私は幼児の頃から子ども扱いされるのが好きではない大人びた子どもだったので、
子どもの能力や感覚を見くびることはしない、というのが根底にあった。
本当、子どもって大人が思っているより
ずっといろいろなことをわかっている。
幸運なことに夫も同様の考えだったので、
3人の子どもたちを無力な子どもではなく「人」「一個人」として接する。
泣いた子を、リアクションのようによしよしと慰めるのではなく、
遠くから見守りはするけど、
すぐに手を出したりはしない(大けがなどの場合以外)
という子育てをしてきた。
まずは受け止めたうえで、どうしたいの?と
いわゆる模範的もしくは一般的な答えではない、
何かに対する子どものコメントには、
「どうしてそう思ったの?」と聞くようにしてきた。
「え?ふつうはこうでしょ?」
と、変わり者扱いされた経験があるからこそ。
(この経験が今となってはありがたい。)
冷たいと思われることもあるかもだけど、
子どもの能力と人格を信じての上だと思っている。
最近子どもたちが大きくなってきて、忘れがちだったけど、
初心に戻ろうと思わされる。
子どもが子どもで手がかかるうちというのは、
本当にあっという間なのだから。