時間は午後2時を過ぎていたので遅い昼食となりました。食欲もなくなりかけていた時でした。前菜は緑黄野菜たっぷりのサラダで、スープは鮭の切り身が入った出汁の利いたもので美味しいものでした。メインは鮭と野菜の入ったこってりしたシチューみたいなものが陶器製の壷に入って出てきました。これも美味しく食べられました、シチューも肉ではなく鮭の味が日本人向けかなと感じました。
カムチャッカは漁業が主産業なので鮭が料理に用いられているのは当然であろうと思いましたが、同時にレストランでは割安に仕入れられる食材としてコスト面でも有利なので利用される頻度は多かろうと推測をしました。
最後のデザートはロシアの大きな体の人向けと思われるほどの、日本人には大盛りのアイスクリームでした。そんなことを言っていても全員が全部を平らげていました。
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                                      ( 鮭のスープに野菜サラダ )
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                                             ( 鮭と野菜のシチュー )
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                                               ( 大量のアイスクリーム )
昼食のために入ったレストランは、スーパーや市場のあるエリゾボの町から少し離れた場所にある「古い城」という名前の幹線道路沿いにあり、この近辺では人気のある店ということでした。移動は車しかないので、ご当地では飲酒運転で帰るということになるのかと思いました。アルコールには強い人たちばかりなので日本とはいささか状況が違うのかも知れませんでした。
店の名前が古い城というだけあって、建物の屋根の部分が小塔のある城壁に似せた作りになっていました。入口は階段で上がった場所で、二重扉になっていました。扉は重くて厚みがありました。今の季節には余分な機能かも知れませが、積雪した時はこれが部屋の保温上必要になるのだろうと思いました。階段も積雪の季節用にかさ上げしていると思うと、積雪時には周りはどの程度の雪が積もるのだろうかと想像をしました。
レストランの内装も凝ったもので、手作り感一杯の机や椅子が並んでいました。分厚い一枚板で作られている一つ一つの椅子や机は形が微妙に異なっていました。我々が座ったのは入口から一番奥まった場所にある四列あるテーブルに座りました。
一番奥の壁には液晶テレビが取り付けてあり、コマーシャルばかりを流していました。これを見ているとロシアも資本主義になったのかと思いました。
ツアーメンバーは適当に座りましたが、人数の数合わせの立場の私はパラトゥンカ温泉郷フラミンゴの食堂と同じ机の端に座り、残りの席にSTさんとKNさんが座りました。KNさんは私の横のツアーメンバーが並んだ一番端に座り、二人のアンナさんは入口に近い別のテーブルに座りました。
STさんとKNさんはツアーメンバーが飲むワインの注文を集め、アンナさんが仲介していました。このワインの料金は最初80ルーブルと説明していましたが実際は間違いで実際は160ルーブルでした。後ほどバスに乗車した時、アンナさんが追加料金を徴収していました。ワインは小さなグラスでしたがなみなみと量がありました。ワインの料金はロシアという土地柄安いのかと思いましたが、約5百円と聞けば安くもないし、ご当地のロシア人の金の価値から言えば相当高いと感じました。
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午後12時10分くらいに六輪自動車で昼食のためにエリゾボの少し前にある幹線道路沿いのレストランに向かいました。幹線道路に出るまで泥んこの凸凹道をガタゴトと進み、幹線道路に出て1時間程走った場所で私の乗車していた2号車が故障しました。KNさんは「1号車が迎えに来てくれます」と言っていましたが結局運転手が修理を終える40分ほどは車の中でじっと待つしかありませんでした。外に出ようとしても蚊が多い林の横だったので諦めて車中で静かにしていました。
この車は行きには雨漏りはするわ、帰りには故障するわと散々な結果に終わったのを見ると外れの車に乗ってしまったということだったのかと思いました。
KNさんの話では「運転手がベルトを直している」という話だったので、切れたベルトを掛け直しているのかなと思いました。「ロシアの運転手は車の運転ができるだけでなく、車の修理も自分で出来るのが普通です」とか「軍隊に行った時に学んできたのですかね」と言っていました。KNさんはそういう解説をするばかりで、車の外に出て修理の様子を見に行かいので、ロシアではこういう時には修理が終わるのを待つしかないと分かっていたからかも知れません。
時間は午後1時を過ぎていたので少しお腹が空いてきたように思って、昨日の登山の携行食としてもらったロシアのチョコレートを食べて空腹を紛らわしました。ハイキング時間が1時間程も短かった分、修理時間が掛かっても時間が切羽詰るというスケジュールにはなりませんでした。
誰も言葉を発しない静寂の車内で、じっと座って時計ばかりを見つめていると中々時間が進まないものだと知りました。
六輪自動車の停止した場所の光景は林と雑草が生い茂る田舎で取り立てて美しくも無く見飽きるし、通る車も少なく見るべきものも無いので寝ようかとと思っても窮屈な姿勢なので眠ることも出来ず、ひたすら我慢の時間だと知らされました。
この間、1号車の連中は市場に行って見学をしていたらしいと昼食時に知りました。場所的には狭いエリアでの移動なので行く場所も限られているので、集合は直ぐに出来ました。
午後1時40分頃にエンジンが弱々しく始動する音が聞こえてほっとしましたが、果たしてこの修理した六輪自動車は何処まで持つのかという不安もありました。走っている途中で再び故障するのではないかと不安は、乗車している人は全員が持ったと思いました。最初はそろそろというような走りでしたが、暫くすると段々と速度が上がって45分程かけて午後2時30分頃昼食を食べるレストランに到着しました。ぼろの六輪自動車とはここでお別れというので安心しました。以後の移動は全員が乗れる60人乗りのバスでした。
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通常ならばバチェカズェッツ山麓ハイキングは2時間くらいは歩く筈でしたが1時間超で終わってしまいました。天気が悪いので自然と歩きが早くなったのと、花が少ないので先へ先へと期待を込めて急いだ結果だろうと思いました。
私は花だけでなく、カムチャッカの林の様子も独特なのかと感じて何枚か写真を撮影しました。林は割合に背の低い木々が多く、時々林の中に草むらが現れるというような場所でした。豪雪地帯なので植物の種類が少ないように思えました。積雪が日本よりは多く生きられる動植物も限られるのだろうと思いました。
ハイキング中の気温は暑くも寒くも無く丁度よい温度でした。雨具を着ていても蒸し暑くはなりませんでした。カムチャッカの季節は秋の入口に入り、日本の感覚でこの雨も秋雨と思うと、季節的に雨が降るのも理解ができるような気がしました。
午前12時過ぎに約1時間のハイキングが終わり、林を抜けて赤い色の泥道に出ると我々の乗ってきた六輪自動車が百メートルくらい先に見えました。この場所に出ると自分たちが林の中をぐるりと一周して元の場所に戻ってきたということが分かりました。
六輪自動車の前で恒例の青空トイレ休憩となりました。道を左右に男女別にして、小雨の降る中、近くの林の際まで行って用を足しました。
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 余りに花が少ないので最後の頼みとしてKNさんは「アツモリソウが咲いているかな?」と言ってメンバーを勇気づけていました。開けた場所の先の林の中に群落があるらしいと説明して案内しましたが、アツモリソウの咲いている筈の場所に沢山のアツモリソウはありましたが花は全て終わってしまっていました。見ごろの時期はとっくに終わっていて「一ヶ月も遅かったようです」とKNさんは言っていました。「一つでもいいから咲いていないかなあ」とKNさんは目を凝らして探していましたが、茶色く変色した残骸ばかりしか見つかりませんでした。
 
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ハイキングも30分ほど歩いていると雨が止んで歩きやすくなりました。相変わらず下ばかりを見ながら歩いたのですが、低い木の林や小さく広がった草の生えた場所でも花はなかなか見つかりませんでした。花がみつからので木の種類を説明するような場面もありました。
雨にぬれた小さな花は見つけるのは大変でしたが、その姿はなかなか可憐に見えたのは小さいだけでなく雨にぬれていたからだとも思いました。
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ハイキングは前を見ながらではなく下ばかりを見ながら歩いて、小さな花が咲いていないかなというような具合でした。小さな花が咲いていると中年のロシア人が分からない言葉で説明するので大声で「ミーシャ?」と言ってアンナを呼ぼうとしましたが、アンナさんも大勢のツアーメンバーに囲まれて動けないので来ませんでした。KNさんが「xxxかな」とか「いや、違うかな」とか言っては解説するのを聞いているだけでした。
花がさほど沢山咲いていないので、きのこやブルーベリーもロシア人の男は説明して、最後は北海道に自生する行者にんにくを抜いてツアーメンバーに臭いをかがせていました。この行者にんにくはこちらでも食用にすると口をぱくぱくさせるジェスチャーでロシア人の男が説明していました。
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この池のある場所で別の日本のツアーメンバーと遭遇しました。私の参加したツアーのメンバーは全員が登山用の雨具を着て殆ど傘は使っていませんでした。一方、別のツアーはハイキングのツアーらしく、全員が折りたたみの小さな傘を差して歩いていました。我々は登山という一つのイベントを成し遂げて、ハイキングはついでの観光でしたので天気が悪くても気になることはありませんでした。しかしハイキングだけのツアーとなると、天気は悪いし花は咲いていないということでは観光にならないのではないかと思いました。
ハイキング中、中年のロシア人男性の後ろについたKNさんは花の名前を次々に説明していましたが、録音機があるわけでもなく名前は直ぐに忘れてしまいましたが、帰国後に写真を見るとそれほどの多くの花が咲いていなかったという感想を持ちました。ナナカマドの葉が少し赤く変色していたり、葉が紅葉する草の一部は赤くなっていてKNさんは「ここは秋の季節になっていますね」という感想を漏らしていました。
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バチェカズェッツ山麓ハイキングでは蚊が多いので防虫対策として、防虫クリームとか防虫ネットが必要ですと旅行の説明書には書いてありました。この日は雨が降っていたので「蚊は少ないでしょう」という説明がKNさんからあったので、私は持参した防虫ネットは使用しないことにしました。実際にハイキング中に蚊は殆ど出ませんでした。
しかし中には防虫ネットを折角持参したので使うという人もいました。件の男口調の女は防虫ネットを頭に被せていましたが、ハイキング終了後六輪自動車の中で「蚊がネット中に入り込まれて刺された」と言って大騒ぎをしていました。
このハイキングをする場所は本来ならば背景にバチェカズェッツ山が見え、そのふもとにある林の中の花を見るという予定でしたが、雨が段々と本降りになり風も出てきて最悪の天候の中のハイキングとなりました。
私はカメラのレンズに水滴が付かないようにしようとするのに気を遣わざるを得ませんでした。それでも吹き込む風で水滴がレンズに付着するので、時々ハンカチでレンズを拭いては撮影することになりました。
ハイキング中の先頭は、昨日のアバチャ登山でも先頭を歩いていた中年の男で、ハイキング中に色々な花やきのこを見つけては説明をしていました。
六輪自動車から泥道に降りてから六輪自動車が停止した直ぐ横の林に入りました。ハイキング用らしい細い道を歩くと、林の中は木の葉で遮られて雨は小止みになったように思えましたが、この道から池のある見通しのよい場所に出るとぱらぱらと大粒の雨が風に吹かれて雨具を打つ音が聞こえてきました。この池の周りを一周していた時が一番風雨は強かったように思いました。
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舗装された幹線道路から左へ舗装されていない凸凹道にはいり30分も走ると目的地に到着しました。山小屋を出てから3時間ほど掛かりました。時刻は午前11時少し前でした。この凸凹道を走っていると途中で反対方向に走る六輪自動車とすれちがったので、バチェカズェッツ山麓ハイキングはカムチャッカでは観光名所なのかと思いました。
このバチェカズェッツ山麓というのはなかなか覚えずらいく、添乗員のKNさんはツアーメンバーの誰から「今日行く場所は何という場所ですか?」と質問されても即答出来ず、ツアーのしおりを取り出したので質問した人から「あれっ、知らないの?」と言われた程に発音しにくい場所でした。
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