第二次世界大戦で、ドイツが周辺各国に侵攻する中で、イギリスの首相である主人公が、交渉しようとする与党の意見に反して、徹底抗戦することを選び、その方向で国をまとめていくお話です。
主人公は、政敵を入閣させ、与党に不信任案を提出されそうになると、野党を味方につけます。さらに、友人となった国王の助言で、地下鉄に乗り込み、市民の意見を聞く場面は圧巻です。
紛争解決の手段として、武力によらず交渉すべきとはよく言われることですが、戦う決意のない交渉は足元を見られるのでしょう。
主人公は、宮殿や国会に鉄十字が翻ってよいのか、と問いますが、あなたの子供が戦場で死んでもいいのか、とは問いません。言葉を武器にするとは、政治家とは、こういうことなのでしょう。
あの戦争で最後まで戦わずに降伏した日本は、その時点では空襲という一方的な虐殺に抵抗する武力もなかったので、このイギリスとは違います。あの決断があったから今があるのだと思います。