ノリがなぁ!

 

マテンロウスカイ、重賞初制覇!

中山競馬場 芝1800m 稍重馬場

結果

1着:⑧マテンロウスカイ 横山典弘 1:48.1

2着:⑦ドーブネ

3着:④ジオグリフ

4着:③ソールオリエンス

5着:⑬マイネルクリソーラ

 

馬場 Aコース:開幕週に加えて雨で内側有利 クッション値8.8

開幕週は12月以来のAコースで内側有利の馬場。加えて朝からの雨で降雨前のクッション値など意味がない状態。小雨ながら1R前から降り続いて圧倒的に内側有利で外差しが利かない馬場になっていた。

 

展開:Hペース

大方の予想に反して⑮テーオーシリウスはハナには行かず、主導権は⑦ドーブネ。2番手には外から⑭エエヤンが続いて、3番手には⑧マテンロウスカイ。その後ろに内から④ジオグリフ、外からやっと⑮テーオーシリウスがあがって、続いて⑨エルトンバローズがジオグリフをかわして行く。直後に⑤ヒシイグアス、それを外から⑫ボーンディスウェイがかわしてあがる。3馬身離れて内に②ソーヴァリアント、外に⑥イルーシヴパンサー。さらに2馬身で⑯ホウオウリアリティ、さらに⑩ラーグルフ。4馬身離れた後方は1番人気の③ソールオリエンス、差なく⑪タイムトゥヘヴン、⑬マイネルクリソーラ。大きく離れた最後方に①レッドモンレーヴという形。テンの3Fは35.6秒と馬場を考えるとかなり速い流れ4Fの通過も47.2秒1000mの通過も58.6秒とこの馬場として速い流れのまま。

 

3角回ってもドーブネ先頭で、2番手エエヤンは外めを通って1馬身差。さらに2馬身で内めにマテンロウスカイ。エルトンバローズが外から押し上げて、内にはジオグリフという形で4角へ。ドーブネのリードは1馬身で2番手にはマテンロウスカイ。これにジオグリフ、さらにはエエヤンと横に広がって直線に向くと、外のエエヤンが脱落して3頭に。残り200mを切って、中のマテンロウスカイが内のドーブネに並んで、残り100mで先頭に出ると突き放してゴール板を通過した。あがりの3Fは37.6秒テンの3Fより+2.0秒遅く、5Fめの11.4秒を挟んで後半4Fは49.5秒と前半よりも+2.3秒も遅かった。流れとしては前半が速く、厳しいペースになった。

この厳しいペースで先行して残った前の3頭は強いかと言われると微妙である。この日の馬場は雨で極端に内側が有利で、外差しが利きにくい状態になっていた。上位3頭はすべて内ラチに近い馬場がいいところをロスなく走っていた。一方、ペースは馬場を考えると前潰れでもおかしくないハイペースで、後方で脚を溜めた馬がしっかり伸びてきたが外差しが利かない馬場に阻まれて4~6着までだった。

 

1着マテンロウスカイ:極端に内側有利な馬場で、逃げたドーブネから少し離れたインの3番手の絶好位を追走する展開に恵まれての勝利であり、レース内容的には着差ほど価値は高くない。馬場を考えたノリの好騎乗はさすがに年の功だった。前走が負けて強しの内容だっただけに、一概にフロック視するのはいけないだろう。G1クラスでどうかは別にして、着実に力はつけているように感じられるので今後も注視していきたい。

 

2着ドーブネ:ハイペースの逃げで潰れてもおかしくない内容ながら粘れたのは馬の力以上に内側が極端に有利になった馬場のお陰。ただ前に行ける分だけ、リスクは減るので恩恵にありつけることもある。「次も」というわけにはいかないだろう。

 

3着ジオグリフ:好スタートから行きたがる馬たちを行かせて、馬場のいい好位のインにべったりついて直線だけ少し外に出して伸びたが、ドーブネさえ捕まえきれなかった。時計のかかる芝がいまのこの馬にはベストだろうが、馬場の恩恵が大きかったのと戸崎の騎乗に助けられた

 

4着ソールオリエンス:この馬としてはまあまあのスタートだったが、陣営の指示か無理せず後方から。馬場の悪い外を回って追い上げて、直線も大外から伸びるも届かなかった。内側と外側の馬場差によるもので、展開としては差し馬有利でも、馬場はまったく外差し不利な状態であったことを考えるとやむを得なない結果。この馬が最も内容のあるレースをしたG2レベルなら勝てそうに思える。京都記念組と同格だろう。

 

5着マイネルクリソーラ:後方で脚を溜めて、ソールオリエンスの後ろから大外を通って直線は前と差を詰めたが届かなかった。差し有利な展開だったとはいえ、外差し不利な馬場でもしっかり伸びてきたのは立派。鞍上がギャンブル騎乗をするタイプではないので仕方ないが、インを突いたら面白かったかもしれない。メンバーレベルが上がってもこの馬は相手なりに走る今後もヒモには注意したい。

 

2番人気のエルトンバローズは7着。いつもどおりの先行策で4・5番手あたりを追走したが、内に入れず2頭分くらい常に外を回らされたうえにハイペースに巻き込まれた。事前検討で書いたように「実績ほど高い評価は不要」だった。淳也としてもマテンロウスカイとジオグリフがいて内に入れないのは意外だったかもしれないが、ソーヴァリアントもちゃんとスタートが切れていればさらに外を回らされたはずで、馬場と展開の助けがないとこのくらいの馬なのかもしれない。

 

ヒシイグアスは11着、ラーグルフは9着。両陣営ともに傘雨が降ったらダメ傘とは言っていたが、ヒシは予想以上にダメだった。体が緩すぎたのかもしれない。

 

馬券は迷ってソールオリエンス中心のBOXに。でもやっぱり心配していたとおりになってしまった。日曜日のボヤキで書いたように、前残り100円BOXも買っていたがノリを軽く見過ぎてしまった。配当を見て、「ワイドで良かったんじゃん!!」って思っても後の祭りはいつもどおり。こんな日ばっかりなのも困りもの。