ジャンタルマンタル、最強マイラーへ

 

2023年勝ち馬 シャンパンカラー

 

3歳最強マイラー決定戦に例年以上のレベルの高いメンバーが終結した。フルゲートを大きく上回る登録があった。有力馬を中心に事前検討してみたい。

<登録27頭:フルゲート18頭>

 現状1200万円がボーダーライン

 除外対象:アルセナール、エンヤラヴフェイス、エポックヴィーナス、オメガウインク、オーサムストローク、スパークリシャール、デビットテソーロ、ファビュラススター、ポッドテオ

 

ジャンタルマンタル

<前走>皐月賞3着

軽くて時計の出やすい内外ほぼフラットな馬場で、平均ペースの流れを好位追走から3角では自ら動いて勝ちに行ってレコード決着でのあわやの惜しい3着ではあったが能力の高さを見せた。2走前の共同通信杯ではやや折り合いを欠きながら後の皐月賞馬の2着であり、2歳チャンピオンの実力を示した。

したがって、マイルの弱いメンバー構成を考えれば、本命級の高い評価を与えて当然である。

 

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<配合>父Palace Malice 母インディアマントゥアナ 母の父Wilburn
Mr. Prospector4×5は中間断絶で主導の明確性を欠くことになったのは残念だが、血をまとめるうえでは有効。父母間に大きな不備はなく、比較的少ないクロス馬で影響度バランスが非常に良くまとめられた点がこの馬の長所。どちらかというとダート適性が優位で、芝でも平均ペースや時計を要する馬場ならこなせる中距離ランナー

 

 

アスコリピチェーノ

<前走>桜花賞2着

ほぼフラットな馬場とはいえ、馬1頭分だけ外を回って直線も外を通った分だけ勝ち馬に届かなかった。スムーズなレースだと少し勝ち馬が上だったが、大きな差があるわけではない。2走前の阪神JFでは実際に勝っており2歳牝馬No.1になっている。世代の牝馬トップクラスであるのは間違いない。問題は今年の牝馬のレベルがあまり高くないように感じられること。

したがって、牝馬トップクラスの当馬に相応の高い評価を与えるべきだが、2歳牝馬女王の称号だけで過大評価すべきではない

 

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<配合>父ダイワメジャー 母アスコルティ 母の父Danehill Dancer
主導はNorthern Dancer4×4・5の系列ぐるみ。この主導の明確性がこの馬の長所。また、Hail to Reason4×6は中間断絶だが血をまとめる上で有効。母の父方の影響力が弱く全体のバランスを崩しているため、ムラな面を見せることは予想されるが、比較的少ないクロス馬でまとめられ、母のスピード・スタミナも押さえられているので距離の融通性はある。ダイワメジャー産駒らしく早期から活躍が期待できる仕上げやすいマイラー

 

 

ゴンバデカーブース

<前走>サウジアラビアロイヤルカップ1着

ホープフルSは出走取消。2走前のサウジアラビアRCが実質前走。東京開幕週ながら馬場状態はほぼフラットな状態で、9頭立ての比較的少頭数ながら最後方追走から直線で外に出すと一気に差し切る強い内容。2着のボンドガールは伝説の新馬戦になりつつあるデビュー戦を勝ちあがっており、NZTでも2着。3着のシュトラウスは近走は気性面で課題はあるものの東スポ杯で重賞制覇をしている。

したがって、サウジアラビアRCの強い勝ち方と、一頓挫あっての復帰戦であっても状態が仕上がっていることを前提とすれば、相応の高い評価を与える必要があると認識すべきである。

 

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<配合>父ブリックスアンドモルタル 母アッフィラート 母の父ディープインパクト
主導はHalo6×4の系列ぐるみ。これにRoberto5×5も系列ぐるみとなってHail to Reasonで結合することでスピード・スタミナをバランスよく取り込んでいる。また、父母を通じて大きな不備なくまとめられている。さらにPocahontasクロスが欧米の血を結合させる効果を発揮している点もポイントで、しっかりした配合内容を示している。好調期に平均ペースで長く良い脚を使える一流の中距離ランナーに育つ可能性を秘めている

 

 

ボンドガール

<前走>ニュージーランドトロフィー2着

稍重で少し時計のかかる状態ながらほぼフラットな馬場で、逃げたユキノロイヤルが残るややスローな流れを内枠から4・5番手のインを追走する展開に恵まれながら勝ちきれなかった。久々のレースで、得意ではない渋った馬場ではあったが、極端に折り合いを欠くわけでもなくエコロブルームに差し切られたのは能力的に底を見せた感を否めない。「伝説の新馬戦」の圧勝から馬体自体も大きく成長しておらず、成長力のなさを感じさせる。

したがって、早期完成型のダイワメジャー産駒であることと、久々を叩いた効果とを考え併せれば押さえ程度の評価を与えれば充分である。

 

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<配合>父ダイワメジャー 母コーステッド 母の父Tizway
Northern Dancer4×6・7・7・7・7・8は中間断絶だが、血を集めるうえでは有効。ただそれ以前に、父母の世代が大きくずれていて、Hail to Reason、Lady Angela、Almahmoudなどの遺伝効果が疑問視される。8世代遡ってもクロス馬はわずかに18頭しかおらず、その効果も判断が難しい。早熟性、意外性はあるだろうが、逆にモロさや好不調の波もありそうで成長力には疑問がある。

 

 

ノーブルロジャー

<前走>毎日杯2着

重馬場発表ながらかなり軽い馬場で見た目ほど内側が悪くないほぼフラットな状態で、単騎で逃げて最内を突いたメイショウタバルに対して各馬が馬場が良く見える外を回ったことで6馬身の大差がついたが着差ほどの差はない。2走前のシンザン記念では内側がやや有利な馬場で大外から差し切っており着差以上に強い内容で勝ち切っている。

したがって、ジャンタルマンタル以外のメンバーであれば力量差はほとんどなく、それなりの高い評価を与えるべきである。

 

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<配合>父Palace Malice 母Noble Ready 母の父More Than Ready

Mr. Prospector4×5・6は中間断絶で影響力はやや弱まり、主導はRoberto5×4の系列ぐるみ。次いでNorthern Dancer6・6×5・6がこれをアシスト。強調された母方5代目のPrincequillo のクロス効果に疑問が残り、信頼性を欠く要因。クロス馬の種類が比較的少なく、Roberto 主導型としては仕上げやすい芝ダート兼用でマイルもこなす中距離ランナー

 

 

エコロブルーム

<前走>ニュージーランドトロフィー1着

稍重で少し時計のかかる状態ながらほぼフラットな馬場で、逃げたユキノロイヤルが残るややスローな流れを4・5番手の内めを追走する展開に恵まれたのは確かだが、直線で前が壁になり立て直す不利がありながら差し切ったのは着差以上に強い内容だった。一方、2走前のシンザン記念では2着しているが直線で前をカットされる不利があったとはいえ、ノーブルロジャーに差し切られて1馬身以上差をつけられており、3着ウォーターリヒトとはアタマ差であったことを考えると、NZTのレース自体のレベルが低かったと見ることもできる。

したがって、トライアル1着は評価しつつも、好走には馬場や展開でかなりの助けが必要であり、押さえ程度の評価を与えれば充分である。

 

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<配合>父ダイワメジャー 母シュガーショック 母の父Candy Ride

Northern Dancer4×6・7は中間断絶だが、血を集めるうえでは有効でこれを活用して父の母方ノーザンテーストに血を集めたところには良さがある。一方、Hail to Reason、Almahmoudなどは世代が離れて遺伝効果は疑問で必ずしも信頼度の高い配合ではないが、結果として少ないクロス馬でシンプルにまとめられた点に妙味がある。好調期にマイルから中距離で意外性を発揮する可能性がある

 


ディスペランツァ

<前走>アーリントカップ1着

内側が有利な馬場で、内側で脚を溜めて、直線で前が詰まって仕掛けが遅れるロスがあったがものの差し切った。これは内側が有利な馬場を中団のインで脚を溜める展開にも恵まれたもので、さらに弱いメンバー構成にも恵まれたものでレース内容的には価値は高くない。なお、ホープフルSなど中距離では一線級相手に通用しなかったが、マイルに転戦後は2戦2勝と能力的にも底を見せていないことも確かである。
したがって、差しが届く展開に恵まれるようであれば押さえ程度の評価を与えるべきである。

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<配合>父ルーラーシップ 母ルパン2 母の父Medaglia d'Oro

主導はNorthern Dancer5・6・6・8×5・5の系列ぐるみ。His Majesty-Ribot、Buckpasserクロスが加わり、強調された祖母内デインヒルのスピード・スタミナをうまく再現。父母間に不備はなく、影響バランスもうまくまとめられている。母方が欧州系の重い血が多く硬い馬場に適した内容とはいえないが、平均ペースの芝中距離に向きで成長力があり、使われつつ開花を果たせば安定した走りが期待できる一流の中距離ランナーに成長する可能性がある

 

 

ダノンマッキンリー

<前走>ファルコンステークス1着

内側が有利な馬場で、テンの3Fを33.8秒で逃げたオーキッドロマンスが残る展開を後方待機から直線ごぼう抜きで差し切っており、力の違いを見せつけた。1400m戦でマイルやそれ以上の距離を使っている馬から見るとレベルが低いのは確かだが、3着ソンシ、4着ナムラアトムも先行しての結果であることを考えるとレース内容的には価値が高い。3走前の朝日杯FSでは先行策でジャンタルマンタルに完敗しているのでたまたま控える競馬で弱いメンバー相手に好走したともいえる。

したがって、今回も脚を溜めるレースをした時のジャンタルマンタルとの比較は未知数ではあるが、朝日杯のリベンジには充分注意を払うべきである。

 

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<配合>父モーリス 母ホ-ムカミングクイーン 母の父Holy Roman Emperor

主導はDanzig5×4の系列ぐるみで、これが明確になった点は長所で反応の良さが期待できる。また父母に不備はなく、母方の父Holy Roman Emperorを強調しつつ、父母の影響度バランスも非常によくまとめられている。開花を果たせば、安定した差し脚を武器にした距離適性の幅広い一流のマイラーに育つ可能性を秘めている

 

 

アルセナール(除外対象)

<前走>クイーンカップ2着

やや内側が有利な馬場で、内側を追走する展開に恵まれたが、直線で前が開かず仕掛けが遅れた。とはいえ、勝ったクイーンズウォークが内側が有利な馬場で終始外を回らされながらも差し切っていたことを考えると内容的には少し見劣る。さらにそのクイーンズウォークが桜花賞で一線級相手に通用しなかったことを見ると、クイーンCのレース自体のレベルはあまり高くない
したがって、仮に出走が叶っても現段階では姉たちには能力的の及ばず、当馬に高い評価は不要である。
 

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<配合>父エピファネイア 母サンブルエミューズ 母の父ダイワメジャー

サンデーサイレンス4×3は中間断絶だが血を集めるうえでは有効。主導はHail to Reason5・6・7・8×5の系列ぐるみ。これにBold Rulerがスピ-ドを、Sir Gaylordがスタミナを補給。父親が替わっても母の父ダイワメジャー強調型は姉たちと変わらない。成長力や安定味に不安はあるが、早期に頭角を現す可能性のある距離融通性のあるマイラー

 

 

ロジリオン

<前走>ファルコンステークス5着

内側が有利な馬場で、逃げたオーキッドロマンスが2着に残る展開を中団で脚を溜めて差してはきたが、上位入線の2騎からは3馬身以上離されてしまった。レース内容的に勝ったダノンマッキンリーに大きく見劣る。 
したがって、ファルコンSの低調なメンバー構成をも加味すれば、当馬に高い評価は不要である。

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<配合>父リオンディーズ 母ビービーバーレル 母の父パイロ

主導はMr. Prospector4×5の系列ぐるみで比較的明確性を持った。次いでHalo5×5とNijinsky6・7×6・7の系列ぐるみがスピード・スタミナを補給。血の結合状態は良いがNorthern Dancerなど位置に問題を残すため瞬発力勝負には不安がある。父母内に不備はないが、母の父に世代後退がみられ影響力が弱くなってややバランスを崩した。芝ダート兼用でマイル前後の距離で好調期には意外性を発揮する可能性がある

 

 

チャンネルトンネル

<前走>アーリントンカップ3着

内側が有利な馬場で、中団の外めを走らされたことを考慮すれば、勝ったディスペランツァとの差はコース取りの差であって能力的には大きな差はない。一方、重賞でそこそこ走ってはいるものの1勝クラスでも勝ち上がれていないことからも分かるようにアーリントンCは重賞にしては低調なメンバー構成であり、3着はそれに恵まれたものである。
したがって、当馬に高い評価は不要である。

 

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<配合>父グレーターロンドン 母ギャルソンヌ 母の父Henrythenavigator

Northern Dancer5・6×5・5は中間断絶となって、主導はPrince John6・7×5・8の系列ぐるみ。次いでHail to Reason5×7の系列ぐるみ。Sir Gayload7×6がスピード。スタミナを補給して主導への結合を果たすが、主導への血の集合力は物足りない。主導の明確性と血の集合力がいまひとつなことで切れを欠く可能性が高い。時計のかかる芝やダートのマイル前後の距離で意外性を発揮することは可能

 

 

シュトラウス

<前走>ファルコンステークス9着

内側が有利な馬場で、最後方からインを突いて伸び欠けるも直線で前が壁になっており度外視可能である。一方、3走前の東スポ杯2歳Sを制しているように、気分良く走れれば一線級相手でも通用するが、このときは先行争いから大きく離れた3番手を気分よく追走する展開に恵まれた部分もあった。
したがって、気分良く走れる展開になりそうな場合にのみ多少の注意を払えば充分である。

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<配合>父モーリス 母ブルーメンブラッド 母の父アドマイヤベガ
サンデーサイレンス4×3は中間断絶だが血を集めるうえでは有効。主導はTurn-toクロスを伴うHail to Reason6・6×5。父母を通じて大きな不備を生じずにまとめられているが、父の母方の影響度が弱くバランスを崩している。また、シンプルさにも欠けており、硬い馬場での瞬発力勝負には不安を残す。一方、母方の血の生かし方には見るべきものがある。開花後のタフな走りが可能な距離融通性のあるマイラー

 


キャプテンシー

<前走>ニュージーランドトロフィー16着

稍重で少し時計のかかる状態ながらほぼフラットな馬場で、逃げたユキノロイヤルが残るややスローな流れを外から2番手を楽に追走する展開に恵まれながら、外からクリーンエアに並ばれ、直線でインで詰まった勝ち馬が外に持ち出す際に寄られると完全に戦意喪失という感じでデムーロも追うのをやめている。気性的に問題がありそう。一方、2走前のジュニアCではやや内側有利な馬場で楽にハナを切ると2馬身差をつけて逃げ切り勝ちしている。ただ、これは内側が有利な軽い馬場を楽に先行する展開に恵まれたもので着差ほど価値は高くない

したがって、当馬に高い評価は不要であり、好走するには軽い内側が有利な馬場を楽に単騎で逃げるなど馬場と展開でのかなりの助けが必要と認識すべきである。

 

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<配合>父モーリス 母アドマイヤリード 母の父ステイゴールド

サンデーサイレンス4×3は単一クロスだが血を集めるうえでは有効。一応の主導はNorthern Dancerクロスを伴うノーザンテースト5×5。さらにHail to Reason、Riverman、Special、Raise a Nativeなどが5・6代目でクロスを作って、主導の明確性を欠くとともにシンプルさにも欠けるため決め手勝負には分が悪い。一方、生きている血の質はよく、きっちり仕上がった際には芝のマイルから中距離で意外性を発揮する可能性がある

 


ダノンエアズロック

<前走>弥生賞ディープインパクト記念7着

良馬場とは名ばかりでかなり力の要る馬場で、さらに内側が有利で外差しが利かない状態だった。外めの好位追走から伸びを欠いたのは馬場の要因があり、単純に着順だけで力負けとは言い切れない。また、イレコミが酷くてレース前に終わっていた。一方、2走前のアイビーSでは、スローペースの2番手を追走する展開に恵まれたのは確かだが、後のホープフルS勝ち馬レガレイラを破っている

したがって、弥生賞で能力的に底を見せてしまった感はあるものの持っている能力は高く、巻き返しには注意が必要である。

 

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<配合>父モーリス 母モシーン 母の父Fastnet Rock

主導はDanzig5×4の系列ぐるみで明確性を持ったことがこの馬の長所。His Majesty6×5がRibotを伴ってスタミナを、Red God、Raise a Nativeがスピードを補給。

比較的少ないクロス馬でシンプルで、母の父Fastnet Rockを強調しつつ非常にバランスよくまとめられている。開花を果たせば、芝で距離融通性のある一流のマイラーに育つ可能性を秘めている

 

 

ユキノロイヤル

<前走>ニュージーランドトロフィー3着

稍重で少し時計のかかる状態ながらほぼフラットな馬場で、ややスローペースで逃げて粘り込んだが、4角で少し外めに出したことで後続が外に振られる利もあったことを考えると内容的には着順ほどの価値はない。2走前の1勝クラスで勝ち上がっているが一旦ハナを切って、行きたがる馬を行かせて離れた2番手を追走する展開に恵まれたもので、こちらもレース内容としての価値は高くない

したがって、前走以上のメンバー強化を考えると、当馬に高い評価は不要である。

 

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<配合>父ディーマジェスティ 母ユキノクイーン 母の父タイキシャトル

主導はHalo4×4の系列ぐるみで、この主導の明確さがこの馬の長所。父母間に不備はないが母の母方の影響が極端に弱くバランスを崩したため、安定性に欠ける。クラスが上がった際の決め手も今一つ。一方、母方のホリスキーやAllegedのスタミナが活用されており、開花後は芝・ダートを問わずマイルから中距離でしぶとさやタフさの発揮は可能

 

 

アレンジャー

<前走>アーリントンカップ2着

内側が有利な馬場で、スローペースのインの2・3番手の絶好位を追走する展開に恵まれたものであり、レース内容的には価値は低い。また、未勝利勝ちに5戦を要し、1勝クラスも勝ち上がれていない状況で、すでに10戦目と上がり目も期待できない。
したがって、当馬に高い評価は不要である。

 

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<配合>父リアルスティール 母キーウエスト 母の父ネオユニヴァース

サンデーサイレンス3×3は単一クロスだが、血を集めるうえでは有効。主導はNorthern Dancerクロスを伴うLyphard5×3。母方の血が古くクロスの遺伝効果に疑問があるものがあり、安定味や硬い馬場での決め手は今一つ。そのかわり、強調された祖母のキーホースはしっかり押さえられており、平均ペースや少し時計を要する芝のマイルから中距離でしぶとさを発揮する可能性がある

 

NHKマイルカップの有力馬を中心に事前検討してみた。

今週のポイントは以下のとおり。
①ジャンタルマンタルの体調
 実力は圧倒的にジャンタルマンタルだが、皐月賞から間隔が短い。厳しい流れを勝ちに行っているだけに体調面は気になる。
②ジャンタルマンタルが強い勝ち方をする
 前をすべて掃除して後方待機が嵌る可能性がある。
③好天が続いてパンパンの良馬場
 天候は安定して極端なトラックバイアスが働くことはないと思われるので軽い馬場が得意な社台・ノーザンFが有利になる。
 
すべてはジャンタルマンタルの動きにかかっている感じだが、枠順決定後に再度じっくり考えたい。