12月20日に大事な約束がある主人公が、二年と少し前に中学の同級生のヒロインと再会したところから始まるお話です。
主人公は胃の精密検査で心配しているとき、病院の売店で、ヒロインと再会します。二人は五十代ですが、時折はさまれる中学時代の思い出が胸キュンものです。
中学時代のヒロインは家庭環境に問題があり、告白してくる男子を速攻で振り、一人で生きていこうとしていました。
その後は、略奪婚をしたり年下に貢いだりで、主人公も離婚して、自分のことも忘れた母親を施設に訪ねています。
ヒロインの病気がわかり、主人公は支え、わかり合えますが、一年後の約束をして別れます。それが冒頭の日付です。
中学の時、守ってほしいって頼んでないと拒否したヒロインですが、実は嬉しかったはずです。口には出さないけれど。
そして今、弱っていく自分を見せたくない、とか、あるでしょうが、口に出せばよかったのでは。でも若い頃にできなかったことが、今もできないのが人間なのかもしれません。
焼き鳥屋の老人の数々の心配り、特に思い出の曲でスイッチが入った慟哭にボリュームを上げるところが嬉しいです。