比較的最近のヨーロッパのニュースです。
馬肉に関しての話題です。
私は競馬を本職としているせいか、馬肉は一切口にしていませんし、馬肉が混入されている『コンビーフ』も食べません。
ちなみに、イギリスやアイルランドでは馬肉を食べる習慣は無く、ユダヤ教徒も馬肉を食べることは禁じられています。
この話題は、日本のテレビや新聞などでは取り上げられていないでしょうねえ。
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イギリスとアイルランドで「ビーフバーガー」として売られていた商品に、馬肉が混在していたことが発覚し、大きな問題となっている。
アイルランド食品安全庁(FSAI)による衝撃の発表が行われたのは、15日(火曜日)の夜だった。 イギリス、アイルランド両国で二千軒近い店舗数を誇るスーパーチェーン最大手「テスコ」や、中堅スーパーの「アルディストアーズ」で、ビーフバーガーと表示されて販売されていた27商品の成分分析を行ったところ、10商品から馬肉が検出されたのだ。
FSAIによると、肉全体の29%が馬肉だった商品も見つかったという。 同じ検査では、27商品中23商品から、豚肉が検出されたことも報告されている。
問題の商品はただちに店頭から撤去され、その後FSAIは、仮に食していても健康への影響はないと発表。 消費者はひとまず安心をしたのだが、一方で、健康被害が無いからといって済む問題ではないのが、今回の事件である。
ヨーロッパでは、フランス語圏の国々で馬肉を食べる人々がいる一方、英語圏のイギリスやアイルランドには、馬肉を食す習慣がない。 もっと言えば、馬肉を食べることはタブーと考えている市民が大多数なのだ。 さらに宗教的観点から見ると、ユダヤ教徒は馬肉を食べず、一部のキリスト教徒も教義によって馬肉を食べることを禁じられている。
また、問題となった多くの商品から、表示されていない豚肉の混在が明らかになったが、イスラム教徒にとっては、知らないで食べましたでは済まない問題である。
事件は、競馬サークルにも影響を及ぼしている。
英国における競馬統括団体BHAは、事件発覚後まもなく、混在した馬肉が屠殺された競走馬である可能性を完全否定。 競馬とは一切関わりのない事件であるとの声明を発表した。
BHAの対応が早かったのは、それが競馬サークルにとって、安易に触れてほしくはないナイーブな問題に直結しているからだ。 前述したように、英語圏の人々は馬肉を食す習慣がなく、そういう国々でことさらにタブーとなっているのが、競走馬の屠殺と食用への転用だ。 イギリスだけでなくアメリカでも、競馬に関わる人たちにとって、引退した競走馬の末路が屠殺であったり食用だったりすることは、概念として「あってはならない」ことなのである。
いずれにしても、食品偽装という市民生活の根幹に関わる問題だけに、1日も早い真相究明が待たれるところである。
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