一筋縄では行かない

 

ボンドガール除外のショックから立ち直れない。

混戦の桜花賞という感じだが、実はいつも混戦で1倍台の圧倒的な1番人気で勝ったのは過去10年でハープスターと昨年のリバティアイランドだけ。ルージュバックは9着に負けて、メジャーエンブレムは4着、ソウルスターリングは3着、ラッキーライラックは2着だった。あとの4年は1番人気でも2倍~3倍台。3冠牝馬アーモンドアイ(写真左)もデアリングタクト(写真右)も1番人気ではなかった。

 

 

データ的には近年は内枠が有利。近5年では1~5枠で馬券対象馬15頭中11頭。2枠4頭は強力。6枠より外は10年間で10頭馬券に絡んでいるが、シゲルピンクダイヤを除く9頭は5番人気以内。昨年のペリファーニアを除く8頭は3番人気以内で人気薄の激走は考えにくい。穴ならば中枠。昨年のコナコースト(6番人気2着)も5枠、一昨年のスターズオンアース(7番人気1着)は4枠だった。また、中・大型馬有利のレースで450kg未満で2ケタ馬番は16年の2着シンハライト、3着アットザシーサイド(セシリエプラージュの母)以来馬券に絡めていない。逆に500kg以上の馬もまったく好走していない。

 

桜花賞 出馬表

 


    <混戦>

    ◎⑫ステレンボッシュ

    ○⑱チェルヴィニア

    ▲②クイーンズウォーク

    △⑨アスコリピチェーノ

    △③イフェイオン

    ★⑧コラソンビート

 

馬場状態:良馬場(阪神連続開催も7週目でBコースも2週目。先週は週中の雨が乾いて良馬場でBコース替わりにもかかわらず若干内側が有利ながらほぼフラットな馬場なった。今週もまた週中に雨だったが完全に乾いた。土曜日の朝時点では晴れの良馬場でクッション値は9.3と標準値の中。土曜日は先週と同じでやや内側が有利ながらほぼフラットな状態。日曜日も傾向は変わらないと見ておくが、馬場状態には充分気をつけたい。)
阪神:2回阪神開催8日間後3週Bコース(2週目)
中山:3回中山開催8日間後3週Bコース(2週目)

福島:1回福島開催6日間前2週Aコース(1週目)
 
展開:逃げるのは⑮エトヴプレでいいだろう。➉セキトバイーストもチューリップ賞で逃げているがどうしても逃げるというタイプではないし、康太の怪我で急遽の乗り替わりだからエトヴプレが行くだけ行くだろう。ただ、抽選で生き残ってしまったので⑤シカゴスティングが行く可能性も出てきた。それでもテンは34秒台の例年どおりのペースで流れて、前でレースをして先に抜け出すであろう⑱チェルヴィニア、⑧コラソンビートを標的に⑨アスコルピチェーノ、⑫ステレンボッシュ、さらには②クイーンズウォーク、⑦スウィープフィート、⑪ライトバックらが襲い掛かる展開だろう。先行勢が強力なだけに外回りとはいえ後方待機の直線一気では届かないだろう。

 

本命は⑫ステレンボッシュ。前走は行くところ行くところで前が塞がって、鞍上の瞬時の判断で内→外→内と馬群を縫って進路を確保してのもの。コースロスも大きく、阪神JFの出走馬ではもっとも内容があると判断した。ちょっと外めの枠になったが、乗り替わりでもモレイラならダイジョウブだ。この馬から行く。

 

相手には⑱チェルヴィニア。久々で大外枠でルメールが乗れない。ただ、それくらいのハンデがあってもちょうどいいかもしれない。抽選除外のボンドガールの名誉のためにも、母を超えて頑張ってほしい。もちろん、勝ちきれるだけの力はあると思っているし、ハンデが重なって人気が落ちるならむしろ幸い。頭まである。

 

まとめて負かすなら②クイーンズウォーク。すべてまとめてぶっこ抜くかもしれないし、内で揉まれて脚を余して終わるかもしれない。位置取り次第で勝ち負けまで。陣営もオークス向きは公言しているので、あとは川田大明神に任せるだけ。

 

押さえに⑨アスコリピチェーノ。もっとも安定して力を出せるのはこの馬だろう。ただ、イメージ的にはいい勝負はできても勝てるかと言われるとどうか。逆に消せるかと言われても消すのは無謀だろう。ヒモまでと見たい。

 

穴で③イフェイオン

フェアリーSはレベルが高くないと思うのでどうかわからないが、比較的流れた中で前の位置を取って頑張り通しているので、内枠を生かして距離ロスを最小限にして、さらに前残りの展開の助けがあれば。

 

最後に⑧コラソンビート。前走のレース内容から消すつもりだったが状態が急速に回復しているように思える。それが強い調教をこなしながらの馬体重増につながっている。加えて栗東滞在。ハイペースの前潰れの確率が低いとみれば買わなくてはいけない。

 

どう考えても社台・ノーザンFの大運動会の様相。良馬場ならやっぱり社台・ノーザンだろう。

GOOD  LUCK!