犠牲祭(クルバン・バイラム) | MiSTANBULのルンルン♪トルコ日記

MiSTANBULのルンルン♪トルコ日記

トルコ雑貨屋MiSTANBUL店主が書く、
トルコ・日本・オーストラリア・その他の国でのルンルン生活日記。

10月24日午後から4日間半、トルコは連休に突入します。クルバン・バイラムと呼ばれる、イスラム教の祝日のためです。

クルバン・バイラム-Kurban Bayramı、日本語に訳して犠牲祭、英語でthe Feast of the Sacrifice。なぜ犠牲祭と呼ばれているのでしょう?

犠牲祭の犠牲の所以は、イブラハム(キリスト教ではエイブラハム、アブラハム)がアッラーへの忠誠心を示すために自分の息子イシュマエル(アイザック)を殺して捧げようとし、それを神が引きとめ、代わりに羊を犠牲にした、という一説から来ています。

犠牲祭はラマザンから70日後に設定されているので、ラマザンと同様に毎年日にちが変わります。犠牲祭は基本的に4日間で、その準備として犠牲祭イブが半ドンとなります。

連休、というと楽しそうな響きがありますが、実はラフェットは犠牲祭が大嫌い。そのトラディションを全く無視して生活し通します。

なぜかと言うと、犠牲祭に羊を本当に犠牲にするからです。

 
  

普段から羊を食用にしているので、犠牲祭に限って偽善ぶる資格もないとは思うのですが、彼の言い分は「伝統だからと言って必要以上に羊を殺す必要はない」とのことです。それも尤もと言えば尤もかな。

殺した羊は経済的に恵まれない人達に配られたり、家族、親戚、ご近所同士で分けられたりします。犠牲祭の目的はラマザンに少し似ていて、チャリティや、親族の結束を強める等があり、この時期には家族訪問やご近所訪問をマメにします。イスタンブールに上京している若者達も、犠牲祭の間は故郷に帰るのが一般的です。

昔は犠牲祭になると、一家の長が庭や玄関先で羊を殺すのが伝統だったらしいのですが、現在ではそういった行為は法律で禁じられています。

ラフェットも私も見たくないのでその場に居合わせたことはありませんが、犠牲祭の時期にはそれ専用のテントがイスタンブール市内各地に用意され、希望する家族はそこへ赴きます。そこでプロの肉屋さんが羊をさばき、その肉をパックしてくれるそうです。

犠牲祭は私にとってもあまりウェルカムでない祝日です。その間郵便局や銀行が閉まってしまうので発送業務ができないし、何とグランドバザールやエジプシャンバザールまでカパッってしまいます(閉まってしまう)。訪問する家族も近くにいないし、この時期は友人はみんなホリデーに出てしまってイスタンブールからいなくなってしまうし・・・。ちなみにたまたま29日(月)も建国記念日で祝日。大型連休なのです。

ラフェットとバリシュは仕事、Melanieは連休を利用してエチオピア旅行。連休だけれど、私も仕事に勤しむ他ありません。羊を犠牲にする代わり、私の時間を犠牲にして新商品アップに尽力しまーす。





MiSTANBUL-ミスタンブールのfacebookページも是非覗いてみてくださいね♪
http://www.facebook.com/mika.istanbul