ヴェルトライゼンデ 復活なるか

 

2023年勝ち馬 ジャスティンカフェ

 

G1連戦が一旦終わって、宝塚記念まで一息入るこの時期ではあるが、秋を目指して各馬が動き出す。例によって登録各馬の事前検討をしてみたい。

<登録19頭:フルゲート18頭>

 抽選対象:グランスラムアスク、ノースザワールド、レッドランメルト

  3頭で2枠を抽選

 

パート1は前走重賞の実績馬を中心に検討してみたい。

 

レーベンスティール

<前走>新潟大賞典11着

芝の根付きが悪くやや時計がかかるが内外ほぼフラットな馬場で、中団の外めを追走したが、直線ではまったく伸びを欠いた。初の斤量58kgではあったが、勝ったヤマニンサルバムも同斤量で、3着ヨーホーレイクが59kgだったことを考えるとかなり物足りない内容。2走前の香港ヴァーズは8頭立ての最下位。海外なので度外視は可能ではあるが負けすぎ。3走前のセントライト記念では皐月賞馬ソールオリエンスを降して勝利しているが、いまとなっては4歳牡馬のレベル自体に疑問符が付く。

したがって、低調なメンバー構成を考えると相応の高い評価を与えるべきだが、弱い4歳世代と59kgの斤量を考え併せると、過大評価は禁物である。

 

 

ヴェルトライゼンデ

<前走>2023年大阪杯9着

内外ほぼフラットな馬場ながら若干内側が有利な状態で、平均ペースながらスターズオンアース以外は先行馬が上位を独占する形のレースで中団追走したが、直線では伸びを欠いた。力負けというよりも右回りは走らない。2走前の日経新春杯ではメンバーレベルが低かったのは確かだが、59kgを背負いながら快勝している。3走前のJCでは3着に好走している。5走前の中京での鳴尾記念では1年4か月ぶりながらも快勝して復帰戦を飾っている。

したがって、長期休養明けではあるが、低調なメンバー構成と左回りで58kgの斤量を考え併せれば、仕上がってさえいれば復帰戦を飾る可能性が高いと判断すべきである。

 

 

ルージュリナージュ

<前走>ヴィクトリアマイル5着

Bコース替わりながら、多少内側が有利という程度で内外ほぼフラットで軽くて速い馬場だったこともあるが、道中は最後方で脚を溜めて、直線は大外をぶん回しても良く伸びた。ペースが流れたことで先行馬に厳しくなったことが助けになったもので、レース内容としてはG1で掲示板というほどの価値はない。2走前の中山牝馬Sは雨上がりで内前有利の馬場と超スローの前残りの展開で度外視可能。3走前の東京新聞杯は極端に内側が有利な馬場で内枠から伸びない大外に持ち出してのもので着順ほど悪い内容ではない

したがって、外差しが届くような馬場や展開であれば押さえ程度の評価を与えるべきである。但し、脚を余す危険性があることは考慮しておく必要がある。

 

 

ニシノスーベニア

<前走>ダービー卿チャレンジトロフィー4着

Bコース替わりで外回りは内側がやや有利な馬場ではあったが、大逃げを売ったエエヤンを2番手のパラレルヴィジョンが差すだけの行った行ったのレースで内側を通った馬が上位独占する中で、中団で常に1・2頭分外を回らされてのもので馬場と展開を考えると着順・着差ほど勝ち馬と能力差があるわけではない。昇級戦としては見どころある内容のレースだった。2走前の幕張Sでは2着のニシノライコウに5馬身の差をつけて圧勝しており力の違いを見せつけている

したがって、前走でオープンでも戦える目途が立ったとみれば、相応の高い評価を与えるべきである。

 

 

ノースザワールド(抽選対象)

<前走>マイラーズカップ12着

雨で全体に少し時計がかかるようにはなったがやや内側が有利な馬場で、道中は1・2着馬の間を走る形ではあったが、まったく置かれてしまっており、明らかに力負けであった。2走前の六甲Sでは差しが届く展開でありながら、先行したシルトホルンを捕まえられず、後方からは差されてしまっている。

したがって、当馬に高い評価は不要である。

 

セルバーグ

<前走>新潟大賞典12着

芝の根付きが悪くやや時計がかかるが内外ほぼフラットな馬場で、スタートで躓いて後方から外を捲り気味に上がって行ったが直線で止まってしまった。ちぐはぐなレースになってしまって度外視可能である。2走前の小倉大賞典では内側が有利な馬場ではあったが、単騎で逃げて3着に粘ったように楽に逃げられるとしぶとい面もある

したがって、楽に逃げを打てそうな時にだけ押さえ程度の評価を与えるべきである。

 

 

タイムトゥヘヴン

<前走>ダービー卿チャレンジトロフィー6着

Bコース替わりで内側がやや有利な馬場ではあったが、内枠から後方のインで脚を溜めて直線も最内を突いて伸びたが掲示板にも届かなかった。行った行ったの展開で厳しかったのは確かだが、馬場のいい内側をロスなく回ってのものでもあり着順を考えると微妙である。また、一昨年のこのレース以降は重賞で掲示板にも載れていない。

したがって、当馬に高い評価は不要である。

 

 

グランスラムアスク(抽選対象)

<前走>中山牝馬ステークス12着

雨上がりで内側から先に乾いて内前の馬が上位を独占したレースで、斤量52kgで内めの枠から先行するも徐々にポジションを下げてしまって見るべきものはなかった。7走前に2連勝でオープン入りして以降はオープンではまったく通用していない

したがって、当馬に高い評価は不要である。

 

前走重賞を使ったメンバーから事前検討してみた。

パート2へ続く。