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スーパーサブ構想を考える上でもっとも大事なことは、
この構想がAKB48というグループにとってどれほどの実利を伴うのか、という一点です。

筆者は先日まで述べていたように「スーパーサブはメンバーを休息させて怪我を予防させる為であり、ローテーションさせる事によってメンバーのさらなる適性をファンとともに考える機会」として捉えているのですが、
このサブメンバーを正規メンバーからの「降格」と考える人が多数いることも事実のようです。(まぁそういう報道がいきなり出現したもので、そこから視点が外せない人も多いのはわかりますが…)

そこで今回のテーマは「スーパーサブ構想におけるAKB48の未来像(後編)」について筆者なりの考えを書いてみます。


先日、筆者は将来像として、
?オーディションで研究生を募集。
?研究生公演を通して彼女らのスキルと人気を獲得する一方、彼女らにAKB48のメンバーとしての覚悟を教育する。
?研究生の中から所属先を決定しないままのスーパーサブとして、「研究生公演には参加せず、複数の正規チーム公演を跨って公演に参加」する。
?正規メンバーの卒業(または降格)に伴い、適性を判断した所属チームに昇格する。
と書きましたが、
今回はこれをベースに妄想全開で書きます。

?と?に関しては今迄どおり行われるのは間違いないでしょう。
48Project.には「素人の少女がアイドルとして、芸能人として、大人として一人前になるまでの過程をファンに見てもらう」というコンセプトがあり、
これを変える必要性はまったく筆者も考えられません。というよりこれがなくなってしまえば、48Project.の意義は喪失してしまい、構想それじたいが崩壊してしまうのですから、まさかここを変更することはないと断言できます(誰でも断言するでしょうが…)。

?に関しては先日から書いているように論調が分かれるのですが、
筆者はやはり少数派のようで、
研究生からのワンクッションとしてのサブメンバーという位置づけしか考えつきません。選抜組を、という考えに同調できない理由は先日も書いたのですが、
やはり09年の組閣の是非も筆者の胸中でいくらかの疑念を感じているのもあるのかもしれません。
あのときも研究生から正規メンバーに昇格したメンバーもいるのですが、その後すぐにteamKからSDN48へ移籍することとなった小原春香の例を見てもわかるように、そのときは適性を考えて配置したとしても、それがメンバーやファンに浸透するまでは相当の時間がかかるのではないか、と思います。
くわえてファンの間にも未だに「やっぱりあの娘はこっちのチームの方がふさわしい」という声が根強くあるように筆者には思えます。
チームの特色を破壊することなく、その特色の中でメンバー自身の適性を発揮するにはやはりある程度の期間は必要でしょうし、筆者はその期間を設定するのは必要なことであるような気がします。

また09年の組閣がなぜ行われたのか、という点においても、単純に今回の「スーパーサブ構想」と切り離して考えるのは間違っているような気がするのです。
05年の成立以後、1期生はteamA、2期生はteamK、3期生はteamBという分け方がされてきたのですが、
4期生以降は研究生として各チームに卒業生が出る度に昇格してきました。
しかし筆者がこのとき考えたのは、
同期生でチームとして固めてきた各チームにおいてはすでにそれぞれがチームとしての特色を持っており、その中に後塵として入る4期生以降のメンバーは、無理やりにでも「自分の特性・適性を変えなければならない」という労苦を味あわなければやっていけなくなるのではないか、というものでした。
チームとしてまとまる、というのはいわばジグソーパズルのようなもので、ひとつひとつのピースを集めて、それを合致させる事により、大きな絵を見せることができるようなものです。
卒業というものは、そのジグソーパズルのピースが抜けるものであるなら、後からそこに入る者は自身のピースを無理にでも変えてそこに合致しなければならず、それでは後塵のメンバーの生来の特性というものを消してしまう事になりかねません。
それは48Project.にとってプラス方向に働くことはないのではないでしょうか?

少し論点がズレますが、
今年もおこなうと発表された選抜総選挙においても、去年に限定すればメディア選抜となった上位12名に関してはすべてが3期生までで固められてしまったのも、それぞれの特性を最初から発揮してひとつのジグソーパズルを作りあげた初期メンバーと、その後チームの特性の維持を第一に考えて自分の特性を無理にでも変えなければならなかった4期生以降の研究生昇格メンバーの差が現れた結果であろうと筆者は考えます。

しかしこれでは4期生以降のメンバーの芽はほとんど芽吹くことなく、AKB48は初期メンバーが卒業すれば凋落していく、という事になりかねません。
それは運営にとっても悪夢です。
そこで09年に組閣祭りと称して大胆なメンバーシャッフルを行ったのですが、これがファンの間では当時不評であったように思えます。(勿論歓迎した人もいるでしょうが…)

また「4期生以降のメンバーでも目立っているメンバーはいる」
と言う人もいるでしょうし、筆者もすべてのメンバーが初期メンバーの影に埋もれているなどと言うつもりはないのですが、それは彼女たち自身のとてつもない努力の賜物であって、48Project.におけるシステムとして彼女たちが育まれたのではないのです。
もちろん本人の努力というものは48Project.において最重要の要素であることは間違いないのですが、本人の努力<だけ>ではどうする事もできないことがあるのも確かです。

そのような中で彼女たちの適性をさらに検証し、その適性にもっともあったチームへの配属をする為にはもう一度大胆なチームシャッフルを行わなければならないのですが、ファンの批判や反感を最小限にするためには「ファンの声とマッチした」シャッフルでなければなりません。
くわえて正規メンバーに緊張感を持たせることは、AKB48にとっても極めて重要な要素のひとつです。
また将来的にはサブメンバーから正式メンバーへの昇格、正式メンバーからサブメンバーへの降格後に別チームへの昇格と機能的に配置転換をすることもできるという点においてもスーパーサブ構想はAKB48にとってこの先とても重要な要素を占めるのではないか、と筆者は考えます。

そして最後の?に関してですが、
将来、必ずあるであろうメンバーの卒業はとてもそのタイミングが重要なことですが、メンバーをいつまでも固定化することはAKB48の基本コンセプトからもありえない事であり、将来の既定路線である以上、それに常に備えておくことはAKB48を運営するためには大切なことです。
これも今までは研究生からその都度昇格という形をとっていましたが、スーパーサブを設定することで、研究生から正規メンバーまでの道筋をつけるという点においても、スーパーサブがいるのといないのとでは雲泥の差があります。
スーパーサブがいれば、多くの経験を積んだメンバーが卒業メンバーの後塵として昇格することができ、その点においてもAKB48の人気を凋落させない為にもとても重要な意味を持ってきます。

過去にあったアイドルグループでも卒業、入団という道筋を通そうとしたグループはもちろん存在していました。
もっとも知られているのはモーニング娘ですが、
ここでも48Project.とモーニング娘とは決定的な違いがあるように筆者には思えます。
モーニング娘も過去メンバーの卒業と入団という新陳代謝をおこない、グループとしての人気を維持し、向上させようとしてきたのですが、
モーニング娘の最大の問題点は、卒業後の入団、という一見あたりまえのようですが、組織というものを維持・発展させるのには真逆ともいえる方式を用いている点においては秋元氏ならずとも筆者も「失敗」の一言で言い尽くせてしまいます。(まぁこれはモー娘ファンは決して認めないんだろうけど…)

48Project.は「入団以降の卒業」という道筋を作っているので、モーニング娘のようなことにはならないと断言できますが、
過去の轍を踏まないかわりに、不測の事態というものは常につきまとってきます。
それはメンバーの努力でなどという抽象的な言葉で片づけられるようなものではないので、これは運営側がキチンと考えなければならないことです。


もし今ファンの多数派が「選抜組」をサブメンバーとする事態がくる時があるとすれば、
筆者はそれは「チームの枠を超えたプレミアチーム」となると考えます。

それはそれで楽しみなのですが、
それはさらに将来の夢として取っておいてもいいかな(笑)