ひとひねり必要なのかも

さあ、いよいよ日本ダービーです。下馬評では皐月賞馬ジャスティンミラノ1強という声も聞こえますが、他方さまざまな憶測も怪しい情報も飛び交うのがダービーならではの恒例のパターン。グレード制導入以降、無敗の皐月賞馬がダービーに駒を進めたのは8頭。シンボリルドルフ、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ディープインパクト、コントレイルの5頭が二冠を達成。エフフォーリア、ソールオリエンスの2頭はともに僅差の2着で連対は確保。馬券圏外はサートゥルナーリア(4着)1頭だけ。これは気性的に乗り難しい馬で、主戦のルメールが騎乗停止でテン乗りのD.レーンだったから。この時に勝ったのは12番人気ロジャーバローズ(写真)だった。鞍上は浜中で、2着のダノンキングリーに騎乗していたのは戸崎圭太だった。さて、今年はどうなるか。

 

データについては、ここ1・2年は傾向だけを見る感じにしているので、自分の拙い情報収集よりも優秀な方の分析を参考にさせていただいている。

 

馬ギャンさんのデータ

 

連対馬は1枠を除いて5番人気まで。1枠は人気に関係なく注意が必要。穴は3着に来る人気薄。これが基本パターンなのが分かる。

 

東京優駿(日本ダービー) 出馬表

取消:⑯メイショウタバル

サトノエピックの回避で登録全馬出走可能になったが...

 

     <上位拮抗>

      ◎⑮ジャスティンミラノ

      ○②レガレイラ

      ▲⑨ダノンエアズロック

      △⑫シックスペンス

      ☆⑤ダノンデサイル

      △⑥コスモキュランダ

      △⑬シンエンペラー

 

馬場状態:良馬場(東京は今週からCコース替わり。先週までのBコースではほぼフラットな馬場でかなり馬場が乾いて前週同様に土曜日レース後に散水されても時計もそこそこ出ていた。今週も週の前半は降雨があったが木曜日午後からは曇天も雨はなし。土曜日は晴れで朝のクッション値は9.7と標準値の中もやや硬め。土曜日のレースを見る限り馬場自体は良好で時計もそこそこ。2勝クラスのマイル戦葉山特別で1分32秒台前半が出ていた。日曜日も天気はもちそうなので馬場は乾いて軽く速い状態が続きそう。速くて少しだけ内側が有利もほぼフラットな馬場とみたい。)
  東京:2回東京開催12日間後1週Cコース(1週目)
  京都:3回京都開催12日間前3週Bコース(3週目)

展開:どう考えても逃げると思っていた⑯メイショウタバルの取消で逃げ馬不在になった。さらに皐月賞で前を争ったメンバーも不在なので何が逃げるにしても流れは落ち着くだろう。注目は⑤ダノンデサイル、⑨ダノンエアズロックのダノン2騎。デサイルの方が枠が良く、ノリ騎乗なのでこちらが行くと見る。スローでダノンエアズロック、②レガレイラ、⑫シックスペンス、⑬シンエンペラー、⑮ジャスティンミラノが好位で、⑥コスモキュランダは中団。⑧アーバンシック、⑭ゴンバデカーブースらは後方からか。G1なのである程度流れる可能性もあるが、昨年並みのスローペースで瞬発力勝負になりそう。位置取りが勝負を分ける

 

本命は⑮ジャスティンミラノ。皐月賞は厳しい淀みない流れで、3角からは追いどおしで差し切ったレース内容は距離延長で末脚が鈍るとは思えない。左回り、スローになった時の対応を考えても死角は少ない。心配なのは戸崎の運のなさ。なにかにやられそうな気がしてならない。連対は外さないと思うので軸で

 

相手には②レガレイラ。位置取りに関係なく、1枠を引いたのはラッキー。特に1枠は先行馬だけが有利なわけではないが、ルメールはスローを見越してポジションを取りに行くと見る。ロスのないレースで少しの運があれば勝ち切るシーンまで。逆に後ろからだと脚を余す危険性が大きい。

 

まとめて負かすのなら⑨ダノンエアズロック。現段階での能力比較では上位とはいいがたいのは確かだが、先行力があり、スローならばあがりは切れる。東京コースのアイビーSではレガレイラを封じて勝利している。左回りで、スローの瞬発力勝負がもっとも有利に働くのがこの馬。まして鞍上はマジックマン・モレイラ。場合によっては頭まであっても驚けない

 

押さえに⑫シックスペンス。正直なところ、まったく買う気はなかった。スプリングSは着差ほど強くない。メンバーを見ればわかる。だが、スローペースを前提にすると前でレースができる器用さは能力差を補う可能性がある。さらに川田大明神となると上手な競馬でうまく残る可能性がある。

 

穴で⑤ダノンデサイル。京成杯勝ちは展開に恵まれたもので価値は低い。2着だったアーバンシックの方が上。それでも馬場と展開の助けがあればもう一度アーバンシックには先着できる可能性が出てきた。もしノリが逃げるのなら、除外明けでもあり、追走する側に「どうせ止まる」という油断ができる大穴ならこれ

 

バツレッド買いたくないバツレッドのは⑥コスモキュランダ。皐月賞はモレイラの騎乗の助けが大きい。スタートでちゃんと出たこととうまく内に入ってロスのないレースができたこと。デムーロに戻って出遅れの心配が出てきたのと、その際に多頭数の内枠で弥生賞のように楽に捲れる可能性は低いと思われること。実績に比較すれば人気がないと見えるかもしれないが、オッズと見合うレベルでリスクが高く妙味は薄い。3連系のヒモまで。


最後に⑬シンエンペラー。速い馬場では厳しいだろう。でもどうせ切れ負けするなら前々でレースを進めて4角先頭で、坂で4・5馬身リードするようなレースをしないだろうか。その時だけ残り目が出るが、スローの瞬発力勝負をもろに真正面から挑んでも切れない馬に勝ち目はない。

 

狙うつもりでいた⑧アーバンシックと⑭ゴンバデカーブースは切ることになりそう。当日どうしても気になったら3連系のヒモに入れるくらいか。レースが平均以上で流れると怖い2騎ではあるが目をつぶるつもり。来られたらごめんなさい。

GOOD LUCK!

 

今年は事故のない良いレースになりますように!