荒れないのは...

週末は諸事情あって実家にいたので今頃回顧です。

 

ローシャムパーク、重賞初制覇!

函館競馬場 芝2000m 稍重馬場

結果

1着⑨ローシャムパーク C.ルメール 2:01.4

2着⑦ルビーカサブランカ

3着⑧ブローザホーン

4着⑪マイネルウィルトス

5着③ハヤヤッコ

 

馬場 Bコース:稍重に回復した馬場で内外ほぼフラット クッション値7.4

Bコース2週目。土曜日に60mm以上の降雨で重馬場だったが、日曜日は曇りで時々薄日。馬場も朝から稍重で先に乾いた内側が馬場が荒れたのと相殺全体に時計はかかっても外側が不利にはならなかった

 

展開:M(ややH)ペース

出ムチをくれてハナを主張したのは②ユニコーンライオン。外からも一気に内に切れ込んで体半分差の2番手は⑭テーオーシリウス。2馬身離れて内から⑤ヤマニンサルバム、外からは⑯キングオブドラゴン。さらに2馬身で③ドーブネ、半馬身で外から⑮アルナシーム。1馬身で3頭並走。外から⑫ローゼライト、内からは⑦ルビーカサブランカ、2頭の間に⑥ロングラン。そしてこれらを見るようにやや外めから1番人気⑨ローシャムパーク。1馬身半離れて、後方は①イクスプロージョンを挟んで、内に昨年の覇者③ハヤヤッコ、外に⑩アラタ。直後に⑬スカーフェイス。2馬身離れて後方2番手に2番人気⑧ブローザホーン。さらに2馬身で最後方に⑪マイネルウィルトスという形。テンの3Fは35.4秒。稍重とはいえ時計のかかる馬場状態を考えると少し速い前半1000mの通過も60.0秒で馬場を考えるとやはり少し速め

 

残り800mを過ぎると、ユニコーンライオンに絡んで行ったテーオーシリウスはすでにアラアラ状態で、替わってヤマニンサルバムが前を追う。さらにはドーブネ、キングオブドラゴンが差を詰める。前2頭と後続の差が詰まってほぼ一団で4角へ。少し外めに持ち出したヤマニンサルバムと最内のユニコーンライオンの間を突いてルビーカサブランカが先頭を窺う。外からはドーブネ、さらにはキングオブドラゴン、大外からローシャムパーク。内からはハヤヤッコ。外に持ち出そうとして前が詰まったブローザホーンが内に進路を切り替えて一気に差を詰める。しかし、外から力強く抜け出したローシャムパークが他馬をねじ伏せるように2馬身抜け出して先頭でゴール板を駆け抜けた。あがりの3Fは36.6秒テンの3Fよりも+1.2秒遅く後半1000mも61.4秒+1.4秒遅い前傾ラップのレースになった。

1着ローシャムパーク:稍重とはいえ、洋芝の時計のかかる馬場で平均よりやや速いペースを中団追走から外を回って追い上げて、短い直線だけで2馬身の差をつける、着差以上の完勝劇。馬場は内から乾いて外は力が要る状態かと思ったが、全体に時計がかかっても、外側も案外乾いていた。セントライト記念で4角で置かれた感じになったので、個人的には外を回したのでは伸びきれないと思ったが、コーナリングは悪くなく、最後は力の違いを見せつけた。勝ち時計を考えると力の要る馬場であっても能力が違っていた。秋の飛躍が期待される

 

2着ルビーカサブランカ:やや前が潰れるようなペースで中団のインを追走する展開に恵まれた部分はあるが、右回りでも左回りでも内ラチに頼るようなレースができると好走するこの馬のパターン。土曜日に雨の中でレースが行われた割には内側の馬場が悪くなかったことも幸いした。7月の空にはカサブランカが良く似合う。

 

3着ブローザホーン:平均以上のペースで流れる展開を後方2番手でロスなく追走したが、直線で外に出せずに前が詰まって、内に切り替えてインから差した。前が潰れる展開になったことが幸いしたのは確かだが、あがり時計は2位で展開に依らず力の要る馬場では能力を発揮できることは証明できた。これからのローテはわからないが、時計の出る速い馬場への対応が今後のカギになりそう。配合からももう一段上に行くためのポイントはスピードの引き出しだと思われる。

 

4着マイネルウィルトス:+24kgの大幅馬体重増だったが末脚はしっかり。昨年と同様にテンは置かれてしまったのか、敢えて最後方から進んだのか丹内に聞かないとわからないが、力の要る馬場での強さは健在。とても1年振りのレースとは思えなかった。こんなことは言っても仕方ないが、土曜日の馬場状態だったら圧勝してたかもしれないと思うと関係者の努力に頭が下がる。

 

5着ハヤヤッコ:内側の後方で脚を溜めて、直線も内から伸びた。他場ではまったく魅力を感じないが、この競馬場は余程この馬に合うのだろう。5着とはいえ、58.5kgを背負って2着とは0.1秒差。近走の結果を見れば、よく頑張ったといえる内容だろう。

 

3番人気アラタは9着。巴賞はスローで先行した3頭を4番手から差しただけでレースとしての価値は低かったし、昨年は重馬場で1.1秒差6着。今年は0.6秒差で稍重の分だけ着差が少なくなった感じ。予想で書いたとおり不安が的中してしまった。函館・札幌で好走はしているが、洋芝にしては時計が出る状態か、弱いメンバーに恵まれた時だけなので、札幌を使って来るようならその点を注意したい。

 

馬券はブローザホーンから。ルビーカサブランカを拾ったまでは良かったが、ローシャムパークをぶった切ってしまったのは、日曜日にぼやいたとおり。ただ、冷静に考えてみると、荒れる荒れると人気が割れたことで、1番人気と4番人気で25倍強の馬連。1番人気からの馬単で42倍強なら、かなり美味しい馬券だったのかもしれない。

 

ちゃんと調べてないけど、函館記念が堅くおさまったのは珍しい。記憶にあるのはメジロ牧場の北野ミヤ婆さんがマジロマーシャスとメインキャスターの4倍の枠連を2000万円買っていたという(ウワサの)時と3連覇したエリモハリヤーの2年目の時くらいのような気がする。

 

馬場が渋って、「函館記念の法則」も不発に終わってしまった。来年こそ良馬場で期待したいてへぺろてへぺろ