成功事例は一つの参考例。
特に関わった「人」、「環境」、「タイミング」に左右されるため真似するだけでは概ね失敗します。
何故なら事を成した人はそこに至るまで数多くの失敗を積み重ね、改善をし、自らの力の限りを尽くして取り組んでの結果だからです。
かつ、実は本人は成功などと思っておらず(周りが勝手に成功としているケースもある)次なるステップへの一つの過程であると考えていることが多いようです。
成功したと言われる人や事例の裏にある失敗したことこそ学ぶべき宝が多く眠っています。
失敗は誰もが表には出したくないことですが、意外に共通項が多いものです。
成功した(と言われている)人のお話を伺う際には、失敗した話が出てきたらしめたもの。
それこそ、自らが取り組む際に、同じ轍を踏まないように意識すると良いところです。
それでも同じ轍を踏んでしまうというのが現実なのです。
この失敗事例の研究をすることで、"無謀な"失敗を多少は防げることにはなるのかもしれません。
ちなみに、学ぶ"だけ"では結果は出ません。
学んで"自分なりに活かす"ことで初めて成否の結果が出るものです。
失敗は恐れるなかれ。しかし、無謀で致命的な失敗は先例を学ぶことから未然に防ぐべし。
失敗をとことん研究するということは誰かやっているのでしょうか。
そこから得られるヒント、生み出される仮説こそ未知なる世界への一歩に繋がりそうです。
大学や研究機関の出番です。
大学や研究機関で成功事例を掘り下げて得意げに論文発表してるだけでは無用の長物。
失敗事例を掘り下げることで、テーマ別の失敗パターンを社会に提供する、学生の授業に反映して伝えていくことで、その失敗のリカバリーの方法などのイメージトレーニングができるようにもなるかもしれません。
色々と「改善すればもっとよくなること」は社会に転がっています。