マネジメントの理想的な答えは一つではないが、自分の出す答えは一つである。
実態としては百人百様、ケース・バイ・ケースにはなるが、その組織に集まっている人の性質やマネジメントする人次第である。
個人的には、「自律と調和(※)」を尊重する手法を取るので、傍目には"放任主義"に見えることが多いようだ。
※人同士だけでなくプロジェクトにおけるその人の特性を生かすという意味
だから他人に説明するときは「放任主義」と言っている。「?」という顔をされることもあるが、細かな管理は自分がされると嫌なのと、任せてもらった方が良い結果になることが多いのでやらない。
他にやることもあるので細かなことまで見られないという事情もある。
基本は組織やプロジェクトの方針(※)と一定期間での目標(マイルストーン)を定めたら、やり方などは全てお任せである。
(※)プロジェクトの目的、向かうべき方向、外してはいけない大切なこと
と言っても、右も左も分からない人には一定のレクチャーは行うし、わからなければ相談にものるし、サポートはいつなんどきでも対応するのは原則だ。
また、何か問題が発生した際の結果責任はすべて自分が負うということは絶対に外さない。
任せたから責任も丸投げという世間でよく見聞きすることだけはしないというのが自分なりの守るべき最低限のラインだろうか。そこが守れなければ身を引くのみ。
何も問題が起こらなければ何をやっているかわからないくらいマネジメントの存在が薄い方が結果的に現場のやる気も出て、自律したプロジェクトチームになるというのを経験してきたかか、他人を信頼して任せようと思えるのだと思う。
誰に何をお願いするかは常にトライ・アンド・エラーであるのはいくら経験があっても変わらない。
時に、普通に考えると些細でくだらないと感じることで頭を下げるということもあるが、それは一つのマネジメントの役割であり、自律したチームに変貌する可能性があるのがわかっているからできることでもある。
自分ですべてやっていたら大したことできない。