難解

 

2023年勝ち馬 セイウンハーデス

 

サマー2000シリーズの開幕戦。例年のことながら、天気が微妙なうえにハンデ戦で難解。まずはいつもどおり有力馬を中心に事前検討してみたい。

<登録16頭:フルゲート16頭>

 フルゲートぴったりの登録で登録全馬出走可能

 

パート1はエプソムC、新潟大賞典、福島民報杯組についてみていきたい。

 

ノースザワールド (55kg)

<前走>エプソムカップ14着

内側が傷みが出てやや外側が有利な馬場での2番枠でスタートから馬場の悪いところを走らされたのは確かで同情の余地はあるが負け過ぎである。また、2走前のマイラーズCでも完敗しているように、重賞では掲示板さえも確保できていない

したがって、55kgのハンデを考慮しても、当馬に高い評価は不要である。

 

 

レッドランメルト (56kg)

<前走>エプソムカップ17着

やや外側が有利な馬場ではあったが、休み明けでスタートから後方でそのままゴールしたようなレースで見るべきものはなかった。2走前のオクトーバーSでも後方のままだった。一方、3走前の昨年の七夕賞では前残りの展開を中団から徐々に押し上げて5着を確保している。

したがって、近2走の状態を考えると当馬に高い評価は不要であり、昨年同様の状態まで戻ったとみても、押さえ程度の評価を与えれば充分である。

 

 

キングズパレス (57kg)

<前走>新潟大賞典2着

やや内側が有利な馬場ながら、かなりフラットに近い状態で、ヤマニンサルバムが超スローペースで逃げ切る展開を中団の外め追走からハナ差まで迫る負けて強しの内容。2走前の美浦Sではクビ差で勝ち切ったが、脚質的に勝ちきれない競馬が多い。とはいえ、いつも馬券圏内には追い込んでいるように末脚は堅実である。

したがって、外差しが届く展開や外差し有利な馬場になるようであれば、本命級の高い評価を与えるべきである。

 

 

リフレーミング (57kg)

<前走>新潟大賞典5着

ほぼフラットに近い馬場で超スローペースを後方から追い込んできておりレース内容としては着順以上に価値は高い。但し、勝ちに等しいキングズパレスと比較すると斤量が+1kg重かったとはいえ内容的にはやや見劣る。2走前には2連勝で福島民報杯を勝利したが、内側が有利な馬場で中団のインで脚をためて、直線だけ外に出す展開に恵まれたものでレース内容としてはやや価値が低い

したがって、小回りコースと追い込み一辺倒の脚質を考え併せれば、押さえ程度の評価を与えれば充分である。

 

 

ノッキングポイント (57.5kg)

<前走>新潟大賞典8着

ほぼフラットに近い馬場で超スローペースをインの4番手という絶好位を追走しながら伸びを欠いた。2走前の金鯱賞でも精彩を欠いており、ダービー5着、新潟記念勝ちの実績はかなり色あせた感。
したがって、すでに精神的に壊れてしまった感が出ているうえにトップハンデから▲0.5kgの57.5kgを背負うことを考え併せれば、当馬に高い評価は不要である。

 

ボーンディスウェイ (56kg)

<前走>福島民報杯2着

やや内側が有利な馬場で外めを回って粘り込んでおり、コース取りの差を考えると負けて強しの内容であった。また、3走前の中山金杯では勝ち馬から0.3秒差4着に粘り込んだように、展開の助けやメンバー構成次第では重賞でも通用するだけの力は持っている。

したがって、内側が有利な時計のかかる馬場や先行馬が有利な展開になるようであればそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

 

カレンルシェルブル (57kg)

<前走>福島民報杯5着

やや内側が有利な馬場で、大外枠からの発走で終始外を回らされた上に4コーナーでも不利を受けており、着順ほど悪い内容ではなくむしろかなり強い内容であった。また、4走前の福島記念で3着、昨年の福島日報杯勝利とコース実績があり、2走前の日経新春杯では5着と七夕賞のメンバー程度ならば通用する実績を持つ。

したがって、外差しが届く展開になるようであればそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

 

ダンテスヴュー (55kg)

<前走>福島民報杯7着

やや内側が有利な馬場で、内めで脚を溜めながらも伸びを欠いており、完全に力負けであった。また、4走前に博多Sで準オープンを卒業しているが、現在も3勝クラスで勝ち上がれない低調なメンバー構成に恵まれたものでレース内容的には価値が低く、オープン入り以降の低調な実績がそれを物語っている。

したがって、55kgのハンデを考慮しても、当馬に高い評価は不要である。

 

パート2に続く。