また獲ったよ!でも天皇賞でロイヤルかぁ

 

テーオーロイヤル、ついにG1制覇!

京都競馬場 芝3200m 良馬場

結果

1着:⑭テーオーロイヤル 菱田裕二 3:14.2

2着:⑤ブローザホーン

3着:⑥ディープボンド

4着:⑰スマートファントム

5着:④ワープスピード

 

馬場 Aコース:乾いて軽いほぼフラットな馬場 クッション値9.4

開幕週を雨で使ったこともあり、2週目だが外回りコースはほぼフラットな馬場状態になった。晴れて気温が30℃近くまで上がって、土曜日よりも馬場が乾いて時計も出やすくなった。

 

展開:Mペース

②ヒンドゥタイムズが出走取消で17頭立てに。そこそこのスタートから押して押してハナに立ったのは予想どおり横山典弘⑪マテンロウレオ。1周目のホームストレッチ6馬身のリード。2番手に外めから2番人気⑫ドゥレッツァがつけて、内に⑥ディープボンド。1馬身半離れて2頭を見るように外めから1番人気⑭テーオーロイヤル。その内には⑩サヴォーナ。4馬身離れて外めに出した①サリエラが続き、内には③プリュムドール。2馬身離れて外めから⑯チャックネイト、その内に⑦タスティエーラ。直後に⑧ゴールドプリンセス。1馬身差で外めから⑨シルヴァーソニック、その内には④ワープスピード。さらに1馬身で⑤ブローザホーン。後方は2馬身離れて外めから⑬スカーフェイス、内には⑰スマートファントム。さらに2馬身で⑱ハピ。最後方に⑮メイショウブレゲという形。坂の登りのテンの3Fは36.6秒で、最初の1000mの通過は59.7秒。平均ペースのいい流れでノリのマテンロウレオが引っ張った。

 

1角手前でハピが馬群から離れて競走中止。2角から大逃げに持ち込んで坂の手前で一息入れたいマテンロウレオだったろうが、ディープボンドが2番手にあがって5馬身圏内で追走して、ペースは緩んでも極端なペースダウンにはならない。前半1マイルの通過は1:36.3平均ペースを維持。2000mの通過は2:01.7で1000~2000mまでのスプリットは62.0秒。最初の1000mから+2.3秒と落ちてはいるが、ペースが緩みがちなところであまり緩んではいない。

 

3角の坂の登りでマテンロウレオのペースが落ちると、瞬発力勝負にはしたくないディープボンドが動いて、800mのハロン棒で早くも先頭に並びかける。坂の下りでペースが上がるが後続も差を詰める。だが、4角手前にしてドゥレッツァはあらあらの怪しい状態。マテンロウレオを競り落として、4角先頭のディープボンドに外からテーオーロイヤルが並びかける。直線では残り200mのハロン棒よりもかなり前でテーオーロイヤルが先頭に立ち、ディープボンドが応戦するも離される。大外からブローザホーンが見事な末脚で追い込むもディープボンドをかわすところまで。テーオーロイヤルが2馬身の差をつけて先頭でゴールした。あがりの3Fは35.3秒。後半の1マイルは1:37.9秒前半とは+1.6秒と直線が平たんな割に時計がかかる前傾ラップであるが、11Fめの12.5秒を挟んであがりの1000mは60.0秒で、2周目の坂の登りが厳しかったことを物語るレースになった。

 

1着テーオーロイヤル:馬場がほぼフラットな状態になったことで、外枠の不利を帳消しにしてくれた。とはいえ、外めの4番手あたりをキープしてマイペースを崩さずに追走して4角では先頭に並び、直線を力強く抜け出す強い内容。気温が高く、かなり発汗しており状態が気になったが問題なかった。完璧!人馬共にG1初勝利で、岡田調教師は愛弟子の菱田騎手での勝利が本当にうれしいことだと思う。苦労が実ったチーム岡田に心から賛辞を贈りたい。お祝いおめでとうございます。

 

2着ブローザホーン:ほぼフラットな馬場になったことはあるが、道中は後方で脚を溜めてペースが上がっても坂を比較的ゆっくり登ってゆっくり下って直線は大外から末脚を伸ばした。溜めた分だけ切れ味は出せたが、位置取りが後ろになった分だけ差し届かなかった。それでも男馬でありながら420kg台の小柄な馬でよく頑張った。まだまだ活躍の場はありそう

 

3着ディープボンド:スタートから位置を取りに行って、インの2番手をキープ。3角の坂の登りから動いて、自ら勝ちに行っての3着はものすごく価値が高い。4年連続2着目前でブローザホーンに差されてしまったが、それでも4年連続で複勝圏内の走りには頭が下がる思い。小さめの「盾」をひとつ作ってあげたい。もう新冠で種牡馬生活に入ってもいいんじゃないだろうか。本当に立派な走りでした

 

4着スマートファントム:道中は後方で脚を溜めて、直線はロスなく内を掬ってのもので展開の助けによる部分が大きい。それでも各馬が坂の下りで外に広がる中をゆっくり下ってインを突いた岩田息子の好騎乗は褒めたい。だが、天皇賞4着を過大評価しないように気をつけたい

 

5着ワープスピード:前半は後方待機でブローザホーンの内側で脚を溜めて、いわゆるインベタでロスのない競馬をして、直線もインを突いて最後だけ少し外に出して伸びたが掲示板止まり。前走もインベタで2着の走りだったがいくらロスなく乗ってもここまで。これで内側有利の強いトラックバイアスが働く馬場ならば前走のような見せ場にもなり得たが、やはり実力が足りない。テン乗りの三浦皇成は上手く乗った方だと思う。こちらも過大評価は禁物である。

 

2番人気(といってもテーオーロイヤルと同じ単勝2.8倍)のドゥレッツァは15着。好位でレースを進めながら4角手前で後退しており、なにかトラブルがあったのか、あるいは距離なのか。それとも急な暑さで熱中症とか。ただ、少なくとも弱い世代の展開に恵まれた菊花賞馬だとはっきりしてしまったのですっかり底を見せたという感じだろう。距離を中距離に戻してどこまでできるか注目して行きたい

 

ユタカ騎乗で3番人気のサリエラは12着。小柄な牝馬だけに馬体減は厳しかった。さらに馬場がフラットになって1枠の有利さがあまりなくなった。それでも内側でロスのない競馬をする手はあったと思うがユタカは最初から外めに出して行っており、包まれたくなかったということか。いずれにしても、内側が有利な馬場でなくなった時点で厳しいレースは致し方ない。今後牝馬同士でどこまでやれるか注意してみたい。

 

4番人気のダービー馬タスティエーラは7着。中団の位置取りになったが不利を受けることもなく進めて直線も真ん中から伸び欠けても伸びきれなかった。巻き返しがあるならここしかないと思ったが、この馬の馬券を買うのもこれが最後になったかもしれない

 

結局は明け4歳牡馬のクラシック上位組は全滅。クラシック不参加のスマートファントムが展開の助けで4着に入るのが精いっぱいだった。

 

馬券はタスティエーラ中心ではあっても馬連BOXと3連複フォーメーション。馬連は⑤⑥⑦⑭でBOXにして、⑤⑦から①⑫を押さえにした。3連複フォーメーションは⑤⑦→⑫⑭→①⑤⑥⑦⑪とした。うまく順位付けができた。2着ブローザホーンが届かない方が良かったと言ってはいけないてへぺろ

今日のところはこれ。

岡田師、菱田騎手、テーオーロイヤル、リオンディーズ産駒、

お祝いみんな初めてのG1制覇、おめでとう!

 

いいレースを見せてもらいました、ありがとう!