シャガ
これからの時期はちょっとエキゾチックなつくりと色のシャガを目にする季節です。
今年は桜の開花が遅かったせいで、桜の花の下で咲くシャガの花を見かけました。
シャガは大陸からの帰化植物ですが、種ができないのですべて人の手によって株を分けられて植えられて増えます。かなり昔から日本にあるようですが、
「日本に存在する全てのシャガは同一の遺伝子を持ち、
またその分布の広がりは人為的に行われた」ということのようです。
美しく個性的に咲くことで人が拡散してくれることを期待したのかもしれません。
上野公園のシャガ 21年4月
驚いたのは学名です。Iris Japonicaとあります。
日本のアヤメって感じでしょうか。
大陸原産なのに、おいおいって思いましたが、
一度学名をつけてしまうと、
あとから原産地が違うことが判明しても学名は変えないんだそうです。
masanori819さんは毎日季語を解説して、その季語を使った俳句を選んで掲載されています。その中にシャガ(著莪、射干)もありました。
masanori819さんのHP
いいなあと思った俳句は青邨
林泉の渓ふかきところ著莪の花 山口青邨
渓谷の深い奥に咲くシャガをイメージしました。
山男にとっては、谷に咲く花は可憐で美しく愛らしいものです。
それが百合ではなく、シャガでもいいですよね。
あれっ、ちょっと待った!
シャガが咲いているってことは人がわざわざ踏み入って植えたってこと?
青邨は本当に見たのか?
なんてツッコンデみたりして。
いまごろ上野公園にはたくさんのシャガの花が咲いているんだろうなぁ
今日もお付き合いいただきありがとうございました。