤い花はお祭りの飾り花なのだそうです。

でも、私にはそれが夾竹桃の強いピンクの花に思えてしまうのです。

 

遠くから盆踊りのお囃子の音が聞こえてきます。

 

今日もお付き合いいただきありがとうございました