エリゾボからパラトゥンカ温泉郷までは30分も掛からない筈でしたが車が渋滞していました、不思議に思いながらゆっくり走るバスの車窓から見えたのは横転した車でした。車の事故で一方通行になり渋滞をしていたことが分かりました。しかし見事に車が横倒しになっていて、見晴らしの良い直線道路でしたが不思議でした。事故のお陰でパラトゥンカ温泉郷のフラミンゴに到着したのは午後7時くらいになってしまいました。
入口右横にある受付の前でSTさんとKNさんが部屋割りをしました。先日の部屋割りとは異なり、この日は2階の一番奥の部屋に男二人組とMMさんと私の男ばかりの四人が二部屋で宿泊することになりました。男ばかりなので先日よりは気が楽になりました。洗面所のドアを開けるとトイレを使っていても男なので「すみません」と言ってドアを閉めれば済ませられるので気楽でしたが、そう思っていたのは私だけかもしれませんでした。
1階のスキー用具を保管していた部屋に預けていたスーツケースをSTさんとKNさんが各部屋に運んでいたので、運んでもらうのに申し訳なく思ったのと早く温泉に入りたいので、私は自分のスーツケースは自分で二階まで運びました。
部屋に入って燻製を冷蔵庫に入れなくてはならないというので、隣の部屋にあった冷蔵庫に買った燻製を入れさせてもらいました。真空パックなので神経質になる必要はないと思いましたが、安心したいために冷やしておきたいという気持ちだけでした。冷蔵庫は電源が切れていたので本当に冷えるか心配でしたが、翌日取り出すとちゃんと冷えていましたので一安心しました。
この日は夕食の時間は8時半と遅めでした。食事の時間までに1時間以上もあるので、食事前に温泉に行くことになっていました。山小屋で2泊した間は風呂に入っていないので、早く体を洗いたいと思ってスーツケースを開けて先日温泉に行った時に使ったままで濡れた冷たいタオルと水着を出しました。それに着替えとか石鹸・シャンプーをビニール袋にひとまとめにしてサンダルを履いてさっさと温泉に向いました。MMさんは山小屋で髭を剃らなかったと言って髭剃りも持参すると言っていました。
この時、隣室の2人組みの男が「共用のバスタブのシャワーを使っていいいか」と聞いてきたので「どうぞ」と答えました。彼らは温泉ではなくて室内のシャワーで体を洗っていたようでした。STさんは「シャワーの数が少ないので温泉にあるシャワーと使って下さい」と言っていたので、この時も私は温泉のロッカー室横にあるシャワー室で体を洗うことにしました。
先日温泉に行った時は夜も遅く真っ暗だったのですが、この日は曇天でしたが明るいし温泉の場所も分かっていたので歩くも楽でした。明るいので先日夜に光っていた長い線状のイルミネーションは点灯していませんでした。
温泉に行くと先日は違う年配の女性が管理をしていました。その女性から鍵を貰い、ロッカー室で水着に着替えてシャワーで体と頭を洗うと二日ぶりに石鹸を使って汚れが落ちたのですっきりしたような気分になりました。
体と頭を洗ってから温泉に行くともうツアーメンバーの10人以上が温泉に浸かっているのが廊下から見えました。大きなプールには先日と同じく一杯の温泉が入っていましたが、もう一つの方は新しい温泉を入れている最中で水位が低く体を横に寝かさないと浸かれないほどでしたが、STさんとKNさんが横になって浸かっていました。
先日入浴した満水の大きな方のプールに入ると、緑色の苔らしきものが多数漂っているのが見えて驚きました。温泉水は循環していないので自然に発生しているようでしたが、見た目には余り気持ちの良いものではありませんでした。先日温泉に入った時は夜だったので藻が見えないので気持ちがいいと思ったのですが、藻が漂っているのが見えるとそういう気持ちは無くなりました。暫くこの藻が漂う温泉に浸かってから、綺麗そうに見える隣の水位の低いプールに移動しました。STさんとKNさんは水位が低いプールに何故浸かっているのか不思議でしたが、藻が漂っているのを見ると綺麗そうな方に行きたくなるのは人情だろうと思いました。
プールの底が傾いていて端が若干深くなっているので体を横たえると丁度湯が体をかぶりました。私はKNさんがと並んで体を横たえました。KNさんに温泉の種類を質問すると「硫黄の単純泉でしょう」と説明していました。微かに硫黄の臭いがするので温泉だとわかる程度でした。アバチャ山で両肘に怪我をしていたのですが、時間が経過していて薄いかさぶたが出来ていたので、温泉に入っても傷口が痛いということはありませんでした。この水位の低い方は少しばかり温度が高いので暫くすると体が火照ってきたので、プールから出てプールサイドに置いてある木製のベンチに腰掛けました。
ベンチにはSTさんが座って休んでいたので、私は先日のアバチャ山でリュックを持ってもらった御礼を言ってから「今月はこれからどんな仕事があるのですか」と質問すると「今月はこれで終わりです。好きな岩登りにでも行こうかと思っています」と答えました。海外には10月以降に予定が入っているそうでした。STさんは登山が好きだと言うだけあって体は無駄な筋肉がついていなので、私のぶよぶよした体とは大違いだと思いました。
STさんと少し話をしたら、体が冷めてきたのでロッカー室に戻って下着のシャツ姿でロッジの部屋に戻りました。鍵を管理人のおばさんに戻す時に覚えたばかりのロシア語で「スパシーバ(ありがとう)」と言うと全く理解できないロシアで返事をしながら鍵を元の場所に戻していました。
外に出ると少しばかり冷たく感じたられる空気が気持ちよく、何時もは風呂に長時間浸かる癖がないので体が疲れたような気がしてだるいような感じでした。
( 温泉プールのある建物のロビー )