２強、荒れる時は前残り
過去に３番人気が単勝10倍以上で人気上位２頭だけが単勝10倍を切ったレースになったのは３回。２強対決と言いたいところだが、１回目は10年ブエナビスタ（１番人気1.5倍１着）とレッドディザイア（２番人気5.7倍４着）、２回目はその翌年ブエナビスタ（１番人気1.5倍２着）とアパパネ（２番人気4.1倍１着：写真）。３回目は21年のグランアレグリア（１番人気1.3倍１着）とレシステンシア（２番人気7.1倍６着）でこれは２強とは言わないとすれば２回だけ。それも大本命と最有力２着候補みたいな感じで、過去18回で１・２番人気決まったのは11年の１度だけ。今年はどうなるのか。
データ的には、荒れるレースなのであまり当てにできないが、勝ち馬は①前走５番人気以内で負けている、②前年のマイルＧ１で掲示板、③良馬場なら社台・ノーザンＦ、④ノーザン外厩仕上げとなる。ついでにいうと、好走馬はキャリア15戦以内（←昨年の基準は14戦以内だったがソダシが14戦で２着したので修正
）で、あか～んデータは当日単勝２番人気【0-0-1-9】で昨年も締め切りギリギリで２番人気にあがったナミュールが７着に沈んで、３番人気に落ちたソダシが２着に入った。
今年の場合マスクトディーヴァは勝ち馬の条件①②④に該当していないので、２番人気の場合消える可能性がある。データ的には、ネ！
ヴィクトリアマイル 出馬表
＜２強対決も内前の残り目注意＞
◎⑩ナミュール
○③スタニングローズ
▲⑥マスクトディーヴァ
△⑤ウンブライル
△②フィアスプライド
△⑦ハーパー
馬場状態：良馬場（東京は今週からＢコース替わり。先週は良馬場でかなり馬場が乾いて土曜日レース後に散水されてもほぼフラットで時計もそこそこ出ていた。今週も週中まで降雨があったが木曜日午後からは好天続き。土曜日朝のクッション値は9.6と標準値の中もやや硬め。土曜日のレースを見る限り馬場自体は良好で時計もそこそこ。ただコース替わりと言うほど内側一辺倒ではない。日曜日も晴れて馬場は乾いて軽く速い状態が続きそう。速い馬場でもやや内側が有利程度で内外ほぼフラットに近い状態とみたい。）
東京：２回東京開催12日間中２週Ｂコース（１週目）
京都：３回京都開催12日間前３週Ｂコース（１週目）
新潟：１回新潟開催８日間全４週Ｂコース（３週目）
展開：行きたいのは④コンクシェルかもしれないが、内に③スタニングローズがいてある程度前から行くだろうから、それよりも速く行かないとハナは取れない。スローを見越して②フィアスプライドもターコイズSのように前めにつける可能性もある。中枠からは⑦ハーパー、⑧サウンドビバーチェ、外めからは⑭フィールシンパシーあたりが前につけるか。⑥マスクトディーヴァは中団、⑩ナミュールは後方待機か。仮にスローになっても５Ｆあたりからペースがあがれば、フラットな馬場なら２強でのレース。間に入るのであれば、内枠、先行策で馬場と展開を味方につける馬となる。
本命は⑩ナミュール。昨年の富士Ｓ以降は完全に身が入って１段階上のステップにあがった感じで力強い。昨年のマイルＣＳも康太が代打騎乗で勝っているようにテン乗りでも問題ない。ましてユタカなら。この馬から行く。
相手には③スタニングローズ。コンクシェルに行かせて、インの２・３番手が取れそうで、スローで流れてくれればうまく前で立ち回れるこの馬には有利になる。コンクシェルが行かなければ自分でレースを作ることも可能。土曜日の散水はどうかわからないが、散水してもらった方が有利なはず。展開の助けがあったにせよ、実際に秋華賞でナミュールを負かしていることを考えても２強との力量差はあまりない。展開次第ではチャンスはある。でも髙野厩舎の親子丼あるかな。
まとめて負かすなら⑥マスクトディーヴァ。少し内めの枠が心配。広い東京で、鞍上がモレイラでもあり、心配する必要はないのかもしれないがスローでインが詰まるシーンが目に浮かぶので評価を下げる。
押さえで⑤ウンブライル。力が足りないと思うので、２頭に割って入るというよりも川田が上手く乗って３着があればという感じ。
穴で②フィアスプライド。展開でも書いたが、ルメールがある程度出して行って、好位の番手、インの４番手あたりを確保すると怖い。
最後に⑦ハーパー。近走は男馬の一線級相手でチャンピオンディスタンスを走っているので負け過ぎに見えるが、牝馬のこのメンバーなら立ち廻り次第では３着ならあり得る。取捨は当日の馬場を見てからという感じになる。
今年の春のＧ１は堅い決着が多いので、今回も堅いのか。そろそろ一発かましてくるのか。１・２番人気がお手々つないで馬群に沈むってことはないとは思がうがどうだろう。印全部買うとガミるよなあ。
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