ここでノッキングポイントかぁ
レッドラディエンス、初挑戦で重賞制覇!
福島競馬場 芝2000m 良馬場
結果
1着:④レッドラディエンス 戸崎圭太 1:57.9
2着:⑪キングズパレス
3着:⑦ノッキングポイント
4着:⑧ダンディズム
5着:⑩リフレーミング
<馬場 Aコース:若干内側が有利もほぼフラットな馬場 クッション値9.2>
土曜日が逃げても差しても内側を通った馬しか来ない、開幕週以上の内側有利な馬場だったが、日曜日は若干内側が有利という程度でほぼフラットな馬場。時間が経つごとに気温が上がって、最高気温35℃超の高温で乾いた軽い馬場になった。
<展開:Hペース>
好スタートからハナを切ったのは予想どおり⑨バビット。注目していた⑮セイウンプラチナは外からこれに絡んで行ってペースが速くなった。2角ですでに縦長。2頭から3馬身で3番手に③ボーンディスウェイ、その後ろ2馬身で②レッドランメルト。5番手も2馬身離れてポツンと⑧ダンディズム。さらに3馬身で⑦ノッキングポイント。その後ろも3馬身で⑭フェーングロッテン。さらに4馬身で④レッドラディエンス、その内に⑫ダンテスヴー。1馬身後ろでレッドラディエンスを見るように1番人気⑪キングズパレス。後方は差がなく1馬身で外に⑬グレンガリー、内に⑥アラタ。その後ろに⑩リフレーミング。1馬身で⑤カレンルシェルブル、最後方に①ノースザワールドという形。2頭が飛ばしてテンの3Fは33.6秒とこの距離にしては速い流れ。前半1000mの通過も57.3秒と速いペースで流れた。
3角で残り600mを切ってバビットのリードは2馬身。セイウンプラチナは内からレッドランメルト、外からボーンディスウェイに並ばれてあらあら状態。直後のダンディズムが外から前に並びかけて4角を回る。直線で抜け出したのは内からレッドランメルト、その外からダンディズム。さらに外からノッキングポイントが差を詰める。さらに外からレッドラディエンスとキングズパレス。残り100mで前を捕えたレッドラディエンスが追いすがるキングズパレスを突き放して先頭でゴールした。あがりの3Fは36.6秒。テンの3Fよりも+3.0秒時計を要した。後半の1000mは60.6秒。前半1000mよりも+3.3秒も時計のかかる前傾ラップのレースになった。先行勢には厳しいレースになった。
1着レッドラディエンス:馬場はほぼフラットに近づいたが、速い流れで縦長になって枠順の有利不利がほぼなくなったが、ペースを見ていつもの先行策を取らずに中団待機。2角ですでに前のフェーングロッテンと4馬身差でマイペースでプレッシャーがない状態で楽に追走する展開に持ち込んだ。これは戸崎の好判断。3角から徐々に外めに動いて直線は大外へ出すとしっかり伸びて後続に2馬身差をつける完勝だった。厳しい流れになって長くいい脚を使えるこの馬の良さが生きた。オープンも勝ってないのに57kgは見込まれた感じを受けたが立派な勝利。実績どおり、気温が高くなっても問題なかった。2000m以上のレースで長くいい脚が生きるレースで浮上するはずなので秋の飛躍にも期待したい。
2着キングズパレス:土曜日の内側が有利な馬場状態だと差しが届かないこともあると思ったが、ほぼフラットに近づいてきっちり差してきた。右回りは内に刺さると言われていたが、松岡が上手く乗ったのかわからないが刺さるようには見えなかった。結果は2馬身差をつけられたが、位置取りの差であり、レッドラディエンスとほぼ同じトレースライン上を走っていたことを考えると能力差はないが、前につける脚がない分届かなかった。堅実だが少し足りないじれったいレースが続くのかもしれない。
3着ノッキングポイント:先行勢の後ろでポツンとプレッシャーなく走る展開に恵まれたのは確かで、レース内容としては着順ほどの価値はない。ただ、近走の「もう終わった」のではないかという内容ではなかったことから、復活の足掛かりになる可能性は見えたように思う。次走に注目したい。
4着ダンディズム:中団でレースをするかもとは思ったが、まさかの先行策で4・5番手追走。前と離れていたことを考えるといい展開ではあったが、前でレースをした分だけ最後の最後に甘くなった。皇成はバテてはいないとコメントしていたがこのあたりが限界か。とはいえ、8歳騙馬だが暑さにも負けずに大健闘の走りだった。次は小倉記念と思ったら今年は中京開催なのでどうだろう。
5着リフレーミング:後方待機で道中は2着馬の後ろで脚を溜めたが、機動力を発揮することなく直線を迎えて、それなりの脚は使えているが馬券圏内には届かなかった。先行勢に厳しい流れだったことを考えるともっと走れていいはずだが、夏場の実績がない分、暑さが堪えたのかどうか。秋に巻き返しを期待。
期待したボーンディスウェイは9着。速い流れを前で追走して、3角で早めに前を捕まえに動くと末は持たない。予想で屋根が心配でオッズがつくなら買いと書いたが、逆に屋根の不安点の方が出てしまった。それから夏場は実績がないので、暑さの影響があったかもしれない。
もう1頭期待したカレンルシェルブルは10着。4角でリフレーミングが外に膨れたので避けて大外に振って、さらに直線でリフレーミングが外によれて前をカットされ、田辺は追うのを止めてしまった。丸田恭介にペナルティは課せられていないがちょっと消化不良のレースになってしまった。展開は向いていただけに惜しかった。次走の巻き返しに期待したい。
すごく良かったのはレッドランメルト。速いペースを前で追走して、勝ちに行って直線は一旦先頭に立っており、6着とはいえ2着のキングズパレスとは0.3秒差。レース内容としては着順以上に価値の高いものだった。昨年の七夕賞でも12番人気で5着しており、福島コースがあっているのかもしれないが、8か月ぶりのエプソムCからは一変のいい内容のレースだった。次走に期待したい。
予想のデータのところで、4(3)番人気以内の関西馬が57kgで連対と書いたが、珍しく今年は2頭いて、レッドラディエンスとリフレーミングが明暗を分けた。それでも1頭はデータどおりに連対を確保した。
馬券はレッドラディエンスとキングズパレスの2頭軸のような形で、いろいろ買ってしまった割りには⑦ノッキングポイントを買えず。1番人気の馬連しか残らず、結果トリガミとなってしまった。日曜日にぼやいたとおり。④⑪が差してきた時点で取れたかと思ったが、⑦はいらなった
まあ、こんな日もある。
来週はゲンのいい函館記念なので、自分に期待