そんなに続くものじゃない

 

 

テーオーロイヤル、3つ目の重賞制覇!

 

阪神競馬場 芝3000m 稍重馬場

結果

1着:⑥テーオーロイヤル 菱田裕二 3:06.8

2着:⑨ワープスピード

3着:②ブローザホーン

4着:①プリュムドール

5着:⑪ゴールデンスナップ

 

馬場 Aコース:雨で内側有利な馬場 クッション値9.4

土曜日の時点で内側が有利な馬場状態で、さらに昼ころからの雨で稍重に馬場状態が悪化外差しが利かない馬場になった。クッション値はまったく意味をなさず、かなり内側が有利だった。

 

展開:Sペース

 好スタートの③ディアスティマを外から強引にかわして、ハナを切ったのは④ジャンカズマ。ディアスティマは2番手に控える。3番手は外から⑫ディープボンド、内に⑥テーオーロイヤル。直後の内に②ブローザホーン、外に⑬シルヴァーソニック、2頭の間に⑩サヴォーナ。その後ろ内にに①プリュムドールが続き、外からは⑮ショウナンバシット。その後ろも差なく⑤ユーキャンスマイル、その内に⑨ワープスピード。少し離れて⑪ゴールデンスナップ。後方は⑧メイショウブレゲと地方競馬所属の⑦アンタンスルフレが並走し、最後方に⑭ゼーゲンという形。テンの3Fは37.6秒とゆっくり入り、1000m通過も63.7秒稍重馬場の3000m戦とはいえオープンとは思えない超スロー

 

バックストレッチに入ると、先行勢はほぼ1馬身間隔の隊列に。ジャンカズマが先頭で、ディアスティマ、テーオーロイヤル、ディープボンド、内にブローザホーン、外にシルヴァーソニック、サヴォーナ。包まれるのを嫌ってか、菅原がブローザホーンを馬場の良い内側から外に出そう出そうとする。空いた内ラチ沿いからワープスピードが難なく上がって行く。

 

ジャンカズマ先頭で4角では内ラチぴったりを回る。ディアスティマが外めに出すと空いたところから楽々とテーオーロイヤルが並び、残り200mのハロン棒手前で抜け出す。内が空いたのを見て、外に出そうとしていた川田が内に進路を戻して差し脚を伸ばす。外からはブローザホーン。しかし、この時テーオーロイヤルは後続を5馬身ちぎり捨てて圧勝でゴール板を駆け抜けた。あがりの3Fは35.1秒テンの3Fより▲2.5秒速く中間の1000mの65.2秒を挟んで、ラストの1000mは57.9秒テンの1000mより▲5.8秒も速い後傾ラップのレースとなった。

 

 

 

1着テーオーロイヤル:極端に内側が有利な馬場で、超スローペースのインの3番手を追走する絶好の展開に恵まれたもので、着差ほど評価は高くない。とはいえ、前走よりもレベルの高いメンバー相手に実力を見せつけた形。タイトルホルダーもジャスティンパレスもいない状況を考えると、春天に期待が持てる内容だった。

 

2着ワープスピード:後方のインで脚を溜めて、ペースが落ち着いたバックストレッチで馬場の良い内側から上がって行く展開に恵まれたもので着順ほどの価値はない。川田の好判断と好騎乗のお陰であり、次走は期待過剰にならないよう注意したい。

 

3着ブローザホーン:馬場の良い最内を追走しながら、菅原が終始外に出そうとしていたのはよくわからない点。この日このレース前のたった1鞍の内回りの第9レースに人気薄で逃げ切り勝ちを決めて、内回りはイン有利とわかっていたはずだが、包まれるのが嫌だったということか。外に出そうとしている間にどんどんテーオーロイヤルに差を広げられたところを見ると普通にインをロスなく回っていれば2着は確保できていたはずで、負けたにしても力の差かどうかの判断ができたが、疑問が残っただけの騎乗になってしまった。

 

4着プリュムドール:1番枠から終始内をロスなく回って、直線も内めを伸びた。馬場のいい内側を通れたことで恵まれたものでレース内容としては着順ほど価値は高くない。次走では凡走に気をつけたい

 

5着ゴールデンスナップ:バックストレッチまでは後方の内めで脚を溜めていたが、3角手前からは外に出して、4角では大外を回って追い上げた。確かに4着とは1馬身以上の差はついたが、上位入線馬がすべて内を通った馬なのに対して伸びない馬場の外からは追い込んだことに価値がある。まだ準オープンの身で牝馬のため斤量は軽かったとはいえ、相手なりに走るだけの力はあると見るべきだろう。今後の飛躍に期待したい。

 

3番人気サヴォーナは6着。少し無理をしてポジションを確保しようとしたために終始馬場の悪い外めを通らされてしまった。といっても馬1・2頭分ではあるが。前走でハイペースを追走して2着したことの評価が高すぎだったように思う。内側が有利な馬場だったからこその2着だった。そう考えると、やはり明け4歳牡馬のレベルの低さがはっきりする

 

ディープボンドは7着。常に1頭分外めを走ったのも確かだが、勝ち負けできるレベルまで馬体が絞れていなかったように思われる。 きっちり絞れていればもう一度期待してみたい。

 

終わってみれば、極端に内側が有利な馬場で、内を通った馬が上位を独占したレースだった。テーオーロイヤルの評価は難しい。

 

馬券は内側が有利な馬場を見て、ブローザホーン軸で、テーオーロイヤルの評価を上げた。今週はブローザホーンの差し損なうシーンも考えて、馬連中心。この2頭の2頭軸の3連複も。明良くんが川田大明神にインを譲るから、本線の馬連は獲れないし、ワープスピードはハナから消してるし、何も残らなかったえーん ブローザホーンがインの5番手を確保した時点で馬券は当たったつもりでいたんだけどてへぺろ
まぁ、こんな日もある。