先日の凱旋門賞の中継。
レースを終え、パドックに戻ってきた武クンに向かって、マイクを突きつけていた合田さん。 あの行動に一部では非難が出ているそうです。
でも、でもですよ、合田さんがマイクを突きつけなかったら、今度はもっと突っ込めと文句を言う人が出ていたはず。
つまり、どういう行動をとっても、文句を言う人は必ずいるものなんですよね。
さてさて、合田さんのコラムから。
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凱旋門賞当日の10月1日、ロンシャン競馬場に集結した日本人は、5千人を超えた。
その多くが、このレースを見るためだけに遥々9000マイルの距離を超えてやってきた人々であることは、主催者を含めた地元の関係者を大いに驚かすものであった。
関係者の一人は、仮にアメリカからスターホースの参戦があったとしても、観戦のためにロンシャンを訪れるアメリカ人は何百人という単位であろうと語った。
開門前に競馬場のゲート前にファンが行列をなす光景は、G1開催日の日本であれば見慣れたものだが、ロンシャンではかつて今まで見られたことのなかった光景だった。
彼らがもっと驚いたのは、発走を遥か先に控えたお昼頃から、馬券発売窓口前に日本人が行列を作ったことだった。 馬券発売窓口の前が、締め切り間際でもないのに人だかりがすることなど、フランスではありえない現象である。 しかも彼らが買おうとしているのは、場内の電光オッズ板が稼働した時点では1.1倍しかつかない(最終オッズは1.5倍)単勝馬券なのである。 更に、これを求めた日本人ファンの半ばは、的中しても払い戻さず記念として持ち帰るという行動は、欧州競馬界にはこれまで全く存在していなかった概念であった。 名馬が出現した時、往々にして起こりうる日本の1つの風習なのだと説明すると、地元の人間は「日本人とはそれほど競馬を愛しているのか」と、異口同音に尊敬の念を表した。
日本には確かに誇るべき競馬文化が存在するのである。
フランスにおける馬券発売組織PMUの関係者によると、PMUを通じて凱旋門賞の単勝に投じられた294万8千ユーロのうち、160万ユーロがディープの単勝売り上げであった。 また、日本人効果のおかげで、ロンシャン競馬場内の凱旋門賞開催日1日の売り上げも、前年の310万ユーロから490万ユーロに急上昇。 ディープインパクトの参戦は、大きな経済効果をフランス競馬にもたらすことになった。
ところで、レースから2日経過した3日(火曜日)、凱旋門賞の勝ちタイムとして主催者が発表した2分31秒7という数字が、正しくないのではないかという指摘が、各所から起っている。 英国の競馬専門紙レイシングポストの計測によると、勝ったレイルリンクの走破タイムは2分26秒3。 フランスにおける競馬専門チャンネル・エキディアが画面上で表示していた時計も、これとほぼ同じタイムで止まっていた。 もしこれが本当なら、公式発表は実際より5.4秒も遅く、距離にして27馬身余りの誤差があることになる。
フランスらしいと言えば言えるが、レイティングの査定などの面で勝ちタイムは重要なファクターの1つとなるだけに、是正が必要なのであれば一刻も早い対応が求められるところだ。
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