本当に一騎打ちか

 

昨年から京都開催での施行で、3角の坂と平坦な直線のコースでのレースに戻った。「京都の外回りは前残りでも差しが届く」というのが私の持論。もちろんメンバー構成や馬場状態にも依るが、マイルCSで、かつての京都新聞杯で、幾度となく見てきた光景である。16年は先行して抜け出して粘る7歳馬で11番人気のクラレントを後方3番手から内を掬ってクルーガー(写真)が差し切った。昨年も11番人気のシャイニーロックが逃げてあわやのシーンを演出してクビ、クビ、アタマ差の4着だったが、勝ったのは後方3番手にいたシュネルマイスターだった。さて、今年はどんなレースになるか。

 

昨年使ったデータがそのまま使えそう。比較的キャリアが少なめで、実績ある馬が優位。特に前走の結果で勝つか、負けても0.4秒差以内。また、1年以内に重賞3着以内か、多頭数の右回りでの連対。昨年はこれで2頭しか残らなかったが、今年は条件戦やオープン特別の経由の馬が多く意外に該当馬が多い。

 

読売マイラーズカップ 出馬表

騎乗変更:14番ソウルラッシュ 松山弘平 ⇒ 団野大成

 

    <一騎打ちか>

     ◎③セリフォス

     ○⑭ソウルラッシュ

     △①トゥードジボン

     △⑮フリームファクシ

     △⑤エアロロノア

 

馬場状態:良馬場(京都開催の開幕週は年明け2週間だけ使ったAコース。今週は週末までずっと好天が続いたが日曜日の天気が微妙。それでも多少降ってもなんとか良馬場でレースができそう。土曜日朝のクッション値は9.9と標準値の中だがやや硬め。土曜日のレースを見る限り馬場自体は良好で時計も速い。1勝クラスの1800mで1分45秒台、最終の2勝クラスのマイル戦は1:32.1が出ている。昨年の状態および改修前の開催替わりと変わりがない。内側・先行馬有利で前は止まりにくい。外差しは足を余す危険性がある。)
  京都:3回京都開催12日間前3週Aコース(1週目)
  東京:2回東京開催12日間前3週Aコース(1週目)
  福島:1回福島開催6日間後1週Bコース(1週目)

展開:抑えずに行く気に任せて行って結果を出している⑰エエヤンが単騎で行くかと思ったら大外枠。ダービー卿CT同様に、テンは⑬セッションの方が速いと思うが、こちらも外めの枠で番手と見る。となると、包まれたくない①トゥードジボンが一旦ハナを切って、それでもエエヤンが行くならどうぞって感じか。やり合うことがあれば前潰れもあるが、テンは平均ペースくらいだろう。テンの3Fが33秒台後半で、前後半45秒台後半という感じにみたい。となれば、実力どおりの決着になるだろう。穴は前残りに注意したい。

 

本命は③セリフォス。この馬の問題は年齢を重ねるごとに出てきたかかり癖。今回は内で馬群に入れて落ち着かせることができる枠順。折り合いさえつけば普通に突き抜ける。心配はゼロではないが、この馬から行きたい。

 

相手には⑭ソウルラッシュ。昨年のマイルCSは恵まれた部分があったにせよ連対を確保しているので、力はすでにG1レベル。セリフォスから斤量で▲1kgもらっていることを考えれば展開次第では逆転までありうるが、弘平の落馬負傷は心配だが、急遽乗り替わりは団野大成がテン乗りでどう出るか

 

あとは3連系のヒモまで。

まず①トゥードジボン。1番枠ですんなり行ければ残り目も。逃げてもいいし、エエヤンが行くなら行かせてもインの番手でレースができる。軽い馬場で先行力を生かしたい。

 

次に⑮フリームファクシ。外枠過ぎて何とも言えないが、前2走は圧倒的に内側が有利な馬場で外を回ってのもので着順ほど悪くない。ただ、今回も内側有利な馬場で外枠なのでうまく内に入り込めるか、あるいは思い切って前でレースをするか。

 

最後に⑤エアロロノア。去勢後の緒戦になるが、久々でどうか。内前有利な馬場で前残りの展開でも差し届くと見れば幸が終始内で脚を溜めて直線も内を掬えば3着争いには食い込める。

 

3着候補は展開次第でどうにでもなる。岩田のオヤジがうまくインに入り込めば金杯に続いての好走もありうるし、実績からはソーヴァリアントが好走しても何ら不思議はない。馬券の券種でプラスマイナスが分かれそう。不安要素が多くオッズに見合わないと見ればレース自体「見」でもいいのかもしれない。

GOOD LUCK!