午後12時10分くらいに六輪自動車で昼食のためにエリゾボの少し前にある幹線道路沿いのレストランに向かいました。幹線道路に出るまで泥んこの凸凹道をガタゴトと進み、幹線道路に出て1時間程走った場所で私の乗車していた2号車が故障しました。KNさんは「1号車が迎えに来てくれます」と言っていましたが結局運転手が修理を終える40分ほどは車の中でじっと待つしかありませんでした。外に出ようとしても蚊が多い林の横だったので諦めて車中で静かにしていました。
この車は行きには雨漏りはするわ、帰りには故障するわと散々な結果に終わったのを見ると外れの車に乗ってしまったということだったのかと思いました。
KNさんの話では「運転手がベルトを直している」という話だったので、切れたベルトを掛け直しているのかなと思いました。「ロシアの運転手は車の運転ができるだけでなく、車の修理も自分で出来るのが普通です」とか「軍隊に行った時に学んできたのですかね」と言っていました。KNさんはそういう解説をするばかりで、車の外に出て修理の様子を見に行かいので、ロシアではこういう時には修理が終わるのを待つしかないと分かっていたからかも知れません。
時間は午後1時を過ぎていたので少しお腹が空いてきたように思って、昨日の登山の携行食としてもらったロシアのチョコレートを食べて空腹を紛らわしました。ハイキング時間が1時間程も短かった分、修理時間が掛かっても時間が切羽詰るというスケジュールにはなりませんでした。
誰も言葉を発しない静寂の車内で、じっと座って時計ばかりを見つめていると中々時間が進まないものだと知りました。
六輪自動車の停止した場所の光景は林と雑草が生い茂る田舎で取り立てて美しくも無く見飽きるし、通る車も少なく見るべきものも無いので寝ようかとと思っても窮屈な姿勢なので眠ることも出来ず、ひたすら我慢の時間だと知らされました。
この間、1号車の連中は市場に行って見学をしていたらしいと昼食時に知りました。場所的には狭いエリアでの移動なので行く場所も限られているので、集合は直ぐに出来ました。
午後1時40分頃にエンジンが弱々しく始動する音が聞こえてほっとしましたが、果たしてこの修理した六輪自動車は何処まで持つのかという不安もありました。走っている途中で再び故障するのではないかと不安は、乗車している人は全員が持ったと思いました。最初はそろそろというような走りでしたが、暫くすると段々と速度が上がって45分程かけて午後2時30分頃昼食を食べるレストランに到着しました。ぼろの六輪自動車とはここでお別れというので安心しました。以後の移動は全員が乗れる60人乗りのバスでした。