ミッションは突然に <50> | 電気自動車は仮想現実の夢を見るか?

電気自動車は仮想現実の夢を見るか?

この春から電気自動車の日産リーフに乗り始めました。この電気自動車、夢も感動もない単なる移動手段なのか、はたまた車の未来に福音をもたらす救世主なのか? 車だけでなく、日々感じたことを綴ります。ブログタイトルは勿論、P・K・ディックのあの小説のパロディーです。

たしかに、ポエジ社の社長が言う、


「皆が将来を悲観しライバルが離脱すれば、逆にそこに生き残る余地ができる」

という 逆張りの発想 も、戦略の一つだ。


しかしそれは、業界全体に光が射す方法ではない


卓越した技量や、頭抜けた資金力のある、一部の企業だけが生き残る方法 に過ぎない。


ノアの方舟に乗れないものは、滅亡すればよいのか!



では、どうする?


ワシはポエジ者の社長の話を聞きながらも、頭の中では


『最も強いものが生き残るのではなく、

 最も賢いものが生き延びるわけでもない。
 唯一、生き残るのは変化できるものだけである』


というチャールズ・ダーウィンの言葉を反芻していた。


あの地球上に君臨した恐竜の末裔でさえ、生き残ったものはトカゲの親玉みたいなものだけであった。


万物は流転するのだ。すべては常に変化しているのだ。

天も、地も、生物も、人も。その営みも。

更に決定的なことは、我が業界には、電子化エコロジーという、

氷河期にも匹敵する劇的な環境変化が訪れている。


そして、そこから導かれた答えは、


今の印刷の延長線上には、業界全体を救う手立てはもう無いということだ。


日本がお得意としてきた「改善」や「改良」では

もう通用しないところに来ていると痛感した。


それは「革新」であり「革命」でなければならない。
イノベーションであり、レボリューションでなければならない。


今日の延長線上に未来がないのであるならば、
我々は、今までの成功体験を捨てなければならない。
後ろを振り返らず、リスクを取って、果敢に挑戦するしかない。
怖気づいた途端、時代という津波に飲み込まれ沈没してしまう。



イノベーションとは、新たなる価値の創造である。

それは新たなる富を生み出さなければならない。
それは新しいライフスタイルの創造であり、

新しい市場(マーケット)の創造である。
ドラッカー風に言えば「顧客の創造」である。



諸行無常、諸法無我、全てが変化する摂理の中においては、

既存のものはすべて陳腐化する。


よって、我々は
常に新しい価値を創造し続けなければならない。


そのためには沢山のアイデアを出し続けなければならない。


馬鹿馬鹿しいアイデアと素晴らしいアイデアは、

それが成功するまでは見分けがつかない。


だから、イノベーションを成功させるためには、
沢山のアイデアを実際的、現実的、効果的なものにするよう、

どうしたらよいのかを問い続け、大切に育てていくしかないのだ。



では具体的にどうするのか?


幸いにも、この続きは大阪で講演できることになった。


よかったら参加してね  →  続きはセミナーで (^^)v


http://www.ex-ma.com/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=seminer4




帰り際、ワシが熱心に写真を撮っていると、ポエジ社の社長が語りかけてきた。


「今回の当社の工場見学の写真をいただけませんか? 

 業界誌にレポートを書くのに使わせてほしいのですが。」


「もちろんです。メールで送りますよ。」


そして、日本流の名刺交換を厳かに執り行った。


10年後、お互いの歩みはどんな結末を迎えているのか?


是非、再会したいと強く願った。



電気自動車は仮想現実の夢を見るか?             

                                          中央の背の高い方がポエジ社の社長



<つづく>