使者として荒木村重の城に赴いた黒田官兵衛が牢屋に捕らわれ、城内で起きる事件解決に知恵を求められるお話です。
使者は生きて返すか殺して首を返すもので、牢屋で生かされると裏切ったと思われ、人質となっている息子は、主君に殺されるというのがこの時代の考え方です。
官兵衛は自分を痛めつける牢番を、調略によって排除するなど、頭を使って危機を切り抜けます。
宝物ではなく入れ物が必要だった、顔を見た人はその人を初めて見た人だった、という三つ目の事件が謎解きとしてはおもしろかったです。
四つの事件の謎が解けて、最後に明らかになった黒幕は、行けば極楽、戻れば地獄と言われるけれど行かなくても極楽はあるものだ、と言う人で感銘を受けた人が協力 します。
官兵衛によって、織田信長の「殺す」に対して、村重の「生かす」が対比され、村重は城から一人で逃げたと思われていますが、その真意が明らかになります。