ちょっと時事問題について

 

昨年からの自民党の各派閥のパーティー券収入に関する収支報告書への記載漏れの問題について「政治資金規正法違反」が取りざたされている。

 

私の目には、これは明らかな財務省によるメディア(マスゴミ)を使った安倍派潰しにしか見えない。宏池会(岸田派)は「記載漏れ」で、清和会(安倍派)、志帥会(二階派)は「裏金」という表現をされることひとつとっても違和感を感じる。そもそも政治資金規正法などというザル法はあっても意味を持たない。ところが、財務省が最も嫌う「減税」という言葉をキッシーが言ってしまったことで怒りが頂点に達する。


故安倍首相の『安倍晋三回顧録』でとことん悪者にされた財務省にとって、安倍派は存在自体が許しがたいものになっている。事実、国の経済状況を無視して、ひたすら省益、増税にひた走る姿は国賊ものであり、この国をダメにしてきたのもこの官僚たちであるのだから、安倍元首相(特に第二次安倍内閣)で経産省優先の政策を推進したのは当然である。そのあたりが、この回顧録には詳しく書かれている。

 

特に森友問題については、財務省の問題でありながら財務官僚からはいっさい安倍さんに情報を上げなかったらしく、同書では「財務省の陰謀」とまで指摘している。自分たちに従わない政治家の首を飛ばすくらい何とも思っていない汚い組織なのである。今回のこの件についても、支配下の国税庁とそこからリークして「脱税」まで示唆して東京地検特捜部を巻き込んだかなり手の込んだもので、当然財務省は表に出ていない。マスゴミはすでにとっくに財務省の犬になっているわけで、財務省の悪口は書けないし、言えない。なぜなら、財務省の下っ端役人に経済記事の原稿を書いてもらうからだ。また、財務省OBの集まった宏池会は財務省と同じ穴の狢である。そして自民党税制調査会の会長宮沢洋一はキッシーとはいとこで大蔵(財務)省OBである。

 

自民党ではダメだと民主党政権が誕生した時も、簡単に財務省に洗脳されて、震災特別復興税で増税するし、消費税は3党合意で増税する。さらに財務省の権限を縮小させる「歳入庁」の創設(=国税の財務省からの切り離し)にも失敗している。野田佳彦元首相は増税反対派だったが、財務副大臣を経て首相になるころには増税推進派に完全に洗脳されてしまっていた。

 

増税によって日本の景気を冷やしまくって、この国をダメにしているのは財務省なのである。反財務省の安倍派を駆逐できれば、財務省は安泰でキッシーの首を飛ばしても次の総理に「逆らったら安倍派の二の舞になる」と見せつければ、財務省の傀儡政権ができるだけの話だ。

 

財務省の狙い

①安倍派の排除

  反財務省のいわゆる「リフレ派」の排除=パーティー券収入の脱税容疑立件

②キッシーのクビ

  安倍派(たぶん萩生田前政調会長と松野前官房長官)にそそのかされたとはいえ「減税」を口にした岸田首相の首の付け替え→国賓での米国訪問で引導

  マスゴミの活用と世論操作

 

安倍派が自民党を出て、維新・国民民主と組んで新たな政権を樹立して、財務省の力を削減していかない限り国民の重税感(すでに5公5民の状態)は解消されないだろう。若者が結婚したくても子供を作って生活していくだけの経済的な余裕ができないから少子化も解消されない。これは少しくらい給料が上がっても変わらない。

胆力のある政治家を求む!

 

追記:日曜日の日経によれば、安倍派の上層部までは責任を問えなそうなので、脱税での立件は無理だろう。国会開会なら時間切れだ。そうなると、次は社会的制裁。安倍派が選挙で戦えないようにマスゴミを使って仕向けるのだろう。日経の記事などあてにはならないけどニヤリ