ジャンタルマンタル1強の相手探し

英国3冠レースは1冠目2000ギニーがマイル戦で、2冠目のダービーは1.5マイルであることから、マイルでもダービーでも勝てる馬づくりに挑戦したのは松田国英元調教師であった。02年その挑戦が実現する。単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたのは松田国厩舎タニノギムレットで鞍上は武豊。ハイペースを後方で脚を溜めて馬群を割って抜け出したのは4番人気テレグノシス(写真)。道中はインでユタカに蓋をされる格好だったが、外のユタカが前が壁になったのに対して内のテレグノシスは馬群を捌いて差し切った。鞍上はまさに今日引退式を迎えた勝浦正樹だった。さて、今年の1番人気は勝てるのか。

 

データ的には勝ち馬は①重賞連対実績、②重賞3着以内2回以上、③前走重賞で2番人気以内で2着以内、④主戦騎手の継続騎乗となるが、昨年はすべてクリアした馬はゼロ。結果馬連万馬券、3連単26万馬券の大荒れとなった。今年は該当馬がいるが、ジャンタルマンタルは前走3番人気。また、前走はG1(皐月賞・桜花賞)で負けているか、重賞で0.3秒差以内で負けた馬が巻き返すケースが多いので注意したい。

 

NHKマイルカップ 出馬表

 


    <相手探し>

     ◎⑯ジャンタルマンタル

     ○⑫ゴンバデカーブース

     ▲①ダノンマッキンリー

     △⑭アスコリピチェーノ

     △②ノーブルロジャー

     △③ディスペランツァ

 

馬場状態:良馬場(東京はAコースで3週目。先週は良馬場でかなり状態は良く時計も出ていた。今週は週の始めこそ降雨があったが木曜日以降は好天続き。土曜日朝のクッション値は9.5と標準値の中もやや硬め。土曜日のレースを見る限り馬場自体は良好で時計もそこそこ。日曜日も晴れて馬場は乾いて軽く速い状態が続きそう。速い馬場でも先週から状態は内外ほぼフラットで今週も変化はないだろう。)
  東京:2回東京開催12日間前3週Aコース(3週目)
  京都:3回京都開催12日間前3週Aコース(3週目)
  新潟:1回新潟開催8日間全4週Bコース(2週目)

展開:行くのは⑨キャプテンシーと⑰ユキノロイヤルになりそう。すんなりならテンが速くならなそうな気もするが、そこはG1なのでなかなかスローにはなりにくい。逆にスローになると紛れる可能性が高くなるので川田が前を突っつくと思う。平均ペースで流れて川田が前を早めに捕まえに動けば、前は潰れて2着は後方待機の馬でも届く。前をかわいがれば前が残る可能性もあるがかなり低いと思っている。

 

本命は⑯ジャンタルマンタル。力が違いすぎる。アクシデントがなければ勝つだろう。馬場はフラットなら枠はどこでも関係ない。

 

相手には⑫ゴンバデカーブース。久々がどうかだが、ジャンタルマンタルが前を掃除してくれるので、変な気を起こさなければ後ろからで2着は充分ある。

 

まとめて負かすなら、①ダノンマッキンリー。前走のスローを後方から差し切った内容は見るべきものがある。それ以前のように前でレースをするパターンでは末脚が甘くなってジャンタルマンタルに潰されておしまいだろう。前走同様脚を溜めればチャンスはある。

 

押さえに⑭アスコリピチェーノ。正直なところ、今年の牝馬のレベルには疑問があるので評価を下げる。2強対決にはならないというのが私の見方。勝ち負けできるなら先週中に屋根は決まっているはずって思ったらルメールの復帰待ちだった。それでもルメールで人気になるなら押さえでいい。

 

穴で②ノーブルロジャー。力は少し落ちる気もするが、いい枠を引いたのでロスのない競馬をすれば上位に食い込む可能性はある。

 

最後に③ディスペランツァ。前走は馬場と展開、さらにはメンバー構成に恵まれての勝利に思われるが、今回も展開は向く可能性がある。差しが届けば。


巷では2強の雰囲気でも、ジャンタルマンタル1強とみた。相手はかなり難しい。展開次第で着順が変わりそう。抜けた目で決まらないことを祈る。

GOOD LUCK!