とにかく難しい
中京記念が小倉で施行されるのは過去30年で５回目。過去４回の内の近い２回は21・22年でその前は11年の東日本大震災の年。この年まで春の時期の施行だったので、地震のわずか９日後の施行だった。雨で稍重のコンディションで２番手から抜け出しを図ったシャドウゲイトをユタカのナリタクリスタル（写真）が捕らえて突き放して快勝した。平均ペースでも追い込みの利かない馬場で４角６番手以内の馬がすべて６着までに入線した。さて、今年はどうか。
小倉なのでデータは無視します。
中京記念 出馬表
＜混戦・難解＞
◎⑥エピファニー
○②アルナシーム
▲⑭ロングラン
△⑦エルトンバローズ
△⑤カテドラル
△⑬ニホンピロキーフ
△③セルバーグ
馬場状態：良馬場（小倉最終週はＡコースで４週目。先週日曜日は雨で不良馬場。時計はかかるようになってもやや内側が有利だった。金曜日は少しまとまった雨が降って土曜日は曇りで照ったり降ったり。稍重馬場スタートで朝のクッション値は9.3と標準値の中で先週よりもいい状態。土曜日の芝のレースでは、３勝クラスの2000mテレＱ杯は平均のイーブンペースで２分00秒２だが、上位は２着のシェイクユアハートこそ外めを回しているが、勝ったマイネルメモリーも道中は内側を走っているし、３・４着は内側ぴったりを走っており馬場が乾いてほぼフラットな状態に近づいている。日曜日は晴れ予報で馬場は回復するだろう。当日はメインまでに芝で７鞍もあるので馬場はじっくり見極めたい。野芝の軽い馬場が雨で渋っているがどこまで乾くか。若干内側が有利ながらほぼフラットな馬場とみておく。）
小倉：３回小倉開催８日間全４週Ａコース（４週目）
福島：２回福島開催８日間後２週Ｂコース（２週目）
札幌：１回札幌開催６日間全３週Ａコース（１週目）
展開：行くのは①テーオーシリウスでいいと思うが、この枠順で③セルバーグはどうするかがポイント。少し離れた２番手なら単騎逃げと同じ。行かせて２番手と見る。ただ、④ワールドリバイバル、⑫セオ、⑪アナゴサンも前でレースをするはずなのでポジション争いが微妙。１角まで距離がないのでテンが速くなる可能性が高い。先行勢を見る位置で⑥エピファニー、②アルナシーム、⑬ニホンピロキーフが続いて、⑭ロングラン、⑤カテドラルは後方待機だろう。好位から後方まで展開は差し馬有利に働きそう。
本命は⑥エピファニー。内側でごちゃつくとどうかも、内側の馬が前か後か極端な位置取りになるうえに、テンが速く縦長になりそうなので内でストレスがかかる競馬にはならないのではないか。前を見ながら中団で脚を溜められれば小倉大賞典の再現ができる。心配なのは気温の上昇。夏競馬の実績がないだけにそちらが気になる。それでも９月に２勝しているので気にすることはないかもしれないので一応は中心視。
相手には②アルナシーム。強いとは思っていないんだが、どう考えても展開が向きそう。内側がさほど悪くない馬場で流れる展開のインの４・５番手あたりを前と少し離れてマイペースで追走できると「いつも少し足りない」部分がカバーされる可能性がある。あわよくば．．．
まとめて負かすなら⑭ロングラン。小倉大賞典では内側有利の馬場で外を回して追い込んできており、今回の展開を考えると差しが有利に働くとみる。右回りの芝の1800mのスペシャリスト的な存在。フラットな馬場なら展開次第でエピファニーを逆転できる。
押さえに⑦エルトンバローズ。斤量と展開を考えるとあまり買いたくないが、実績は上位なので人気がないなら押さえておいてもいいか、という程度。この馬の好走パターンはスローで先行して競馬の上手さを生かすものなので、速い流れでトップハンデでどこまでか。押さえまで。
穴で⑤カテドラル。確かに８歳で衰えはあるかもしれないが、野芝の小倉なら展開不問。敵は58kgの斤量だけ。
あまり買いたくないのが⑬ニホンピロキーフ。土曜日の馬場状態なら絶対に買わなくてはいけないが、日曜日に馬場が乾いた状態でスピード優先の馬場になったらこの馬の実績は意味を持たない可能性が高い。まして１番人気では危険。時計のかかる馬場であれば買わなければいけないので直前まで馬場状態に注意を払いたい。
最後に③セルバーグ。流れが速くなりそうなので残り目のは厳しいが、ちょっと人気がなさすぎる。割り切った乗り方をされると残られる可能性は消し切れない。
テンが速くなって差し追い込みが有利になると思うが、ボーデンの６番人気には驚いた。唯一可能性があるとしたら、去勢効果で３歳時に期待されていた状態に若返ったって？斤量が軽いので期待したいのはわかるがこれだけ人気先行に戻っちゃうと手は出しずらいなあ。
ＧＯＯＤ ＬＵＣＫ！