セミファイナルです。望月成晃VS望月ジュニア。
ついに実現した親子対決です。実子、実親だからね。ついに実現!ってことですが冷静に考えたら、まず親子側が闘いたがっている。ファンからすると親子対決っていうのは・・・どうなのよ?ってどうしても思う。
どんなファンにも子供はいなかったとしても、親はいるじゃん。『親を知らずに育った』っていう人にはスイマセンとしかいいようがないですが、親とプロレスで闘うって。それも一騎打ち。
ただプロレスラーの感覚は一般人と大きく違う。ジュニアは待ち望んでいたし、親っさんも時期が来ればいつでもやるって言っていた。明らかに違うわけです。でもどうしても思うわけです、父親と闘うって。
問題提起というか、試合以外の想像を提供してくれた望月親子。想像力をフルに使って試合を見届けましょう。
まず登場したのがジュニア。
1か月前とは髪の色が違う。
自分の父親の入場を待ちます。
お父さんを思い起こさせるストレッチ
親っさんが登場。
いつものストレッチ。親子でカラダの構造、関節の硬さなどは似ているでしょうから、同じストレッチをするのは理にかなっている気がする。
試合開始です。
静かな立ち上がりです。ファンも緊張して見守ります。
グラウンドの攻防。っていうより親っさん、モヒカンだ。
息子とのタイマン勝負、一騎打ちに向けて気合いを入れてモヒカンにしてくる。凄い父親だ。
親っさんがロープエスケープをします。プロレスはポイント制ではないため、何回ロープエスケープしようが勝敗に関係はないのですが、最初にロープエスケープしたことで望月親子には思う事があるでしょう。
『オヤジ、最初にエスケープ、逃げたのはオヤジだぜ』
ジュニアは精神的に優位に立てそう。親っさんはイライラしたでしょうね。
立ち上がり打撃の攻防になりそうです。
緊張感がある。格闘技の試合の様相です。
ローキックでけん制してからの
ハイキック!これを親っさんが避けます。
試合前はお互いの攻撃を全部受け止めるのかな?って思っていたりはしたのですが、ファンの想像を超えるスリリングな試合展開です。
エプロンでの攻防です。ジュニアの膝蹴りがヒット。
そして
ジュニアが飛びます!
華麗に飛びます。
息子を受け入れる父親
序盤はジュニアがリードする展開です。
リングに戻ってジュニアの攻撃が始まります。
キックをするのですが、後楽園ホール南側のボクのまわりの席のみなさんが呟きます。
『(キックの威力が)弱い』
確かにボクも思った。
ジュニアのキックが弱い、そういう世論でした。
プロレスを長く見ていると価値観がおかしくなる好例です。『もっとオヤジを強く蹴っ飛ばせ!』、フツー、そんな事を思いますか?ハタチぐらいの若者が50オーバーのオヤジと闘っているんですよ?
『もっと強くオヤジを蹴れ!』どんな世界観だよ?
ただその狂った世界観を一番感じていたのが親っさんだと思います。『息子よ、蹴りが弱いぞ!』って誰よりも思っていたはず。
倅よ、人をこうやって蹴っ飛ばすんだ!
動けなくして、さらにソバットを息子に叩き込みます。
ブチ切れている表情をする親っさん。
望月家の教育方針がみれそうです。
徹底的に潰す、それが望月家の教育方針だったはずです。誰よりも親っさんをみていたジュニアです。火が付きました。
親っさんを睨みつけるジュニア。どこか嬉しそうな親っさん。
強烈な逆水平チョップです。
さらに全力で叩きつけます。
試合序盤の遠慮がちな弱いキックとは大違いです。
親を叩きつぶそうとする息子。
ハイキックをしますが、これは回避する親っさん。
ただ
強力な膝蹴りが待っていました。全力でやっていますよ、ジュニア
逆水平チョップを叩き込んだ後
親っさんを対角線上に走らせます。
そして
全力で走り込んでビンタ!
メチャクチャだ!
これは血ですよ、望月の血としかいいようがない。いままで何度も試合会場で思いました。親っさんのメチャクチャな攻撃に対して『やりすぎだ!』って。
それをジュニアが受け継いでいる。
血統というか、オヤジの良いところでもあり、悪いところでもあるところをジュニアは完全に受け継いでしまった。
望月の血が爆発します
親っさんもやり返す!
ジュニアも負けない。
親っさんが全力で蹴ります。
これって親子なんだよな・・・。
前の席にいた外国人親子のお父さんが最初は『レッツゴーダディー!』と応援していましたが、声を失っています。
グ―で息子にぶん殴られるダディー。
ただ親っさんはタフだよ。
息子を動けない状態にして膝蹴り!
助走をつけてのキック!
望月の血がさらに爆発しています。
ジュニアが投げ技を出します。
親っさんも対抗します。
ジュニアが親っさんの得意ムーブを阻止して捕獲
ジャーマンスープレックス。
フラフラな親っさんに
膝蹴り!
そして
ジャーマンスープレックス!
もう一発ジャーマンスープレックスを狙います!
危ない!これは受け身が失敗している。危険な角度で叩きつけられる親っさん。
親っさんは大丈夫か?
元気すぎるオヤジ、ジャーマンスープレックスの受け身を失敗したのをハイキックで挽回します。
ジュニアもハイキック。お父さんの技を遠慮なく出しますね。
両者ダウンします。これは・・・
このまま終わるのか・・・、引き分けは予想していなかった。ジュニアの目が飛んでいる。
ただ闘いはまだ終わりません。
必死に立ち上がろうとする望月家の親子。何故そこまで闘いたがる?
頭突きを叩き込む親っさん。そこまでする必要があるのか・・・。
息子を思いっきりビンタします。
息子にとどめを刺そうとします。
親っさんのハイキックが決まった。
ただジュニアがすぐに立ちあがり
膝蹴り!
崩れ落ちる望月親子。
両者ダウンによりカウントが始まります。
まさかの両者ノックダウン。
望月親子の初対決、引き分けだった。
会場から大きな拍手が送られます。
もうなんて声をかけていいか、分からない。
ボロボロになりながらもまだ闘いたそうだった望月親子。
凄いものをみた、これはドラゴンゲートを見続けていくうえで一生忘れられない試合です。
試合をやる意味、そして想像を遥かに超えた激闘、そして両者ノックダウンにより引き分け。
見たいけど見てはいけないとも思う試合で、想像を超えた試合内容ですからね。
ドラゴンゲート史に残る名勝負でした。
・・・最後に一言だけ、望月親子、いい意味でも悪い意味でも、狂ってます。
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