太陽の活動が不安定になり、地球に巨大なエンジンをたくさんつけて、別の星に地球を移動させようとする、お話です。

 

前半は月の引力の影響をなくすため、宇宙エレベーターで、宇宙ステーションから月に行き、月にエンジンを付けます。

 

前半の主人公は、好きな女性に花を渡そうとしますが、気づいてくれません。テロに襲われて私の花を、と叫ぶことから、思いは伝わっていたことがわかるところは良いです。

 

後半の主人公は、事故で失った娘を、電子化した記憶から、量子コンピュータを使って、よみがえらせようとします。

 

落ちてくる月を破壊するため、一つのクレーターに核兵器を集める作戦では、年老いた者が若い者を生かそうとします。

 

エンジン点火にはインターネットの復活が鍵ですが、近未来に、世界に向けて情報を発信し共有する機能が失われた理由を考えるとぞっとします。

 

父の死を目の当たりにした電子上の娘の部屋の扉を開けるのは、誰。また、監視カメラでずっと見ていたものは。

 

危機的な出来事の羅列でした。