一騎打ちなのか

 

レース名が金鯱賞なので、中京以外で施行するわけにはいかないレース。改修時以外は常に金のしゃちほこの名古屋城で中京ということ。でも、格付けや条件、施行時期はあちこち動いている。97年はメジロドーベルが勝つことになるオークス前日に寂しい9頭立て。勝ったのは2番人気ゼネラリスト(写真)だが、2着にダントツの最低人気メイショウヨシイエ(写真奥)が入り、馬連370倍超の大波乱となった。ゼネラリストは好きな馬だったが、NHKマイルの3着などワイドも3連系の馬券もない時代に馬券の相性のがいまいちの馬だった。さて、今年は人気薄の激走があるのか。

 

データは現在の条件と同じ施行になってからの7年間で1番人気が【5-1-1-0】と複勝率100%。人気は人が作るものなので適度に信用しつつ自分で考えたい。

 

金鯱賞 出馬表

 

   <一騎打ちではないでしょ、伏兵注意>

    ◎④プログノーシス

    ○③ドゥレッツァ

    ▲⑥ヨーホーレイク

    △⑨ノッキングポイント

    △⑪エアサージュ

 

馬場状態:良馬場(中京開幕週はBコース。関東は南岸低気圧の影響で木~金曜日に天気が崩れたが、中部地方は好天続き。12月の開催はすべてAコースなので、Bコースとして使われるのは昨年7月以来。土曜日の朝時点では晴れの良馬場でクッション値は9.0と標準値のど真ん中。時計自体はそこそこで特別速くはないが前が止まらない。芝のレースが6鞍あり、逃げ馬が4鞍で連対していた。日曜日も晴れで好天が続く予報なので土曜日とほぼ同じ状態だろう。内側有利な馬場で前が止まらないとみておくが、当日の馬場状態には充分気をつけたい。)

  中京:1回中京開催6日間全3週Bコース(1週目)
  中山:2回中山開催8日間全4週Aコース(3週目)
  阪神:1回阪神開催8日間全4週Aコース(3週目)
 

展開:なにがなんでもという逃げ馬は不在で、思い切って行くのは⑪エアサージュになるか。ただエアサージュは2走前に逃げたと言っても36秒台で、前走も37秒台で逃げた馬の2番手。加えてこの外枠。それなら内めの枠を引いた③ドゥレッツァがマイペースでハナを切れる。ただ59kgなので無理はしたくないはずで、あとはルメールの判断次第。いずれにしてもハイペースはない。スローになる可能性が高いので川田プログノーシスは仕掛けどころが少し難しい。それでもスローなら札幌記念の乗り方をするだけなのかもしれない。かなり強めの北西の風が吹いていて、このまま続けば風だけなら3角から差し追い込み有利となるがどこまで影響があるか。

 

本命は④プログノーシス。前年の覇者がきっちり差し切ると見る。内前有利な馬場は昨年と同じでメンバーレベルは昨年よりも上だが、追い込み一辺倒ではなく札幌記念で見せたような機動力もある。このメンバーなら実力は1枚上。但し、スローで内前有利な馬場だと「なにか」あった時には脚を余す危険性はある。

 

相手には③ドゥレッツァ。明け4歳のレベルの低さはあちこちで指摘されており、それは違いない。ただ一線級がプログノーシスだけで、馬場と展開に最も恵まれるのはこの馬。さらに菊花賞で3馬身以上の差をつけて快勝しているといっても前残りの展開に助けられたもので着差ほど価値は高くない。59kgの斤量もガサのある馬ではないだけに5連勝での菊花賞制覇を過信するのは危険。もちろん勝つ可能性はあるが、少なくとも単勝1倍台の馬ではない。

 

3番手は⑥ヨーホーレイク。先週大阪城Sでステラヴェローチェが久々の勝利を挙げたが、2年以上前にそのステラヴェローチェを降して日経新春杯を制している。持っている能力自体はかなり高いものがあるので、きっちり仕上がっているのであればここに入っても充分戦える。走ってみなければわからないのは誰もが同じ見方だろう。常識的には厳しいだろうが、配当的には見合うはず。

 

押さえに⑨ノッキングポイント。ダービー5着で、ハンデに恵まれたとはいえ新潟記念制覇。菊花賞を距離と不利で度外視すれば、ドゥレッツァとは▲2kgの斤量差ならほとんど差がないと見ることができる。馬場と展開でドゥレッツァよりもこちらを下に見ただけ。

 

バツレッド買いたくないバツレッドのは⑦ヤマニンサルバム。前2走がともに展開に恵まれたもので着順ほど内容的には価値が高くない。それで3番人気となると馬券的な妙味はない。もちろん、今回も馬場と展開が味方するのは確実だが、それでも足りない気がしている。

 

最後に⑪エアサージュ。馬場と展開を味方につけてどこまでといった感じだが、馬場と展開は味方してくれるはず。ドゥレッツァとヤマニンサルバムが番手と割り切ってくれた時だけスローですんなりハナの可能性がある。勝ち味には遅いが、粘り腰はある。ルメールが前を可愛がってくれれば残り目も。

 

馬場と展開が明らかに内前有利なので、荒れるときは行ったきりのパターン

超スローで①シーズンリッチが③ドゥレッツァよりも前でレースをした時に、ドゥレッツァが斤量で泣いて、プログノーシスが後方で「なにか」あって脚を余すと前々の行ったきり馬券になる。その時はヤマニン、アラタも拾って①③⑦⑩⑪の馬単か3連単BOX。確率は低いが、薄目が頭なら配当はでかいはず。

GOOD LUCK!