堅い決着だと思うが

 

いよいよオークス。ステレンボッシュが牝馬クラシック2冠に挑む。新馬勝ち、赤松賞、阪神JF、桜花賞というのは国枝厩舎のクラシック必勝ローテ。かつて同厩舎で赤松賞、阪神JFを連勝して、チューリップ賞では2着だったが桜花賞で巻き返して戴冠。さらにオークスを制したのはアパパネでG1史上初のサンテミリオンとの同着優勝(写真)だった。さて、今年はどうなるか。

 

データを過剰に信じる気はないが、これまでエピファネイア産駒で桜花賞を勝ったのはデアリングタクトだけだが3冠牝馬になった。国枝厩舎で桜花賞を勝ったのは、上記アパパネとアーモンドアイでともに3冠牝馬になった。ステレンボッシュはエピファネイア産駒で国枝厩舎で桜花賞を勝った。オークスを勝つのはこの馬ってのが解答なのだが、そんなに簡単か。

今回ステレンボッシュは戸崎に乗り替わりだが、日本人ジョッキーに乗り替わって勝ったのは過去20年でジェンティルドンナの川田だけ。シーザリオも乗り替わりだが元々福永のお手馬で主戦に戻っただけだった。

また、別路線で忘れな草賞がある。近年でもラヴズオンリーユーやミッキークイーンがオークスを勝利していて毎年注目が集まるが、好走パターンが決まっている。それは3勝馬であること。忘れな草賞で2勝目を挙げた馬はことごとくオークスでは馬券対象外である。「今年も」か、「今年は」か。

 

オークス 出馬表

 

 

    <上位拮抗>

     ◎⑭ライトバック

     ○⑦ステレンボッシュ

     ▲⑫チェルヴィニア

     △⑬スウィープフィート

     △⑨ラヴァンナ

     △⑰タガノエルピーダ

     △⑱ランスオブクイーン

 

馬場状態:良馬場(東京はBコースで2週目。先週はBコース替わりでもほぼフラットな馬場でかなり馬場が乾いて前週同様に土曜日レース後に散水されても時計もそこそこ出ていた。今週も週の前半は降雨があったが木曜日午後からは好天続き。土曜日朝のクッション値は9.8と標準値の中もやや硬め。土曜日のレースを見る限り馬場自体は良好で時計もそこそこ。日曜日も晴れて馬場は乾いて軽く速い状態が続きそう。速い馬場でも内外ほぼフラットに近い状態とみたい。)
  東京:2回東京開催12日間中2週Bコース(2週目)
  京都:3回京都開催12日間前3週Bコース(2週目)
  新潟:1回新潟開催8日間全4週Bコース(4週目)

展開:枠にも勝負にも関係なく、行くのは⑪ヴィントシュティレでいいだろう。逃げてどこまでだろうから行くだけ行くはず。それに④パレハは内枠で田辺なのでどこまで絡んで行くか。さらに外枠で微妙ではあるが岩田オヤジなので⑯ショウナンマヌエラまで行くかもしれない。馬券には関係ないだろうが、展開のカギはこの3頭。全馬が距離不安でも、そこそこ流れて平均ペースか若干スロー程度で比較的縦長になるかも。好位に⑫チェルヴィニア、⑰タガノエルピーダだが、外めの枠に入ってどうか。桜花賞馬⑦ステレンボッシュは好位か、中団の前あたりで流れに乗って、⑭ライトバックと⑬スウィープフィートはいつもどおり後方から。ただ、マイルよりペースが緩むのでライトバックは中団の可能性もあると思っている。平均ペースなら先に抜け出すステレンボッシュ対差し・追い込みのライトバック・スウィープフィートとなりそう。

 

本命は⑭ライトバック。平均ペースで流れるとみれば外枠の差し馬には枠順の不利はない。長い直線も馬場がフラットなら切れ味はこの馬。今回は距離延長で追走も楽になる。先に抜け出すステレンボッシュを坂上で捕えるとみて中心視する

 

相手には⑦ステレンボッシュ。こちらが本命でも全く遜色はないし、桜花賞のレース内容をみてもこちらが上。ライトバックよりも評価を下げたのは鞍上の乗り替わり。誰が乗っても勝てるほど能力差はないと思っているので、懸念材料がある分、半歩下げた。

 

まとめて負かすなら⑫チェルヴィニア。外めの枠だが7枠の3頭は競っては来ないだろうから、8枠のショウナンマヌエラを行かせてしまえば、あまりストレスなく好位の外めを走れそう。前の3頭から離れた4・5番手を楽に走る展開になると残り200mまでは実質的にレースを支配できるかもしれない。あとは運かも。乗り慣れたルメールで今度は不利を受けることはあるまい。

 

押さえに⑬スウィープフィート。あくまで見た感覚なので根拠は薄弱だが、この馬の末脚はマイルだからこそという気がしている。前潰れに近い展開の助けがないと勝ちきれないと思っている。いい脚を使えても、ライトバック、ステレンボッシュと同じところまでで、結局位置取りの差で逆転までは無理だろう。

 

穴は⑨ラヴァンダ。アドマイヤベルと5枠に同居する形になったが、スムーズな競馬をしたアドマイヤベルよりも内側の厳しいところを通ったラヴァンダを上に見たい。別路線組ならこれ。

 

バツレッド買いたくないバツレッドのは②クイーンズウォーク。またしても内枠を引いたので、後方まで下げて大外をぶん回すくらいしか活路がないようにみえる。出して行ったら間違いなく止まるだろう。陣営のオークス向き発言と川田でそこそこ人気なら目をつぶって消すことも。

 

最後に8枠2騎。

⑰タガノエルピーダ:外枠で外々を回らされることを考えると切れる脚があるわけではないので厳しいだろう。デムーロがバックストレッチから早めに動くとチャンスが生まれるかもしれないと淡い期待。データからは「忘れな草賞勝ちの2勝馬は消し」なので気持ちだけ。

⑱ランスオブクイーン:どうせ2桁人気だろうから前に行ってくれないだろうか。持っている血の質は高く、先行粘り込みができる配合だとは思うがどうか。少額でヒモに。

 

上記以外に気になる馬もいるが、いろいろ買っても結局は桜花賞組の4頭で決まるような気がしているので、券種や買い方に気をつけたい。

GOOD LUCK!