イギリスの競馬場 | ミスプロの海外競馬

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イギリスの競馬場では、毎年来場者が減ってきているそうです。
まあ、来場者と売上げは、ほぼ比例するので、結構深刻です。
日本の競馬場も来場者が減っているようですが、その分、テレビ観戦しながらネットで馬券を買うと言うスタイルが、結構確立しているように思えます。
 
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イギリスで2008年の競馬場来場者数が、4年連続の減少となった。
しかし、もし予想外に長く続いた悪天候によるシーズン中断がなく、また営業時間の延長が認められたベッティングショップを満足させるための開催日程の拡大がなければ、競馬場来場者数が逆に増加する可能性があった。
 
1月26日に競馬場協会(Racecourse Association: RCA)が発表した統計により、次の事実が明らかになった。
① 2008年の競馬場来場者数は前年比1.8%減で、2002年以降もっとも少ない571万6,656人であった。
② 開催日数は前年比7%増の1,423日となったが、1日の平均来場者数は前年比8.2%減の4,017人であった。
 
もしチェルトナム競馬場のフェスティバル開催中の水曜日の嵐による開催中止がなく、またヨーク競馬場のエバー開催史上初の4日に渡る開催中止がなければ、2007年に対しての10万3,913人の減少は悠々と埋め合わせることができたであろう。
 
これまでで最高であった2007年の1,330日よりも93日増加した(その多くが1~4月のベッティングショップの夜間営業と時間を合わせた夜間の全天候型馬場競走)記録的な開催日数は、1日平均来場者数に深刻な悪影響をもたらした。
 
夜間の全天候型馬場競走は開催日数の追加によって1日平均来場者数は前年比26%減の1,062人となった。 これに対して平地芝競走は4.3%減、障害競走は5.2%減にとどまった。
 
全天候型馬場競走の午後開催の1日平均来場者数は、4月後半にグレートリーズ競馬場がオープンしたことから4.3%増加した。 同競馬場は44日間開催し、人工馬場の競馬場では最高の1日平均来場者数1,793人を記録した。
 
ベッティングショップでの放映を目的にした夜間開催の追加59カードの1日平均来場者数は800人以下であり、その追加は夜間開催の平均来場者数14.1 %減の一因となった。 一方、昼間の開催は5.2%減であった。
 
RCAのアナリストであるジョン・フィリップス(John Phillips)氏は、1日平均来場者数を、悪天候による開催中止と全天候型馬場競走の追加開催という2要素を考慮に入れて2.7%程度の減少と見積もった(データ上は8.2%減)。
 
英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)の広報担当ポール・ストラサーズ(Paul Struthers)氏は、「僅かな減少にとどまっています。 悪化する経済状況下であることを考慮すれば、健闘したと言えるでしょう」と述べた。
 
金融引き締めが強まるなかで、RCAの最高経営責任者スティーブン・アトキン(Stephen Atkin)氏は、2008年後半について、「2008年下半期の数字は上半期よりも悪く、10月と12月の減少が顕著です」と悪化が加速していることを認めた。 同氏は次のように付言した。 「競馬場は他の多くの産業よりもかなり上手く行っており、知名度の高い開催や地方のフェスティバル開催は特にしっかり持ちこたえました。 しかし、2008年後半の数字は英国の景
気後退を反映しています。 2009年は競馬場にとって試練の年となるでしょう。 多くの競馬場が入場料の値上げを見合わせていますし、会員割引やオンライン予約割引を行っています」。
 
景気後退局面でも販売促進のために経費を増やした競馬場がある。 なかでもアスコット競馬場は幸運にも2008年の障害競走の全日程を開催することができた上に、重要な開催において来場者数を伸ばした(4.4%増)。
 
上昇傾向にあるロイヤル開催とシャーガーカップ競走での来場者数の増加、そしてアスコットチェイス競走におけるコートスター(Kauto Star)の活躍によって、アスコット競馬場の来場者数は、2開催日追加によって1日平均観客動員数が減少したエイントリー競馬場を上回った。
 
アスコット競馬場の最高経営責任者チャールズ・バーネット(Charles Barnett)氏は、「2008年は多くの有利な要因がありました。 私たちは非常に意欲的な企画・営業チームを育てており、彼らは特にグランドスタンドに来る競馬ファンのグループをターゲットとしたプロモーションを任務としています。 私たちは企画と営業に重点的に予算配分しており、2009年も昨年並みの来場者数を維持できれば非常に満足です」と語った。
 
2008年にダービー開催とオークス開催しか行わなかったエプソム競馬場は1日平均来場者数で首位になった。 そうでなければ、チェルトナム競馬場(フェスティバル開催の中止で総来場者数が11.8%減)が1位を維持したであろう。
 
アスコット競馬場は、開催日数は前年と同じで、総来場者数および1日平均来場者数を伸ばし、最も良い成績を収めた。 それに次ぐ成績を収めたのはサンダウン競馬場(ジョッキークラブ競馬場社所有)であり、好成績の要因はエプソム、ノッティンガム、エクセスター競馬場からの開催の譲り受けであった。
 
これらと逆に厳しかったのは、フェークナム競馬場で、開催が1日少なくなり、総来場者数が前年比28%以上減少し、1日平均来場者数もほぼ20%減少した。
 
対照的に、イングランド&ウェールズ・クリケット委員会(England and Wales Cricket Board)によれば2008年のイングランドのクリケット試合の観客来場数は23%増の150万人となった。
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