老画家の主人公と、それを支えて生きる妻であるヒロインが、広い庭のある家で過ごす一日のお話です。

 

準備万端整えて、池に行く主人公。途中で道に迷い、ここはどこだ、と思ったら出発地でした。

 

アリはどの足から動かすか。この石はどこから来たのか。庭に住む虫や池のメダカ。主人公の人生はこの庭で完結しています。

 

でも、誰の人生も、高いところから見たら、みな同じようなものなのだと思います。

 

文化勲章の電話がハイライトです。主人公は勲章をもらえば人がたくさん来るからいやだと断りますが、それは対応を任せている妻が疲れてしまうことを配慮した思いやりのある決断なのでしょう。