EVAとコルクについて… | ロッドプランナーのブログ

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ロッドのグリップに使われるEVAとコルク…
photo:01

(写真はFuji工業から市販されているパーツで、本文とは関係ないです)

実はコルクにはAからAAAAまでグレードがあります…
(本当はもっと上のクラスもあります)


ちなみにグレードによる差は、コルクの品質。簡単に言うと木工パテで埋められた部分が少なく、表面も滑らかで肌触りが良いものです。

ただし自然のものだけに、同じグレードでも取れるタイミングで品質にバラつきがあるのが実情ですね…

もちろんグレードが高くなるほど値段も上がります。
(。-_-。)


一方、EVAには…

コルクほど差を感じませんが、こちらもグレードが存在します。

いやグレードと言うよりは、品質の違いと言った方が良いかも知れませんね。それからEVAの場合は硬度の種類もあります。

また値段もコルクほどの違いはありませんが、品質の良いものは少し高いです…
(。-_-。)


さてミッションでは、どれくらいのグレードを使っているかと言うと…

コルクで、AAAクラス。

EVAでは、品質よりも硬さ重視。

(^_^)


「なぜEVAは硬さを重視するのか?」

品質よりも硬さにこだわる理由は、2つ有ります…

その前に誤解しないでいただきたいのは、品質も当然こだわりますよ。ただ、それだけではないと言うこと。
(´・_・`)

ミッションロッドに使うEVAは、基本的にコルクに近い硬さをチョイスしています。

もちろん工場によって手配出来るEVAが限られるので、より近いものになる場合もありますけどね…
(。-_-。)


さて1つ目の理由は、柔らかいEVAを使うとグリップ自体がフワフワして、ロッドの操作感が悪くなること。

また、硬い方が感度が良くなる点もあります。

確かに柔らかいEVAの方が重量も軽くなるのですが、大切な操作性や感度を犠牲にしてまで使う必要はないと考えています。


そして2つ目の理由は、デザイン上での話になりますがEVAの質感をデザインに活かす時には硬い方が発色が良くなるためです。


例えば黒色の場合…

基本的に硬いタイプの方が、より深みのある黒色となります。これは発泡したEVAの密度が関係しています。
(要するに、硬い=目が詰まっている)

それからグリップを成形する時に、硬い方がよりシャープなシルエットを出せるからです。


少し長くなりましたが、おそらくこの価格帯でここまで拘っているメーカーは無いと思いますね…(笑)


でも本来モノ作りを追求して行くとは、こういう事なんですよ。
(。-_-。)







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