シンプル英語に関しての記事です。
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トランプ大統領が誕生しました。
昨年は、大方の予想を覆し、大統領選でクリントン氏に勝利しました。 日経平均株価も一時的に下落するなど、その衝撃は大きいものがありました。 そのトランプ氏、演説やツイッターなどでの表現方法が注目されています。 就任演説は、その内容の賛否はさておき、平易かつ丁寧な英語で今後の方針について語っていたように感じられました。
平易さに関しては、カーネギーメロン大学の教授(英語研究)が昨年3月にある発表をしています。 それによれば、トランプ氏の文法は小学6年生レベルだ、と(大統領選のネバダ州勝利宣言“We are winning winning winning”は小4レベル)。 また、他の大学教授(言語学)は、平易な言い回し(bigやhugeなど)や、意図的な「反復」や「話し言葉」を駆使する点がケネディ大統領に似ているとも解説。 極端な物言いや論点のすり替え、誇張表現などとともに、何より平易さがトランプ流のスタイルだと専門家が分析しています。
シンプルな英語が大事である。 これは、PPAPなどエンタメ系コンテンツだけに限った話ではなく、実は世界で多くの人に受け入れられる英語というものは、必ずと言っていいほどシンプルなものばかりです。
トランプ大統領のキャッチコピーと言えば、Make America Great Again.(アメリカをもう一度、偉大に)ですね。 これは音読してみると分かるのですが、一度耳にすると非常に記憶に残りやすいのです。 アメリカは日本以上に国内での学力差が大きいので多くの人に支持され、投票してもらうためには、シンプルで分かりやすい英語を使う必要があります。 そのため、こういったキャッチコピーにとてもこだわるのです。
シンプルさを追求したことで有名なのが、アップルコンピュータ社の創業者であるスティーブ・ジョブズがいます。 彼の名言の1つに、こういったものがあります。
Simple can be harder than complex. You have to work hard to get your thinking clean to make it simple. But it's worth it in the end because once you get there, you can move mountains.
シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。 物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を整理しなければならないからだ。 だが、それだけの価値はある。 ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションが世界を動かしたのも、彼の話す内容が極めてシンプルだったからです。 洗練されるとシンプルになる、これはビジネスの場でも共感することが多いんじゃないでしょうか。
では、シンプルな英語を話すためには、どういった点に気を付けるべきなのでしょうか? 大きく3つの要素で説明できます。
1. 簡単な言葉であること
日本語でも英語でもそうですが、同じ意味であるならば、できるだけ簡単な言葉で説明できる方が優れています。
2.短いこと
人の脳が一度に記憶できる量は限られており、3~5語以内であれば、すんなり理解しやすいそうです。 なので、長くなりそうな説明は、短くできないか? を考えるのがシンプルな英語を話すために重要です。
3.記憶しやすいこと
韻を踏んでいたり、リズムがあるもの。 そして話す内容がストーリーになっていると、人の記憶にとても残りやすくなります。 日本でも5・7・5のリズムで読まれる俳句や、韻を踏む、というのもこれに該当します。
英語を話す、というとつい難しいことを話すというイメージを持つ人も多いでしょう。 しかし、世界の一流と言われる人ほど、意外なほどシンプルな英語を使っているものです。
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