誰もが最初は初心者である。
この本質を忘れてしまいがちだ。
経験を積み、もしくは天性の素質を持ち活躍する人も、最初は誰もが未経験、初心者から始まる。
自分自身が初心者であった時代があったことを忘れて、何故自分ができるのにあなたはできないのか?と嘆く人は多い。
ここにはもう一つ人の本質が絡む。
人には得て不得手、性格や特性があるということだ。
一定ラインまでは訓練や経験を積めば行き着くのだが、一定ラインを越えるところは努力だけでは成し得ない。
時には運も絡んでくる。
その人の得意とする領域(本人が得意と思っていることとは限らない)にはめることが必要になる。
そこの調整が組織の中であればマネジメントであり、組織の外や個人間、組織間であればコーディネートだ。
日本でできる人と言われている人は、得てして自分中心、自分の基準で物事を考えるため、マネジメントやコーディネートは苦手だったりする。
まぁ、それがその人の個性であり、良さでもある。
今の日本の社会に必要なのは、そういう個性の強い人、前面には出ないが確実に裏で動く人などのコーディネートだと感じている。
組織内の枠組みだけではなく、プロジェクトとして数多くの組織や人を調整して前に進める力。
一つの組織だけで物事は解決しない。
餅は餅屋の考えで目指すべき方向と軸を明確にして、そこからぶれることなく各人の専門得意領域で最大限のパフォーマンスを発揮できるようにコーディネートすること。
大概は個人的な利害意識で頓挫するのだが、そろそろそういう個人的な利害から社会的な利害へと発想を変えていく動きが必要なタイミングに来ていると感じる。
何をするにも最後は人。