先日、図書館で興味深い本を見つけて、借りてきました。
小林健著 「日本初の海外観光旅行」 96日間世界一周
野村みち著 「ある明治女性の世界一周日記」 日本初の海外団体旅行
野村みち著 「ある明治女性の世界一周日記」 日本初の海外団体旅行
日本で最初の世界一周の団体ツアーの話です。
ちなみに、そのツアーの概要を紹介しますと...
主催 : 朝日新聞社
手配 : トマス・クック社
日程 : 明治41年(1908年)3月18日-6月21日(96日間)
参加者 : 56名(うち2名は朝日新聞記者、女性3名)
費用 : 2,340円(現代の貨幣価値で約1,170万円)
ルート : 移動手段は船、列車
横浜-ハワイ-サンフランシスコ-ソルトレーク-シカゴ-ニューヨーク-ロンドン-パリ-ローマ-ベルリン-モスクワ-ウラジオストック-敦賀
往路(横浜→) : モンゴリア号(米太平洋郵船会社)
復路(→敦賀) : 鳳山丸(大阪商船)
小林氏の本はこのツアーの概要などが述べられていて、肝心の旅行の内容記述は乏しく、おもしろくない。
一方、野村氏の本は素晴らしい。 著者の野村みち氏(女性)は、横浜の骨董屋、「サムライ商会」のオーナー夫人で、オーナーが買い付け等で不在が多かったので、夫人が客(主に外国人)の応対等で店を切り盛りしていたそうです。 当然、英語も堪能で、積極的に海外に馴染もうとする女性。
本の内容は、日記と言うスタイルなので、旅行期間の日ごとに自分の見たものや聞いたもの、感じたことが細かく書かれています。 日本女性のしとやかさや感受性の鋭さが見事です。
そして、私が最も感銘したのが、私にとっての過去の偉人が存命で野村氏と会話をしていることです。 日本美術を認め、世界に広めたフリーア、ビゲロー、モースや、岡倉天心、パリでは作曲家でバイオリニストのサラサーテが出てきます。 もう、読んでいるだけで、ワクワクしてしまいました。
で、横浜の「サムライ商会」を検索してみたら、もう閉店しています。 で、別の方が、再建しているようですが、今は日本刀専門の古美術商のようです。 そこらへんの詳しい記述は、下記サイトに書かれています。
http://35rose.blog97.fc2.com/blog-entry-51.html
http://35rose.blog97.fc2.com/blog-entry-51.html
とりあえず、野村氏の本は、超おススメです。